自分で録音した音声ファイルを「心地よい音質・音量」に調整するのって難しいなあ・・・という事で色々と悪戦苦闘し、少しずつ分かってきた事などをメモしたページです。

※おことわり
私は録音や音質の調整については全くの素人です。
いろいろと手探りで試し、それなりに形になってきたモノを公開しています。
間違った手法や情報があるかもしれません。参考程度に読んで下さい。

最初にまとめ

世間の音圧競争に巻き込まれると、素人の音源加工はズタボロになる。
自身の録音技術が上がるまでは、音声加工時のスピーカーのボリュームは大きめにして、控えめな加工を心がけよう。

※ちなみに、ほんの数日前まで「音圧」という概念を分かっていなかったし、「音圧競争」なるモノが存在している事も気が付かなかった (この辺の話は後述)

なぜ音量の調整をするのか

録音した生データ
録音した生データ
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録音した音量の大小に差がありすぎて、非常に聞き取りにくい。

普通に録音しただけの生データは、声の大小や、マイクと音源の遠近差が大きく出てしまいます。

どうやって音量調整するか

コンプレッサーまたはリミッターを使うのが一番手っ取り早い。
この二つの機能は、大抵の音声加工ソフトには搭載されている。

参考リンク:音圧を上げる
すげー詳しい。難しい。安易にコンプレッサーやリミッタに頼る前に、まず上URLに書いてある内容が理解できるようになりたい。。。

フリーの音声加工ソフトSoundEngineの場合の設定例
SoundEngineの場合
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ささやき声の部分も明瞭に聞き取りたいので、閾値-40db、ゲイン24dbとちょっと極端な値を設定してみます。

※コンプレッサーとリミッターを比較してみると・・・
 リミッターの方が潰れやすいので注意。音が尖がる感じ。
 コンプレッサーはゲインを大きくするとスグ0dbをオーバーしちゃうので注意。

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リミッター適用後の(先ほどの)録音データ
リミッター適用後の録音データ
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会話部分は「盛り上がっている部分」から「ささやき声」の部分まで、かなり均一な音量となり、聞き取り易い状態に近付いてきました。

※上記の設定では、「スピーカーから音が出ている部分」が0dbに達してしまい、やや音割れしてしまいました。このような場合は、音の大きい部分は個別に調整するか、全体のゲインをもう少し小さめにする必要があるようです。

こんな感じで、「コンプレッサー」や「リミッター」を使えば比較的テキトーな調整でもそれなりに聞き取り易い状態に音声を加工する事が出来ます。

しかし本当にテキトーに調整してしまうと、音割れが発生したり、音割れしなくても再生すると耳が痛い音源が出来上がってしまう。。。
その辺を何とか出来ないモノか。。。と悪戦苦闘をして、辿り付いた結論が以下

個人的な話、今までココで失敗してた

簡単な話、私は(音声加工時の)スピーカーのボリューム調整に失敗していました。
スピーカーのボリューム調整がスゲー大切

音声加工に失敗する時
・・・・最近の音楽CD、ニコ動、Youtubeを快適に試聴できるボリュームに調整する

音声加工が上手く行く時
・・・・TV放送や昔のCDを快適に試聴できるボリュームに調整する

普段、PCスピーカーのボリュームは30~40くらいにしているんだけど、音声の加工・編集する時はボリュームを65~75くらいにしておかないと上手く行かない。

 

最近のCDや、動画共有サイトに投稿される音源は、どれもギリギリまで音圧を上げているので、それらに釣られてPCのボリュームを下げた状態に設定していると、録音品質を超えたボリューム調整を行う破目になり・・・・素人音源はズタボロになっちゃいますね(^_^;

参考リンク
ブログ 懐かしいCDの美しい波形を偲ぶ会
ブログ 懐かしいCDの美しい波形を偲ぶ会
▲イマドキのCDは、これくらい無謀な音圧調整を行っています。
スピーカーの設定をこんなのに合わせて音声加工する必要は・・・・無いですよねえ。

上リンクで言う所の「海苔波形」に対抗できるような音を作るには、録音環境から見直さないとダメですねえ。あと、屋外録音や長時間録音の場合は、ニコ動などの音圧に対抗すること自体が間違いなのかも。

長くなったので、続きは次回更新で。
(次回更新は、録音時の設定などが主になりそう)

サイト内関連ページ
 ・音割れ/耳が痛い・・・を回避したい。録音音声の調整Tips1 (このページ)
 ・音割れ/耳が痛い・・・を回避したい。録音音声の調整Tips2
 ・Adobe Soundbooth 音量調整/録音素材マスタリング メモ