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2025.09.23: 3年経過時点の状況を追記

2022.11.27: 初出


PCを買い替えた際の「PC環境お引越し手順」の解説ページ。
「超モノグサ」な引越し手順のTips。

メッチャ手抜きでお引越しできる。
でも素人はマネしちゃイケナイ。

最初にまとめ

かなりの長文になったので、最初に手順のキモになる部分をざっくりと紹介する。
まとめると以下のようになる。

実行するための「前提条件」

ざっくりした手順の流れ

ええ??と思うかもしれないが、Windows10以降はこれで十分マトモに動く。
95~XPの頃のような悲惨な事にはならない (7~8.1時代は試してないので比較不能)
こんな手順でも (それなりに経験があれば) 想定内のトラブルしか起きない。

たとえ話をすると、こうだ。

地雷原を迂回したら目的地まで4~5日かかる。
でも地雷原を直進したら目的地まで20分である。
たぶん2~3個は地雷を踏む。でも、たぶん死なない。
致命傷を避けるスキルもある。
ならば20分ですむ道を選択しよう、怪我の治療はあとでやろう、
というワケだ。

ここまでで「OK、分かった!」と思った人と、「これダメなやつだ」と思った人は、以下を読む必要はない。「もう少し知りたい」と思う人は、以下を読み進めてみる。

この手順のメリット

この手順であれば、新PC組んで電源ポチしたら、データもアプリもOSカスタマイズも、前PCの環境が9割くらいセットアップ済みである。
しかも、ドライバ自動更新中も軽作業は可能。つまり電源入れてから20分くらいで、引っ越し後の PC で十分に快適操作ができるのだ。

以下の2つを天秤にかけてみよう。

私の場合、「トラブルに対処する時間」の方が圧倒的に短いと判断した。

この推測は見事に当たり、後述する僅かなトラブルのみで、圧倒的に短時間でお引越し完了。普通にPCが使えてるようになった。

もちろん、この手順では絶対に何かしらのトラブルが発生する。

でも、これらの対処は後回しで良い。
週末ごとに2~3個くらい、少しずつ、ドライバを整えていけばよい。
トラブルは、起きてから経験と知識でカバーすればよい。電源ポチしたらスグに前環境と同じ作業ができる事、それを重視したのだ。

ざっくり手順やまえおき、ここまで。

以下、注意事項と手順の詳細。

追記: PC引っ越し後、3年経過した時点でのメモ

まず手順の紹介の前に 追記を入れておく。(2025-09.23追記部分)

この「超手抜き」引越し手順が原因となりうるPCトラブルは、その後の3年間で2件ほど発生した。このページを参考にする場合は、以下にも注意しておくこと。

初めの数週間で可能な限りトラブルの芽を摘んでいたが、当初に想定していたようなトラブルは、忘れた頃にポツリ、ポツリと発生する・・・・という感じである。
やはり 古いサービスや環境が原因となる問題は、この手順では発生しやすいことは覚えておこう。

追記ここまで。

手順や注意事項の詳細、ここから

冒頭の手順じゃあ分からないよ・・・・!
という人のためにもう少し詳しく紹介すると、以下になる。

「前提条件」、「注意事項」、「手順」の順で紹介する。


前提条件

※ 以下が1つでもNGの人は、やらない方がよい。

  • 古いドライバの残骸が残っている気持ち悪さが気にならないか?
  • 「カリカリにチューニングして、PCの性能を100% 引き出してやるぜ!」なんて考えないか?
  • ページ内の随所に「想定内のトラブル」という記述をしているが、そのようなトラブルを事前に想像できるか?
  • つまり、以下のようなトラブルを分類し対処できる技術と自信があるか?
    • PC が OS を見失って起動しないトラブル
    • PC が Windows 回復環境 を見失って復旧すらできないトラブル
    • ドライバ不整合で発生するトラブル
    • 累積更新プログラム or メジャーアップデートで発生するトラブル
    • 前PCの設定・環境が、新PCに悪影響を与えるようなトラブル
    • ストレージ設置ミスによる各種ファイルへのショートカットが切れて正常動作しないトラブル
    • 前PC で最後にWindows Update したのが数ヶ月以上前の場合、Windows Update を数ヶ月サボった時に発生するトラブル
    • 上記の複数が重なって、複合トラブルとなるケース
     上記が必ず発生するわけではない
     他にもあるかもしれないが、私は上記 (特に最初の4つ) を想定していた。

上記がクリアできたら、次は注意事項

補足事項&注意事項

次、ようやくお引越し手順

お引越し手順の詳細 

※1つめの条件で、いきなりハードルが高い。

以上である。

やってみた感想としては「ドライバ関連のトラブルを、過度に恐れる必要はない」という結果になった。「ストレージ構成に整合性がある」「PCが最小構成である」ならば、あとは「正しい手順」で旧PCの全ストレージを取り付けて、ネット接続を正常化して「半日くらい放置」すればイイのだ。
XP時代に似たようなコトをやった経験があるが、「正しいドライバ入れてもディスプレイ解像度が変更できない」「ちょっとした事でBSoD」と散々だった。今回はそのような問題は起きない。

しばらくすると、ポツリ、ポツリ、と小さなトラブルは発生する。しかし、大抵は想定内のトラブルだ。その都度、経験と知識でカバーすればOKとなる。

以下、実際にこの手順で引っ越した私の新PCの状況を紹介。
(PC引っ越し後3ヵ月経過した時点のメモ)

やってみたらこうなった

引っ越し直後~現時点の状況メモ

私の場合、以下の数がハンパじゃない。

これら全部やったら4~5日かけても終わらない。
しかし、今回はPC組み立て直後からブラウジングやエクセル作業は快適に出来たので、実質「PC組み立て作業 + wi-fi ドライバのインストール」のみが「お引越しにかかった時間」という感覚だ。

このページのメインとなるお話は、ここまで

・・・・とまあ、通常手順よりも圧倒的に短時間でPCお引越しができるのだが、先に書いた通り「起こりうるトラブルの推測と、それを対処する知識や経験があるか?」という1点で、とてもハードルが高い。また「前PC環境の残骸が気にならないか?」という点では、几帳面な人や心配性な人にも向かないだろう。

もう一度書くが、素人はマネしちゃイケナイTipsである。
しかし、PCトラブルに強い人は覚えておいて損はないTipsになるはずだ。ビックリするくらい、PCのお引越しがメッチャ楽になるのだ。

以下、今回のPCお引越しで、実際に私がやった事の記録。

実際のにやったコトの記録

ことのはじまり:先代PCが突然死

ブログ記事にしなかったが数か月前、先代PCが突然死した (※ 突然死したのはマザーボードだった) 仕方なくPCを買い替えた。PCの引っ越し準備など、何もしていない状況だった。

Ryzen 2700X + ASUS ROG CROSSHAIR VII HERO
※写真は先代PCを買い替えた時のもの

ちなみに「PCを買い替えた」と言っても、買い替えたのは、マザーボードとCPUと電源ユニットと冷却ユニットの4点だ。PCケース、メモリ、ビデオカード、ストレージはそのままだ。

そう、Cドライブを含め、ストレージはそのままなのだ。
「新しいPC」には、「先代PC」のCドライブを、フォーマットすることなく、そのまま流用した。「イマドキのWindowsなら・・・・きっとモノグサなお引越し方法でもPC環境が引き継げるに違いない」と私の直感が囁いてきたので、それを実行してみたのだ。

なにをやったか

ほぼなにもしていない。
特記すべき点としてやったのは1点だけ。
USB Wi-fi 子機のドライバをインストールした、それだけだ。

引っ越し前にやった事

やったことリスト

  1. PCを組み立てた
  2. 元PCでCドライブとして使っていたM.2 SSDも、それ以外のドライブも、フォーマットすることなく、そのまま新PCに組み込んだ
  3. D~Fドライブも順番が変わらないよう、ケーブル接続は慎重に行った
    ※強いて言えば、ここにイチバン神経を使った。
    ※ドライブ順が変わった>各種アプリやファイルのショートカットが外れる・・・・なんてコトになると、環境構築にスゲー時間がかかるからだ。
  4. そのまま電源を入れた
  5. 特に BIOS を弄ることなく、Windows が立ち上がった
  6. ネットにつなぐ(USB wi-fi 子機経由)
  7. ネットスピードが100Kbps 程度しか出ない
     > USB Wi-fi 子機のドライバをインストール
     > 100Mbps 出るようになった
  8. 半日放置
    > ほぼすべてのドライバが、Windows Update 経由で更新される
    • 現在のデバイスマネージャーの状況
      現在のデバイスマネージャーの状況
      「!」マークが付いているのは1つだけ。
      PCI暗号化/暗号化解除コントローラーだけ。
      さすがにコレはマザボのドライバ インストールが必要な感じ。
      • 余談:古い環境で使っていたCドライブを接続した直後の「!」だらけのデバイスマネージャーのスクリーンショットを紛失してしまった。とても悔やまれる
    実質、これでお引越し終了。

上記のとおり、やったコトは「USB Wi-fi 子機のドライバインストール」くらい。
Windows や各種アプリのインストールも、データのお引越しも、環境構築の細かな設定も、すっ飛ばして、お引越しが完了した。

この状態で3ヵ月利用して、さらに経過観察してみる

こんな手抜き手順のお引越しでそのまま常用し、3ヶ月ほど経過を観察。

前述した「現在の状況メモ」のリストにある通り、VMware や 録音アプリで多少手間取ったが、ほぼノートラブル。3回の Windows Updateと、21H2 から 22H2 へのメジャーアップグレードを問題なく通過し、そこからさらに3週間ほど問題なしで常用できていることで「これはイケる」と判断し、記事化した次第。

さらに検証

過去にぶっ壊したサブPC(過去記事「耐久テスト: SATA端子の抜き差し耐久性が50回しかないのは本当なのか?」でぶっ壊した)も、PCぶっ壊す直前のCドライブ入りストレージが残っていたので、同様の検証が行えた。

結果

2つのPC環境で同様の結果が出たので、(少なくとも私の中では) この Tips は有効なものである、と判断することにした。

テストした環境

今回の検証に使ったPCの環境

メインPC
 旧環境: AMD Ryzen7 2700X / ASUS ROG CROSSHAIR VII HERO
 新環境: AMD Ryzen7 5700X / ASUS TUF GAMING B550-PLUS
サブPC
 旧環境: intel Core i3-4130T / ASRock Fatal1ty Z87 Killer
 新環境: intel Core i5 7500  / ASUS Z270F GAMMING

メインPCは CPU がAMD > AMD
サブPCは CPU が intel  > intel 

メインPC、サブPCともに、同じメーカーの「近い世代のCPU」でPC環境のお引越ししているので、この検証は完ぺきとは言えないいかもしれない。
CPUメーカーやアーキテクチャ変わるくらい、もっと劇的にPC環境が変わった時もこのTipsが通用するのか、次回PC買い替え時には、キッチリ準備して挑みたいなあ・・・・と思ってる次第。

さらに検証2

という事で、調子に乗ってノートPCでも「似たような事」をやってみる
機種: ASUS ZenBook Flip S UX370UA-8250
まあ、ノートPCじゃ無理だろうなと思いつつ、ダメ元で実験した。

結果

という事で、今回の Tips は、BTOや自作PCのような汎用的なPCのみで有効なモノで、特殊機能てんこ盛りなメーカー製PCではやらない方が良い。という結果になった。
今回の更新は以上。