2016.02.28: タイトルから「推測」を削除。Windows Update Client関連の補足追記
2016.02.24: 更新の確認に2時間以上かかる条件に記載漏れがあったので追記
はじめに
※このページの情報は古くなっています。
2017年7月12日以降の問題は 以下のページで取り扱っています。
Windows Updateが終わらない問題の対処方法 2018年版
※2017年7~11月分の更新は Windows 10/8.1/7 の情報を1ページにまとめています。
おことわり
- 2015年9月頃から続いている Windows7 の問題 に対する情報です。
- 2016年2月時点の情報です。
Microsoft側が修正した場合、意味のないページになります。 - このページに具体的な解決方法や予防方法はありません。
次回以降の更新で公開します。
「更新の確認」にかかる時間の目安
2016年2月現在、Windows7の場合「更新プログラムの確認」にかかる時間はだいたいこれくらいかかるのが普通です。
- 平常時・・・・2~5分
- 月例Windows Updateの時・・・・20~40分
※ 毎月第2火曜日の翌日 - 初めてWindows Updateする時・・・・・60~80分
- 数か月ぶりにWindows Updateする時・・・・・60~80分
- Windows Updateで大きな問題が発生した時・・・・・2~4時間
- 古いSP1(ISOなどのスタンドアロン版)を利用した場合・・・・・2~4時間
- SP+メーカーなどで作成したHotfix DVDを利用した場合・・・・・2~4時間
多分、これが現在のWindows7の仕様。
更新リストの取得が60~80分以内に終わる場合、そのWindows7は正常に作動しています。
最も有効な解決策
Windows Updateの前に、Windows Update Client の更新を行う。
これによりクリーンインストール直後や、Windows Updateを数ヶ月貯めた状態でも、更新リストを正しく取得できるようになる。
※2017年5月17日時点、Windows Update Client の最新版は KB4019265 に含まれています。
時間がかかる原因
Windows7の場合、SP1以降の更新パッチが Microsoft側の当初の想定より大きくなり過ぎたのが原因だと思われる。
Microsoftの資料
Blogs - Japan System Center Support Team Blog - Site Home - TechNet Blogs(日本語)
※リンク先前半の問題は、2015年4月~8月のもの。
※根本的な問題は今も一緒。
大量の更新プログラムがある場合、Configuration Manager に報告されるデータが大きくなる。メモリ不足や更新の確認に時間がかかる問題が発生しやすい状況。Windows Update Client を定期的に更新する事で解消する。
- 「新しいKB」が「過去のどのKBに影響を与えるか」のリスト化が複雑になり過ぎた。
- これらを照合したりデータベースを整理する時間が膨大になった
- 2015年4月~8月に限界突破してメモリが足りなくなった
→ (2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題 - 2015年9月以降
更新の確認のメモリ消費量を抑えたため、速度が犠牲になった
(現在の状況)
- Microsoft側で定期的に問題の改善を行っているものと思われる。
- 2015年9月~12月頃は、3~4時間かかるケースがあった。
- 2016年2月現在では、時間がかかる場合でも2~2時間半で更新リストが取得できるようになっている。
- 現在は、PCとアップデートサーバー間の更新リストの照合に60~80分、整合性が無い場合はリスト再作成に60~80 分かかる、と予測。
- もしくは「システム更新準備ツール」と同等の作動が「更新プログラムの確認」中に行われている。
過去のOSを例に考えてみる
- XPやVistaの場合は「PCが重くなる」症状が顕著になり、まともに作業できないPCが大量に発生しました。
- Windows XPの場合 (Windows7がリリースされた) 2009年頃から
- Vistaの場合は (Windows8がリリースされた) 2012年頃から
- PCが重くなる原因の多くは、Windows Update前後に svchost.exe やTrustedInstaller.exe が暴れるため発生した。
- 7の場合は (Windows10がリリース以降) 2015年9月頃から
※2015年4月~8月の問題は別。
※マシンスペックが上がったので、重く感じる事は無くなったがWindows Updateで問題が出る事には変わりはない。 - Windows10の場合、(私の推測だけど)これらの問題を解決するため「累積パッチを配信する」という方法に切り替えた。
- 逆に言えば、大量の更新プログラムを一気に配信しても転送量や回線混雑の問題は起きなくなった。
Windowsは XP の頃から「OSが2世代ほど古くなる」と、Windows Update でどんどんOSが重くなるって症状がありました。
世代が古くなってくると、Microsoft側で修正プログラムの開発やメンテナンスがおざなりになって来るのかもしれません。
Windows7 の場合はPCスペックが上がった分、「PCが重くなった」という感触を受けるユーザーは少ない様に感じますが、2世代古くなったOSが Windows Updateの度に 問題を起こすと言うのは、XPの時代から変わっていないように感じます。