「スリーアールシステム USB3.0HDDコンバータ 3R-KCCV30」という USB3.0 - SATA/IDE変換コネクタを購入しました。
SATAおよびIDE接続の「内蔵 3.5/2.5インチHDD」を、USB3.0 でPCに接続可能な商品です。
今回、2TBのHDDに不良セクタが発生してしまったため、新しい内蔵HDDにデータを移し変える目的で購入しました。
※類似品紹介
・サンワサプライ IDE/SATA-USB3.0変換ケーブル USB-CVIDE5
・Inateck USB3.0HDDコンバータ UA2001
パッケージや外観写真など
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HDDは最大3TBまで対応。(XPの場合は最大2TB)
USB3.0接続は最大転送速度5Gb/s
電源ポート側 拡大写真
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左から、
[IDE用4Pinコネクタ] [USB3.0ポート] [AC電源用コネクタ] [電源スイッチ]
3.5インチIDE接続する場合は、同梱の4Pinケーブルでここから電源をつなぎます。
SATAコネクタ側
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SATAコネクタ側は、電源コネクタとセットになっています。
SATA HDDと接続してみた所
SATAコネクタはもろい上、HDDより変換コネクタの方が厚みがあるため、平置きするとコネクタ部分が微妙に歪みます。
HDDの重量にコネクタが耐えられるのか・・・ちょっと心配。
小さな台を用意して、変換コネクタ側を浮かせる工夫が必要です。
総評
ちょっと微妙です・・・というか、想定してた用途に不向きでした。
- とりあえず、想定した速度は出る。しかし・・・
- (いろいろな互換性の問題のためだろうけど)
HDDは最大3TBまでしか認識しない - 不良セクタが発生した2TBのHDDの復旧ができなかった
(マザー側のUSB3.0がちょっと古いので、マザー側の問題・・・という可能性もある)
(別途購入したUSB2.0-SATA変換ケーブルを利用したら復旧できた)
(この製品を使った場合は、USB2.0接続で復旧できなかった)
また、Amazonのレビューを見ると、相性問題があり一部のHDDは認識しない場合があるそうです。(一応、手持ちのSATA HDDは全て大丈夫だった)
復旧用途に使えないかも・・・という意味でとても残念ですが、通常の利用には問題なさそうです。とりあえず壊れるまで使って、次に購入する時は別の製品を選んでみます。
その他のチェックポイント
通常の操作が可能かチェック。
とりあえずSMART値の取得はOK
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(4~5年前にIDE-USB変換ケーブルを購入した際、SMART値が取得できないタイプに当たってしまい激しく後悔した経験があるので、このチェックは必ず行うようにしてます。)
chkdskも無事完走。
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スクリーンショットとっていないけど、chkdsk /r コマンドでも無事完走。
復旧用途に使ってみる
現在進行形で不良セクタが増殖しているHDDをつなげてみる
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3~4時間ほど色々復旧を試みるが、HDDを認識してくれない。
以前購入したUSB2.0タイプのSATA-USB変換ケーブルに繋ぐと、(HDDがエラーだらけなのは変わらないけれど)HDDは無事認識され、ボリュームの削除やフォーマットのやり直しが可能だった。
ボリュームとパーティションを作成しなおした後は、今回購入したUSB3.0 SATA-USB変換ケーブルでも、無事HDDを認識し、正常に操作する事が可能だった。
うーむ。エラーに弱い感じがする。
追記
似たような接続方法でHDDを2台壊した方から「多分起動時にスピンドルが回る慣性力で HDD が多少動くのが影響したみたい」というコメントを頂きました。
裸のHDDを接続する際は、何かしらの手段でHDDをしっかり固定したほうが良さそうです。
SATA-USB変換ケーブルの速度
転送速度は(たぶん)問題なし。
( と言いつつも、余ってたSSDを全部PCに内蔵させちゃったので、テストした外付ストレージはHDDのみ。150MB/s以上の計測はできていないw)
2009年頃のHDDをつないで見る。
2009年頃のHDDをつないで見る。
内蔵してた頃と同じ速度が出る。
2012年頃のHDDをつないでみる
内蔵してた頃は140MB/s出てた。
「安全な取り外し」を有効にしている場合はOSのキャッシュが無効になるワケだし、130MB/sなら、まあこんなモノかな?という感想。
あとがき
- 3TBに壁がある。
- 不良セクタが発生したHDDの修復に利用できなかった
この2点以外は問題なし。
問題なしとは書いたものの・・・この2点で微妙に残念。
次回似たような製品を購入する場合は、この2つがチェックポイントになるのかなあ・・・。