デジカメの「色」に関するお話・・・・というかサイト紹介です。
紹介サイト
デジタルカメラにおける赤被りの問題(1)
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※共にリンク切れ
http://www.cameraguild.jp/DigitalPhotoArts/report/labo/ir-1.html
http://www.cameraguild.jp/DigitalPhotoArts/report/index.html
紹介URLの最終更新日は2004年10月と、かなり古い情報です。
しかし個人的なお話をすると、当時同じようなコトを悩んでいたので、10年来のモヤモヤが解けた感じです。
リンク先の概要
抱えている問題- 赤い背景がボヤける
- 緑(特にモスグリーン)が茶色になっちゃう。
- 黒が赤っぽい黒になっちゃう。
これはホワイトバランスの問題ではない。
何が起きているのか- IRカットフィルター改善の悪影響
(人間の目で見えるより長めの波長も感知できるように)すると、赤系の発色が良くなり、本来の色のイメージに近付くが、モスグリーンや黒が赤被りしやすくなった。 - (デジカメのセンサーは)紫外線側も十分感度が高い。
写真が緑被りする場合は、紫外線(マゼンタよりさらに短い波長)を大量に検出しているせい。
結論
・当時のデジカメ(CCD)では、緑や赤を忠実に再現する事は出来なかった。
・(Nikonの場合は)2005年、D2Xの登場でこの問題が(一応)解決している
個人的な考察など
私も当時、コレに散々悩んだ。色修正が思うように行かず、ホント大変だった。
赤系が滲んじゃう件は、赤外線フィルターが原因ってのは当時から(なんとなく)知っていたけれど、緑が茶色になっちゃう件は、今までホントに謎でした(^_^;
たぶん、今のデジカメではここまで酷い事は起きません
今のデジカメでも赤や緑の発色が多少不自然ですが、赤外線や紫外線のパスフィルターやデジカメ内の処理エンジンが、結構な無理をして色を再現しようとしているんですねえ(^_^;
最近のデジカメは、「なんでソコまで緑の発色を良くするの?」って機種が多いのですが、思い返して見れば、無理して緑を強調しないとスグ茶色になっちゃうんですよね。。。
余談(動画の話)
以下は余談ですが、2003年頃、パソコンのモニタをCRTから液晶に買い換えたら、一部動画データの森林(モスグリーン)が全部茶色になってかなり凹んだ事がありました。
あと、ブラウン管TVだとキレイな緑で表示されるデータが、PCで見るとモスグリーンや茶色になったり。。。色々苦労してました(^_^;
当時は動画の色規格とかを全然知らず、「ブラウン管のTVモニタ」、「CRTモニタ」、「液晶モニタ」で全然発色が違っていて、どのモニタに合わせて動画を保存するか・・・ですげえ頭を悩ませていました。
あと、動画データを「YV12系の3Dノイズリダクション処理」した場合も緑が茶色になってしまい悩んだ事もありました。
緑系(特にモスグリーン)の色って、やっぱりスゲェ繊細な色なんですねえ。
・・・・っちゅうか、自然界の緑って、そんなに鮮やかじゃないよね。人間の脳が「緑だ」って思い込んでいるだけで、結構茶色いよねえ。。。
緑を美しく撮影している写真データから、RGBピックアップで色情報を参照しても「全然緑じゃないのに緑に見える!」みたいな現象は多々あり、色の使い方や色補正処理なんかは、本当に難しい世界です。。。