インターレースの概要
まずは面倒臭い説明をチョットだけ書きますと、
TV放送用の映像素材にはプログレッシブ形式とインターレース形式の素材があり、インターレース形式ってのは、1秒間に表示するフィールド数(コマ数)を増やすため、1枚のフレームの中に二つのフィールドが入っています。(かなり乱暴な書き方)
TV放送をキャプチャしたり、DVDをリッピングしたりすると、細かい縞々が沢山現われちゃうのはその為です。
この手のお話は長くなるので詳しい解説が読みたい方は以下参考リンクを。
Oフィールドオーダーとは
O続フィールドオーダーのナゾ
Oビデオ録画とタイムインサータの表示時刻
上記リンクにあるような内容、私は99年~2000年頃にお勉強して、現在までそれなりに正しく映像素材を作っていた筈。。。
だったのですが、ここ2~3年で制作した素材、変なコトになっていました。
勘違いしていた内容
どうも2006年頃から、フィールドオーダーを逆に覚えてしまっていたみたい。
正しくは
一般的なDVD素材:TFF(トップフィールドファースト)
一般的なAviキャプチャ素材やDV素材:BFF(ボトムフィールドファースト)
(実際には正しくフィールドオーダーを指定してやればどっちでも良い。DV素材はBFF、最近のHD動画はTFFのみらしいけど)
なのに、2006年以降の私の作ったDVD素材は殆どがBFFなのだ。
そういやいつの頃からか、CCEでエンコードする際にトップフィールドファーストのフラグを消さなければカックンカックンな映像しか作れなくなって不思議だったけど、ようやく謎が解けたカンジ。
ちなみに最近利用しはじめたAdobe Premiere Elements 7は両方指定できます(基本BFF(のはず))
勘違いの原因
よくよく思い返してみると、撮影機材をDVカムからDVDカムに変更した際に覚え間違いを発生させたっぽい。(DVカムはBTT、DVDカムはTFF(BFFのモノもあるっぽいのでやっかい))
- 2005年頃までは、BTT素材をTFFへ強制的にフィールド変換してDVDに納めていた。
- 機材をDVDカムに変更した際、強制的なフィールド変換作業を辞めれば問題は起きなかったのに、「あれ?なんでカクつくのかな?」とDVDに納める一歩手前でCCEでトップフィールドファーストのフラグ消去。
- 2003年~2006年頃は、知人に頼まれた撮影素材をDVD化する際、DVカム、DVDカムの素材が半々。私もかなり混乱してた。
- さらに、当時よくリッピング&変換していたDVDが何故かBFF
- 上記2.~4.で「DVD素材はBFFなんだ」と勝手な思い込みが発生(´Д`;)
まぁ、こんなトコです。
少なくともここ2~3年、「DVD素材を取り込み≫フィールド反転≫編集≫反転したままBFF指定してDVD化」を繰り返していたようです。。。DVDプレーヤー&ブラウン管TVでまともに再生出来ていたので全く気が付かなかったです。
今まで使用していたUleadMediaStudioではTFF/BFFが「フィールドオーダーA/B」という表記なので、どっちがどっちなのか良く解らなくなっていました。
現在、動画編集ソフトを乗り換えようとアレコレ試用版を試している最中です。今まで作成したDVD素材が上手く読み込めない。フィールド反転しまくり。仕方がないので10年ぶりにインターレースについてマトモにお勉強してみたらこのザマですよ(´・ω・`)
おまけ:フィールドオーダーの呼び方
TFF、BFFについては決まった呼び方が無いので、動画編集ツールやサイトによって呼び方がマチマチです。いちおう以下に簡単に覚書き
トップフィールドファースト(主にDVD素材) | ボトムフィールドファースト(主にDV・Avi素材) |
Even(偶数フィールド優先) | Odd(奇数フィールド優先) |
フィールドオーダーA(逆かもしれない) | フィールドオーダーB |
TFF(TopFieldFirst) | BFF(BottomFieldFirst) |
上位フィールド優先 | 下位フィールド優先 |
TOPフィールド優先 | Bottomフィールド優先 |
TOF | BOF |
UFF(Upper field first) | LFF(Lower field first) |
多分探せば他にも呼び名があります。
フィールドオーダーA/Bについては、逆のツールもあるようなのでややこしいです。
また走査線カウントを0から始めるか、1から始めるかでEven(偶数)とOdd(奇数)が逆の場合も出てきます。
普段なにげ無く視聴しているTVやDVDには、これ以外にも非常に沢山の「決まりごと」があります。PCで動画を変換したり、編集したりする分には何も考えなくてもOKですが、時々「PCでしか再生できない」、「でも、問題ないように見える」動画になったりします。家庭用TVで再生してみると色がまぶしすぎて見れたモノじゃない作品が出来たりします。
まぁ、この辺はプロじゃないならテキトーで良いじゃん的な部分ですので、各種ツールで「NTSC規格で作成する」てな項目があればそれを利用するのが一番です。
ちなみに「PCでのみ再生する事を考えた動画」の場合は、NTSC規格で動画を作ると色褪せて見えちゃったりするので、その場合は「PC用」みたいな項目から動画を作成していくことも必要です。
さらにおまけ
ちなみに愛用していたUleadMedia StudioのフィールドオーダーAは「BFF」、フィールドオーダーBは「TFF」。ここ数年、しっかり反対に覚えてました(苦笑)
でも、MediaStudioのフィールドオーダーB(TFF)で制作した動画、CCEでBFF指定してからオーサリングしてもウチのDVDプレーヤー+ブラウン管TVで正しく再生されてる。。。
いや違う、フィールドオーダーBをそのままAviに変換してからCCEにかけるとやっぱBFFっぽい。でもAdobe Premiere Elements7にもっていくと「奇数フィールド」にしないとフィールドオーダーが逆転する。その素材はTFFっぽい。でもそのままもう一回Avi出力するとBFFっぽい。なんだコリャ('Α`)
DVDプレーヤーが6~7年前のスゲー古いヤツだからTFF決め打ち仕様なのか?
今まで作動確認してたのは無駄だった?どうなってんだ?ワケわかんね(´Д`;)
知人に頼まれて作成したビデオ、一回も苦情来ていないけど変なの一杯作ってるな。。。
なんか大混乱中です('Α`)