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2015.01.21:古くなった情報を全面的に更新。ページタイトルの修正。

2007.03.25: 初出


mkvtoolnix を使ってmkvファイルを作る方法を解説したページです。
このページでは、mmg.exe (mkvmerge GUI) の使い方のみを紹介しています。

mmgの起動画面
mmgの起動画面
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mmg.exeは、いつの間にか日本語化されています\(^o^)/

主な機能

MKV(Matroska形式) の動画ファイルを作成するツール。
動画や音声を変換するツールではない。
動画・音声・字幕ファイルの分離、結合、複数トラックの追加や削除などが可能。

対応フォーマットは非常に幅広く、PCで扱える ほぼすべての動画・音声フォーマットに対応しています。

ダウンロードやライセンスについて

対応OS: Windows、Mac、Linux、Unixなど。マルチプラットフォーム
ライセンス: GNU GPL v2 フリーウェア
公式ページ: mkvtoolnix -- Matroska tools for Linux/Unix and Windows
ダウンロード: Download MKVToolNix

mkvtoolnix(mmg.exe)の日本語化について

2015年1月現在(Ver7.5.0)
32bitのインストーラー版のみが日本語化されています。
mkvtoolnix(mmg.exe)の日本語化
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ポータブル版や64bit版は、日本語化されていません。

ポータブル版について

*.7z形式で圧縮されています。解凍するには7-zipなどの対応したツールが必要になります。

ダウンロードしたファイル一覧
mkvtoolnixをGUIで使いたい場合
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GUIツールとして利用したい場合は、「mmg.exe」と「mkvtoolnix-gui.exe」が本体ファイルとなります。

mkvtoolnixの概要紹介ここまで。
次項から実際の利用手順の解説に入ります。

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mmg.exeの使い方

以下、長々と解説していますが、動画や音声ファイルをドラッグ&ドロップして「MUX開始」ボタンを押すだけでMKVファイルが作成されます。

mkvファイルの作成、出力
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基本操作はこれだけです。

mmg.exeの基本機能
mmg.exeの使い方/基本
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[追加]ボタンまたはドラッグ&ドロップで動画や音声ファイルを登録する。

  • 複数の映像・音声トラックを収録した動画ファイルを作成可能。
  • 登録した音声や映像は、別トラックとして収録される。
  • 無効化したいトラックは、チェックをはずす。
  • 異なる形式の動画や音声も収録が可能。再生には再生ソフト側の対応も必要。

各種オプション
mmg.exeの使い方/基本
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[追加]ボタンまたはドラッグ&ドロップで動画や音声ファイルを登録する。

  • 各動画のアスペクト比やフレームレート、音声ファイルの言語指定など、様々なオプション設定を指定可能。
  • それぞれの項目で日本語のTipsが表示される迷うことは少ない。
  • 音ズレの補正をしたい場合は、ミリ病単位で入力する。
    通常は、音声ファイルに対して指定を行う。
    音が遅れる場合はマイナス、映像が遅れる場合はプラスの数値を入力。
  • 音声が HE-AAC (AAC+SBR) の場合は「この AAC はSBR/HE-AAC/AAC+です」にチェックを入れる。

動画の連結 (追加結合)
mmg.exeの使い方/動画の連結 (追加結合)
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複数の動画を1本のトラックにまとめ、連続して再生したい場合は、上記のような手順をとります。

  • [追加結合]のボタンを利用して動画を登録する。
  • 全ての動画が同じフォーマットで記録されている必要がある。
  • 登録した順に連続再生される。
  • 最初のトラックだけがオプション指定可能。
    トラックの順番は入れ替えないほうが良い。

動画の連結 (追加の部分ファイル)
動画の連結 (追加の部分ファイル)
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例えばDVDのVOBファイルのような、連続した動画ファイルの場合は、「追加の部分ファイル」を利用すると上手く結合できます。

  • 全ての動画が同じフォーマットで記録されている必要があります。
  • 登録する複数の動画でタイムスタンプに重複がある場合は、上手く結合できません。(この場合は 追加結合ボタンを使いましょう)

字幕の読み込み
mmg.exeの使い方/基本
▲クリックで拡大(画像は「基本」で用いたものと同じ)
動画や音声と同様、「入力」タブでドラッグ&ドロップまたは追加を選択して登録する。
対応字幕: srt / ass / ssa / usf / xml / idx / sup / mks

チャプターの設定
チャプターの設定
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MKVtoolnixのインストールフォルダにサンプルファイルが入っているので、それを読み込んで参考にした方が理解が早いです。

  • サンプルフォルダの場所(64bit Windowsにインストールした場合)
    C:\Program Files (x86)\MKVToolNix\examples
  • サンプルファイル名
    example-chapters-1.xml
    example-chapters-2.xml

注意: チャプター情報は、一旦保存してから読み込みます
チャプター情報は、一旦保存してから読み込み
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先の手順で作成したチャプター情報は一旦保存してから利用します。
この手順を踏まないと、mmg.exeが警告を出してきます。

ファイルの分割
mmg.exeのファイルの分割
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大きな動画ファイルを複数に分割することが可能です。
mmg.exeは、実に多彩なファイル分割が可能。
ファイルサイズ、時間、チャプタ、フレームなどの単位で分割可能です。

ファイルの出力
mkvファイルの作成、出力
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全ての設定が終ったら、mkvファイルの出力先やファイル名を決定して「MUX開始」ボタンを押せばmkvファイルが出力されます。

  • 設定に不備がある場合は、警告やエラーメッセージが表示されます。
  • 再生やMUXに支障があるようなエラーの場合、出力が途中で止まります。
  • エラーの内容はわりと詳細に表示されるので、日本語版を利用している場合は、その指示に従ってエラーを修正していけば大丈夫かと思います。

このページの解説は以上です。