Windows10で「通常のWindows Update」を最大4週間、「OSのメジャーアップデート」を最大8か月延期する方法の紹介です。

Windows10 TH2以降で使えるTipsです。
Pro版以上で利用可能です。
※Home版の場合、レジストリ値の追加や変更で同様の設定が可能です。しかし、かなり中途半端な挙動を示し、実用的では無い感じです。

このアップデートの延期を有効に作動させるには

この二つの設定が必要になります
(両方ともページ内で手順解説しています)

設定後の挙動

このページ内の設定を行うと、Windows Updateがあった際、画面右側の通知領域に以下の通知が入るようになります。

Windows Updateの通知画面その1
Windows Updateの通知
▲クリックで拡大
Windowsに更新があると、このようなポップアップが登場します。
※Home版ではこの通知は出ない様です。

Windows Updateの通知画面その2
Windows Updateの通知画面その2
▲クリックで拡大
ポップアップをクリックすると、このようなメッセージが出ます。

通知直後の Windows Update画面
Home版でも通常の更新やアップグレードの延期可能
▲クリックで拡大

  • ダウンロードやインストールが手動で実行できるようになっています。
  • 手動インストールのみの状態になっている訳ではありません。
  • 一定時間が過ぎると自動でアップデートが開始されます。
    • 「インストール」ボタンを押さなくても、24時間以内(早い場合は数時間以内)に自動的にWindows Updateがインストールされます。
  • ページ内で紹介している「Windows Updateを延期する設定」と併用する事で、1~4週間ほど更新に猶予が発生し、「その間の好きなタイミング」で手動更新ができるようになる感じです。

 

以下、設定方法

設定方法

ローカルグループポリシーエディタを利用します。
この方法を実行できるのは、Windows10 のPro版以上、TH2以降です。
※Home版は次項のレジストリ変更を使う

1.ローカルグループポリシーエディタの起動方法

  • 管理者権限を持ったローカルアカウントでログオンする
  • スタートボタン右クリックして「ファイル名を指定して実行」を起動する
  • 「gpedit.msc」と入力する

2.設定手順

  • 2-1. Windows Updateをポップアップ通知に表示させる
    [コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Windowsコンポーネント]>[Windows Update]の項目を開く
    ローカルグループポリシーエディタの起動画面
    ▲クリックで拡大
    「自動更新を構成する」をダブルクリックします。
  • Windows Updateの挙動を、以下のようにコントロール可能です。
    • 「自動更新を構成する」のオプション画面
      TH2のオプション画面
      ▲クリックで拡大
      • 「自動更新の構成」
         ・・・・2~5の任意の数値を入力可能
          2・・・・ダウンロードとインストールを通知
          3・・・・自動ダウンロードしインストールを通知(既定)
          4・・・・自動ダウンロードしインストール日時を指定
          5・・・・ローカルの管理者の設定選択を許可
      • Pro版の場合、Windows Updateが ここで作動した通りの作動になります。
  • 2-2. Windows Updateおよびメジャーアップデートを遅らせる
    [コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Windowsコンポーネント]>[Windows Update]の項目を開く
    ローカルグループポリシーエディタの起動画面
    ▲クリックで拡大
    「アップグレードおよび更新を延期する」をダブルクリックします。
  • TH2以降、ここに新たな選択肢が登場しています。
    • TH2のオプション画面
      TH2のオプション画面
      ▲クリックで拡大
      • 「アップグレードを延期する」
         ・・・・0~8の任意の数値を入力可能 (単位:月)
      • 「以下について更新を延期する」
         ・・・・0~4の任意の数値を入力可能(単位:週)
      • ※「0」の入力は可能ですが、実際に延期させる場合は「1」以上の数値を入れます。
    • ※参考:TH1時代のオプション画面
      TH1のオプション画面
      ▲クリックで拡大
      まだ 延期期間を指定できる項目はありません。

ローカルグループポリシーエディタを使った設定方法の解説は以上です。

上の設定をレジストリエディタから指定する

上記の設定は、以下のようにレジストリを追加または変更する事でも可能です。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate]
"DeferUpgrade"=dword:00000001
"DeferUpgradePeriod"=dword:00000001
"DeferUpdatePeriod"=dword:00000001

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU]
"AUOptions"=dword:00000002

※緑文字は任意の数字が入ります
 "DeferUpgrade" ・・・・「1」有効、「0」無効
 "DeferUpgradePeriod" ・・・「0~8」、単位は月
 "DeferUpdatePeriod" ・・・・「0~4」、単位は週

※赤字部分は、2~5の任意の数値を入れます
  2・・・・ダウンロードとインストールを通知
  3・・・・自動ダウンロードしインストールを通知(既定)
  4・・・・自動ダウンロードしインストール日時を指定
  5・・・・ローカルの管理者の設定選択を許可
  ※日時を指定できるレジストリキーはまだ未調
  (Home版では「2」「5」を設定しても意図通り作動しない感じ?です)
※レジストリの登録方法
 1. 空のテキストファイルを作成
 2. 上の文字列をコピー&ペーストして保存
 3. 拡張子を「.reg」に変更
 4. 右クリックで「結合」を選ぶ
 (設定を有効にするにはログインのしなおしまたはPC再起動が必要))

レジストリを結合している所の図
レジストリを結合している所の図
▲クリックで拡大
結合したレジストリの設定を有効にするにはログインのしなおし、またはPC再起動が必要です。

 

手順解説はここまで。
以下、注意点。次に Windows 10 Home版での挙動についてのメモ。

注意点

  • Home版では (現在検証中ですが) 恐らく正常作動しません
    • 「自分もHome版で試してみたい」という場合、上で説明した「方法2」のレジストリ操作を行います。
  • TH1 → TH2 の延期は、手元のPCでは確認していません
  • 完全に手動更新になる訳ではありません。
    • 通常更新の場合で最大でも4週間、メジャーアップデートの場合で最大8か月の期間を過ぎると、自動でアップデートされます。
  • 複数の更新を個別にインストールしたり、非表示にしたり・・・という事は出来ません。そういう挙動を望む場合は「wushowhide.diagcab」というツールを利用します。

Home版でのテスト結果

Windows10 Home版 の (通常の) Windows Update
Home版でも通常の更新やアップグレードの延期可能
▲クリックで拡大

  • 「今すぐインストール」は表示されます。
    とりあえず、これを押さない限り (一定期間は) アップデートが始まらない状態になりました。
  • 「一部の設定は組織によって管理されています」のメッセージは出ません。
  • 「ダウンロード」ボタンは表示されません。
    更新パッチは強制的にダウンロードされます。

 

そして、挙動も不安定です・・・
  • 累積パッチ KB3118754 (2015.11.19配信)
    ・11/28日に復元を使いインストール前の状態に戻した。
    ・2週間の延期設定をした。
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/2~12/3にインストールされる筈。
    ・しかし12/1にインストールされた。
  • 累積パッチ KB3116908 (2015.12.03配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/9~12/10にインストールされる筈。
    ・しかし12/4の18時頃にインストールされた。
  • 更新プログラム KB3122947 (2015.12.05配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/11~12/12にインストールされる筈。
    ・12/6の22時頃にインストールされた。
  • 月例更新プログラム (2015.12.09配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/16~12/17にインストールされる筈。
    ・12/9の22時頃にインストールされた。
  • wushowhide.diagcab の利用について
    とりあえず、この状態からでも更新を選択的にキャンセル可能。
    • ただし、wushowhide.diagcab実行後にPCの再起動が必要。
    • またPC再起動後は、更新が失敗した旨のメッセージが表示される。
      (今のところ、失敗による弊害やトラブルはなし)

 

う~ん。ちょっと延期されるような挙動を見せるのですが、、、意図したタイミングより早く、自動的に更新が始まる場合が多いようです。
「wushowhide.diagcab を実行できる期間が半日~1日ほど増えた」程度の効果しか期待できない感じです。

 

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