追記(2014.04.03)

2014年時点の最新情報をまとめました。

詳細はこちら
XP SP3のインストールが失敗する場合の対処方法: 2014年版

追記終わり。
以下は古い情報です。



Windows XP SP3

2013年6月中旬から「XP SP3 インストールできない」等の検索ワードでこのサイトに辿り着く人が急に増えたため、現時点での「Windows XP SP3のインストールが失敗する場合の対処方法」を解説したページを作成しておきます。
(2013年10月、windows update agentに関する情報を追記)

追記: Windows Updateがループしてしまう場合

エラーコード 0x8024D001 などのエラーが発生したり、Windows Updateが終わらない(ループが発生している)場合は、windows update agent を手動で更新し、その後にWindows Updateを行う必要があります。

最新のwindows update agentの入手先
Windows Update エージェントの最新バージョンを入手する方法に関する、ネットワーク管理者向けの情報

対処方法1: 基本

以下はXPでSP3にアップデート実行時に最低限必要な行為。
見落としがないかチェック。

  1. システム(HDDのCドライブ)に2GB以上の空きがある事を確かめる。
    ※バックアップの作成で、さらに空き容量が必要になる場合もあります。
     HDDは50%以上の空きがある状態が望ましいです。
    ※時間に余裕がある場合は、Cドライブのデフラグを行っておく
  2. 不要なUSB機器(プリンタや外付けHDDやUSBメモリ)は全部外す。
  3. 開いているすべてのプログラムは終了する。
    • インターネットブラウザ、PDF、ワードやエクセル等・・・実行しているプログラムは全て終了させる。
  4. セキュリティソフトも停止してみる。
  5. その他、タスクトレイに常駐しているアプリも停止してみる。

対処方法2: パッケージ版の SP3を使う

オンラインアップデートが失敗する場合は、XP SP3のパッケージ版 (別途まとめてダウンロードしてインストールするもの) を利用する。

マイクロソフト公式ダウンロード センター - Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ
下で解説する対処方法3~5を確認した後にアップデートを行うと、更に効果的です。

また、XPをセーフモード+ネットワークで起動しなければパッケージ版のダウンロードやインストールができなかった・・・と言う例もあるようです。

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対処方法3: XP SP3 と相性の悪い周辺機器を探す

無線LANを利用している場合は、有線接続にしてWindows Updateを行ってみましょう。一部のUSB無線LAN子機で、XP SP3へのアップデートが上手く行かない現象があります。

またSP3をインストールする際には、周辺機器は全部外しておきましょう。
 ・USB機器は(マウスキーボード以外)全部外す。
 ・他の機器もビデオカード・サウンドカード以外は全部外す。

対処方法4: XP SP3 と相性の悪いサービスを探す

[コントロールパネル]>[プログラムの変更と削除]を開いて、以下の二つを探して見ます。

  • Microsoft Shared Computer Toolkit
  • リモート デスクトップ接続
    (リモート デスクトップ接続 (RDP) 6.0 MUI パック (Windows XP 用の更新プログラム 925877))

XPに上記二つのプログラムがインストールされている場合は、両方ともアンインストールしましょう。

対処方法5: アップデート履歴をクリーンにする - その1

対処方法3.~4.が出来なかった場合は、以下を試してみましょう。大抵の場合はSP3へのアップデートが可能になります。難しい手順ですが、現時点ではこれが一番効果があります。
※この手順は自己責任でお願いします。

  1. Windows Updateのサービスを止める
    • まず[コントロールパネル]>[管理ツール]>[サービス]を開く
      Windows Updateのサービスを止める
      ▲クリックで拡大
      (1)→(2)→(3)→(4)の順で開きます。
      ※[ファイル名を指定して実行]で「services.msc」と入力してもOKです。)
    • サービスの中から[Automatic Updates]を探します
      Automatic Updatesの停止
      ▲クリックで拡大
      上記の手順で「Automatic Updates」を停止させます。
  2. C:\WINDOWS\SoftwareDistribution内の[Download]フォルダを一旦リネームする
    • エクスプローラを開き、アドレスバーに「C:\WINDOWS\SoftwareDistribution」をコピペします。
      [Download]フォルダを一旦リネーム
      ▲クリックで拡大
      「Download」フォルダを「Download.old」など、テキトーに名前を変更する
  3. Windows Updateサービスを再開する
    • 最初に停止していた[Automatic Updates]を再開させます
      Automatic Updatesの停止
      ▲クリックで拡大
      上記の手順で「Automatic Updates」を開始させます。
  4. あとは通常の手順でWindows Updateを実行してみる
    これで無事XP SP3へアップデートできる筈。
  5. Windowsが無事作動する事が確認出来たら、リネームした「Download.old」を削除する。

Windows Updateの順序がおかしくなり、SP3の適用には不要なサービス・ドライバが追加されている場合などには、これが効果的です。

更に重症の場合: アップデート履歴をクリーンにする - その2

Windows Updateのサービスを止めた後に、以下の手順も実行してみましょう。
※この手順も自己責任でお願いします。

  1. Windows Updateのサービスを停止
    Automatic Updatesの停止
    ▲クリックで拡大
    上記の手順で「Automatic Updates」を停止させてから以下を実行してください。
  2. c:\windows\SoftwareDistribution\DataStoreの中身を削除する
    • エクスプローラを開き、上記のアドレスをコピペします。
      DataStoreの中身を削除
      ▲クリックで拡大
      [Logs]フォルダーと[DataStore.edb]、この二つを削除します。
  3. 最初に停止していた[Automatic Updates]を再開させる
    Automatic Updatesの停止
    ▲クリックで拡大
    上記の手順で「Automatic Updates」を開始させます。
  4. PCの再起動
    一応念のため、PCの再起動をしておきましょう。

これを実行した後に、Windows Updateを行ってみてください。

それでも上手くインストール出来ない場合

XPをセーフモードで起動してSP3をインストールしてみましょう。
その際、「対処方法2」で紹介した「パッケージ版SP3」を利用してください。

参考にしたサイト

おまけ

Windows XPをSP3にアップデート出来たら、SP+メーカーを使って統合Diskを作っておきましょう。
万一、OSを再インストールする必要が出てきた場合でも、最小限のステップでインストールが可能になります。

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