HDDのATA8-ACS規格についてちょっと興味を持ったので、色々調べてみたページです。

調べようと思ったキッカケ

同じ型番のHDDを購入したら、HDDの「対応規格」の欄が異なった表記になっている事に気が付いたのがキッカケ。
2013年12月購入品と比較
▲クリックで拡大
上記2台を購入した間隔は約1年。
この「対応規格」の違いを見つけた事で、なんとなく興味がわいてしまいました。

以下、調べた結果

シリアルATA - Wikipedia

ATA8-ACS
ATA8-ACS規格で、ようやくHDDとSSDの識別が可能となったらしい。それ以前の規格では、OSがHDDとSSDを間違える事があったらしい。。。
あと、Windows7以降が自動でデフラグを無効にしてくれるのは、この規格を認識するから、らしい(参考)。

ACS-2
この規格から「Trim」が導入されているらしい。

ACS-3
日本語の情報が見つからない。。。
「ata8-acs-3 spec で検索すれば(英語の仕様書の)PDFが入手出来ます」てな情報がアチコチにあるけれど、古いPDF(ata8-acs時代)しか見つからない。。。

※追記: コメント欄で報告いただきました(´∀`)ノ
Information technology -ATA/ATAPI Command Set - 3 (ACS-3)ドラフト
(英語 PDFファイル(仕様書))
75ページ目と518ページ目以降に、「ACS-2と比較して変わった所」がまとめてあります。
これらの項目をざっくり眺めると、「NATIVE MAX ADDRESS」「CFA」などの単語が頻繁に出ている事が分かります。
ただ、それらがどういう機能なのか、私にはサッパリ分からず。
これ以上の理解は私の限界を超えるようです(^_^;

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おまけ1

上記の情報を調べている中で、以下の事に気が付いた。

PLEXTOR PX-128M2PのSMART値
PLEXTOR PX-128M2PのSMART値
▲クリックで拡大
2011年末に購入したSSD「PLEXTOR PX-128M2P」は「ATA8-ACS」だ。
そして Trim対応は、「ACS-2」以降だ。。。
あれ?PX-128M2P は Trim に対応していなかったの!?
いやいや、「対応機能」の欄には Trim の文字はちゃんと入っているぞ?

と、今さらのようにこんな疑問を感じてしまい、PLEXTORの製品サイトを覗いて見ると・・・
PX-128M2P 製品情報コンピュータ関連製品の代理店事業l株式会社リンクスインターナショナル
▲やはり「Trimに対応」としっかり明記してあります。

つまり、Trim対応に ATA8-ACS2 は必須では無いと云う事なのかな・・・?
とりあえず「ATA8-ACS」であればHDDかSSDかの見分けは付くようですし、Windows7はファイルの読み込み速度で見分ける事も可能という話ですので、そういう所で見分けているようです。

よく分からんけど、そんな感じみたいです。

おまけ2

コメント欄で色々情報を頂きました。
読み物として目を通すにはなかなか楽しい情報です。

  • ASCII.jp:Windows 7の実像 Part 5 OSのSSD対応とエンハンスドストレージ (1/2)|次世代Windowsの姿が見えた!
    2009年の記事
    • Windows 7では、ストレージインターフェースの規格「ATA8-ACS」のコマンドを利用して、SSDとHDDを見分けている。HDDの回転速度を確認する値があり、SSDではこの値が0001hになっている(7200prmのHDDは“1C20h”=7200)。この違いによりSSDとHDDを認識する。
  • ハードウェアのQ&A 1/2 | 使って分かった Windows 7のギモン&アンサー | DOS/V POWER REPORT
    日付は無いけれど、2009年の記事っぽい
    • しかしながら、SSDならすべてデフラグやスーパーフェッチが無効になるかというとそうではない。むしろ、現在発売されているSSDでこれらが自動的に無効になるケースはあまり多くない。

       では、どのようなケースで自動的に無効になるのかと言うと、「ATA8-ACS」コマンドに対応している、もしくはランダムリードのパフォーマンスが8MB/s以上のドライブとなっている。

    • 現状市場に出回っているSSDの多くはATA8-ACSに対応していない。そのため、Windows 7がSSDとして認識するかどうかはアクセス速度が高速(ランダムリードが8MB/s以上)かどうかがポイントになってくる。

       ただしアクセス速度が高速で条件を満たしていたとしても、デフラグやスーパーフェッチが無効にならない場合もある。このような場合は、手動で無効にすればよい。

  • PC Watch 大原雄介の最新インターフェイス動向
    その1
     その2 その3
    2009年6月~7月。
    • 全編読み応えあり。IDE規格、ATA規格、SATA規格の歴史や進化の過程のお話。
    • 「その1」と「その2」は、SATA 6Gbps品が出る前のお話
    • 面白かった部分を抜粋引用

      幸か不幸かSATAは接続の際に「Speed Negotiation」の機能を搭載しており、インターフェイスなりデバイスなりの本来の速度で接続できない場合は、速度を落として再接続を試みるという機能がある。なので、ほとんどの場合は1.5GT/secで接続が行なわれることになり、「一見繋がっているのだが性能が出ない」といった現象に見舞われることになる。

       残念ながらこうしたケーブルに起因する速度低下は外部から見てわかるものではないし、SATAのケーブルテスターは洒落にならない金額なので、一番確実なのはSSDあたりを接続して転送速度を測定する事になる。これでピークが300MB/secを超えていれば6GT/secで接続できるケーブルであり、300MB/secで頭打ちになっていればやや品質が悪く3GT/secどまり、150MB/secで頭打ちならば恐ろしく品質が悪いので1.5GT/secどまり、となるわけだ。

      そういや「ケーブルは良い物を買え」「速度が出ない場合はケーブル疑え」って話、2009~10年頃は良く聞いたなあ( ̄▽ ̄;)
    • 引用その2
      このSAS-2では1.5/3/6GT/secで接続され、SATAと互換性のあるケーブルやコネクタを使い、電気的特性も互換のSCSI接続を定義している。要するにSASとSATAは電気的に全く一緒で、上位のプロトコルがSCSIなのかATAなのか、という事でしかない。RAIDコントローラの中にはSATA/SAS両対応の製品がいくつかあるが、それは電気的には全く共通だから実現したことでもある。
  • その他(製品情報的なもの)

今の所、このページの情報はここまで。