このページは古い情報です。
Windows 10 バージョン1511 (November update) 時代の Windows Update や メジャーアップデートを延期する方法を紹介したページです。

サイト内関連: 新しいページ

以下、資料として残しています。
Pro版でグループポリシーエディタを利用した延期方法と、ページ後半には Home版を使った検証が記載してあります。

はじめに

アップデートの延期を有効に作動させるには、以下の二つの設定が必要でした。

ポップアップ通知を有効にしていないと自動アップデートされる事が何度かありました。
以下、このページでは上記二つの手順を紹介しています。

注意点

このページのキモになる部分

先に紹介しておくと、以下が重要な部分。

グループポリシーエディタを使って以下を編集。
グループポリシーエディタを使った編集
▲クリックで拡大

上記は後述「2-2.」の項目で書いているものです。

以下、実際の手順。

スポンサー リンク

1.ローカルグループポリシーエディタの起動方法

  • 管理者権限を持ったローカルアカウントでログオンする
  • スタートボタン右クリックして「ファイル名を指定して実行」を起動する
  • 「gpedit.msc」と入力する

2.設定手順

  • 2-1. Windows Updateをポップアップ通知に表示させる
    以下を開く。
    [コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Windowsコンポーネント]>[Windows Update]
    Windows Updateをポップアップ通知に表示
    ▲クリックで拡大
    「自動更新を構成する」を開く。
  • 「自動更新を構成する」のオプション画面
    「自動更新を構成する」のオプション画面
    ▲クリックで拡大
    • 「自動更新の構成」
       ・・・・2~5の任意の数値を入力可能
        2・・・・ダウンロードとインストールを通知
        3・・・・自動ダウンロードしインストールを通知(既定)
        4・・・・自動ダウンロードしインストール日時を指定
        5・・・・ローカルの管理者の設定選択を許可
  • 2-2. Windows Updateおよびメジャーアップデートを遅らせる
    以下を開く
    [コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Windowsコンポーネント]>[Windows Update]
    Windows Updateおよびメジャーアップデートを遅らせる
    ▲クリックで拡大
    「アップグレードおよび更新を延期する」を開く。
    TH2以降、ここに新たな選択肢が登場している。
  • TH2のオプション画面
    アップグレードを延期する
    ▲クリックで拡大
    • 「アップグレードを延期する」
       ・・・・0~8の任意の数値を入力可能 (単位:月)
    • 「以下について更新を延期する」
       ・・・・0~4の任意の数値を入力可能(単位:週)
    • ※「0」の入力は可能ですが、実際に延期させる場合は「1」以上の数値を入れます。
    • ※参考:TH1時代のオプション画面
      TH1時代のオプション画面
      ▲クリックで拡大
      この頃は、延期期間を指定できる項目はまだない。

ローカルグループポリシーエディタを使った設定方法の解説は以上。
上記の設定は、以下のようにレジストリを追加または変更する事でも可能。

上の設定をレジストリエディタから指定する

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate]
"DeferUpgrade"=dword:00000001
"DeferUpgradePeriod"=dword:00000001
"DeferUpdatePeriod"=dword:00000001

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU]
"AUOptions"=dword:00000002

※緑文字は任意の数字が入りる
 "DeferUpgrade" ・・・・「1」有効、「0」無効
 "DeferUpgradePeriod" ・・・「0~8」、単位は月
 "DeferUpdatePeriod" ・・・・「0~4」、単位は週

※赤字部分は、2~5の任意の数値を入れます   2・・・・ダウンロードとインストールを通知
  3・・・・自動ダウンロードしインストールを通知(既定)
  4・・・・自動ダウンロードしインストール日時を指定
  5・・・・ローカルの管理者の設定選択を許可
  ※日時を指定できるレジストリキーはまだ未調
  (Home版では「2」「5」を設定しても意図通り作動しない感じ?です)
※レジストリの登録方法
 1. 空のテキストファイルを作成
 2. 上の文字列をコピー&ペーストして保存
 3. 拡張子を「.reg」に変更
 4. 右クリックで「結合」を選ぶ
 (設定を有効にするにはログインのしなおしまたはPC再起動が必要))

レジストリを結合している所の図
レジストリを結合している所の図
▲クリックで拡大
結合したレジストリの設定を有効にするにはログインのしなおし、またはPC再起動が必要です。

手順解説はここまで。


設定変更後の Windows 10 の状態

上記設定を行うと、Windows Updateがあった際に以下の通知が入るようになります。

Windows Updateの通知
Windows Updateの通知
▲クリックで拡大
Windowsに更新があると、このようなポップアップが登場します。
※Home版ではこの通知は出ない様です。

通知画面その2
通知画面その2
▲クリックで拡大
ポップアップをクリックすると、このようなメッセージが出ます。

通知直後の Windows Update画面
通知直後の Windows Update画面
▲クリックで拡大

  • ダウンロードやインストールが手動で実行できるようになっています。
  • 手動インストールのみの状態になっている訳ではありません。
  • 一定時間が過ぎると自動でアップデートが開始されます。
    • 「インストール」ボタンを押さなくても、24時間以内(早い場合は数時間以内)に自動的にWindows Updateがインストールされます。
  • ページ内で紹介している「Windows Updateを延期する設定」と併用する事で、1~4週間ほど更新に猶予が発生し、「その間の好きなタイミング」で手動更新ができるようになる感じです。
設定後の挙動解説はここまで。

Home版でテストした結果

Windows10 Home版でこの上記レジストリ操作を行い、メジャーアップデートを待った所、以下のような状態になった。
Home版でテストした結果
▲クリックで拡大

  • 「今すぐインストール」は表示されます。
    • とりあえず、これを押さない限り (一定期間は) アップデートが始まらない状態にはなりました。
  • 「一部の設定は組織によって管理されています」のメッセージは出ません。
  • 「ダウンロード」ボタンは表示されません。更新パッチは強制的にダウンロードされました。

以下、この状態から暫く観察した時のメモ。

  • 累積パッチ KB3118754 (2015.11.19配信)
    ・11/28日に復元を使いインストール前の状態に戻した。
    ・2週間の延期設定をした。
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/2~12/3にインストールされる筈。
    ・しかし12/1にインストールされた。
  • 累積パッチ KB3116908 (2015.12.03配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/9~12/10にインストールされる筈。
    ・しかし12/4の18時頃にインストールされた。
  • 更新プログラム KB3122947 (2015.12.05配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/11~12/12にインストールされる筈。
    ・12/6の22時頃にインストールされた。
  • 月例更新プログラム (2015.12.09配信)
    ・1週間の延期設定をした
    ・「今すぐインストール」が表示され、手動更新の状態になった。
    ・正常に延期できた場合、12/16~12/17にインストールされる筈。
    ・12/9の22時頃にインストールされた。
  • wushowhide.diagcab の利用について
    とりあえず、この状態からでも更新を選択的にキャンセル可能。
    • ただし、wushowhide.diagcab実行後にPCの再起動が必要。
    • またPC再起動後は、更新が失敗した旨のメッセージが表示される。
      (今のところ、失敗による弊害やトラブルはなし)

Home版の検証まとめ

ちょっと延期されるような挙動を見せるのですが、意図したタイミングより早く、自動的に更新が始まる場合が多いようです。「wushowhide.diagcab を実行できる期間が半日~1日ほど増えた」程度の効果しか期待できない感じです。

サイト内関連リンク

外部参考リンク(英文ページ含む)