Alexa the Web Informationは、1996年からWebサイトのアクセス数や利用状況などの統計を行い、誰でも閲覧できる状態で公開している老舗サービス。1999年からは米Amazonの子会社。
自サイト内にJavaScriptコードを貼り付けたりする必要もなく、他人が運営しているサイトのデータも簡単に閲覧出来ちゃうのが特徴です。
ただし、トップドメインにのみ対応。サブドメインやディレクトリ構造になっている無料ブログサービス(fc2やlivedoor等々)の個別ブログのデータなどは取得できません。
取得できるデータは、ソコソコの精度。一応アテにして良いレベルの数字が出ます。
使い方
▲「Search Alexa」の検索BOXに、測定したいサイトのURLを貼り付け、検索をかけるだけでOK
こんなデータが閲覧できます
例えばこのサイト(freesoft.tvbok.com)の利用状況を測定してみると、、、
▲うちのサイトは、世界で52292番目、日本で2641番目のトラフィック量だそうです。
▲全世界の何パーセントの人が閲覧しているかを表示
画像は3ヶ月単位で表示されていますが、7日、1ヶ月、6ヶ月、MAX(記録されている期間全部)などから任意に測定結果を表示できます。
1人あたりのPV数やサイト滞在時間などもチェック可能
▲平均PV数:1人あたり何ページ閲覧しているか
平均1.3ページ・・・?随分低く表示されてます。。。(実際は1.7~2.0くらい)
▲サイト閲覧時間:平均何分くらいそのサイトに留まっているか
平均2分ほどこれまた低い。。。(実際は4~5分くらい)
▲検索エンジンからの流入は何パーセントか
実際には7~8割が検索エンジンからのアクセスです。
▲利用者の年齢・性別等々
このサイトは男性7~8割、自宅からアクセスが7~8割です。
この数値は全くアテにならない(^_^;
▲どんなキーワードで検索されているか
サイト運営していると「目標にしてるサイトや同系人気サイトがどんなキーワードに強いのか」って結構気になりますよね。う~ん。。。当たらずとも遠からず。Yahoo、Bingの検索結果からの流入は全くカウントされていないっぽい結果。
Alexaはどうやってデータを取得しているのか
「Alexa ToolbarというツールバーがインストールされたPC」の閲覧結果を元に、データが作成されています。多分Amazonが配布している他のツールバーのデータも取得しています。
またAlexaはクローラーも持っていて、時々サイトに巡回してきます。
Alexaは1999年にAmazonに買収されていますんで、クローラーにはamazonの名前が入っています。ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.compute-1.amazonaws.comみたいな名前のクローラーがAlexaのものです。
日本国内でAlexa Toolbarをインストールしている人が何割いるのか、どんな趣味の人がインストールしているのか、、、と考えると、Alexaのデータは非常に偏ったものだと思います。
この結果は丸々鵜呑みに出来ないものの、どーしても他サイトのアクセス量や統計データが知りたいって時は、ある程度は信用して良いものだと思います。
ちなみに信頼性云々は、internet.comさんなどで既に2006年頃に語られていました(^_^;
Alexa ランキング―どれだけ信頼できるか
あとがき
まず初めに感じたのが「あ~、Toolbarってこういうデータを集めているのか」って事(^_^;
色々なツールバーが無料配布され、便利な機能が沢山付いていますが、ドコのツールバーを使ってもこういったデータは抜き取られているんでしょうねえ。
閲覧者の行動パターンの統計を取って、それをWebサイト構築や広告作成に役立てているんでしょうね。「XXXのツールバーはスパイウェア」なんて話は良く聞きますが、こういうデータが抜き取られるのが嫌な人はツールバーはインストールしない方が良いのかも知れません。
Alexaに話を戻すと、
独自ドメインを取得してサイト運営している方は、自サイトのデータを取得すればどの程度の精度があるかは確認出来ると思います。
「決して精度の高いモノでは無い」と書きつつも、サイト運営する際の「キーワード需要の調査」などでは、非常に価値のあるサービスです。