さくらのVPS

9月1日からスタートした、さくらインターネットの仮想サーバーサービス、「さくらのVPS」が面白いです。

レンタルサーバーやプロバイダサービスを利用してWebサイトを構築したけれど
「制限が多くて物足りないな~」って方は一度チャレンジしてみると良いです。すごく面白い。1週間ほど前からサーバー構築にハマりまくってます。

 

さくらのVPSの申し込み、概要などは以下から。

 さくらのVPS

※以下は2010年9月当時のスペックです。
CPU :Core2 Duo T7700 @ 2.40GHz相当(実際はXeonQuadの2CPUをシェア)
メモリ:512MB
HDD:20GB(RAID1)(実際の空き容量は15GBほど)
OS:CentOS 5 x86_64

上記性能の仮想サーバーをroot権限から操作できるサービス。
帯域は100Mbpsを共有(お試し中は2Mbpsに制限)

初期費用0円、月額980円、お試し期間2週間
(最初に普通に契約する。で、入金は2週間以内。初回は2ヶ月分の支払が必要。)
(お試し期間を利用するには、クレジットカードでの申し込みが必要)

 

ちなみに同サービスはA8ネット等で、「本人申し込み」OKなアフィリエイトを展開しているので、サイト運営されている方はご自身で広告コードを取得して、そこから申し込んだ方がお得です。
約1か月分のサーバー代金が浮く事になります。

(9/28 追記)遅まきながらアフィリエイト取得。さくらのVPSに興味がある!私のサイト運営を応援しよう!って奇特な方は、以下リンクから応募してください(^_^;
さくらのVPS a8

 

さくらのVPS、ここが面白い

第一にサーバーのroot権限からまるまるレンタルできるのが面白い。
phpもapacheもMySQLも、何でも好きなモノをインストールし放題。
httpd.confもいじり放題。

さくらのVSP
▲クリックで拡大:さくらのVPSコントロールパネル
いたってシンプル。

OSは既にインストールしてあり、「起動」ボタンを押せばサーバーは起動を始める。
IPも振り分け済みで、Windows機にVMwareを導入するよりも全然楽。

コンソール
▲クリックで拡大:ブラウザからコンソール画面(コマンドプロンプトみたいなヤツ)実際にはWinSCP、Tera Termなどのターミナルソフトを利用する方が楽。
(OSが起動したら、とりあえずここからパスワード変更とroot権限を乗っ取られない為の最低限のセキュリティを施す。)

Web上にある分、レスポンス等の実感もつかみ易い。楽しい。Linuxでサーバー構築の勉強をしたい場合も、これはお勧め。

リソース情報
▲クリックで拡大:ログイン画面内のコンパネ情報

負荷状況も一目瞭然。自分だけの専用仮想サーバーだから、(ある程度だけど)無茶できるし、どれだけサーバーに無茶させてるか、また余裕があるのか、一目でわかる。

月額980円でここまで遊べるサーバーがレンタル出来るって、ちょっと驚き。

まだ全然負荷をかけていないけど、今借りている「さくらのレンタルサーバ スタンダード」より若干処理も軽そう。(料金は約2倍だし、当然かな?)

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もし借りた場合、最初にやっておく事

上でも少し触れたけど、セキュリティも何もへったくれも無い状態でネット上にポツンと存在する仮想サーバーを借りる事になるので、最初に他人がログイン出来ないようにしておくのが何より大切。

myfinder's blog: さくらのVPSを借りたら真っ先にやるべきssh設定
さくらのVPS を使いはじめる | アカベコマイリ
上記2つのような設定を必ず行う事。

とりあえずLinuxのvi(テキストエディタ)の操作方法と、上記セキュリティ設定方法だけは、サーバーを借りる前に勉強した方が良い。

後は「とりあえず触ってみる」でも大丈夫

私はレンタルサーバーのhtaccessは変更した事あるけれど、CentOS、Apache、一切触った事無し。そんな状態からのスタートでしたが、意外となんとかなるモノでした。

とりあえず「WWWサーバ構築」「CentOS Apache インストール」「さくらのVPS」等々で検索をかけて行くと、これでもかって程丁寧なサイトが沢山出てきます。

あとは、それらの情報を読みながら実際にサーバーに触れば何とか覚えていけるし、実際触りながら覚えた方が早かった。2週間頑張って「ダメなら解約」って勢いも大事だと、今回感じた。

ちょっとの知識でも、意外となんとかなる。

「サーバー構築、今回が初めて」「なんにも解らない」状態から4~5日ほどで、自分で構築したWebサーバーがネット上に表示され、データーベースやMovableTypeが稼動する所まで持って行けました。

そこに漕ぎ着けるまでの大きな失敗は二つあって、どちらも(ネットから遮断・もしくはWeb公開を目的としない「完全に自宅サーバー用の構築用の設定を真似ていたのが原因。

「自宅サーバー構築」で検索をかけて参考にすると、ネット公開には不向きなサーバーが出来上がり、失敗します(^_^;

とりあえず、Javascriptやphpでコードを(簡単なものでも)組める人なら、ネットで検索するだけでもサーバー構築が出来ることが分かったのも大きな収穫でした。

ダメ元でお試ししてみたのに、スッカリはまっています。想像以上に楽しいオモチャが手に入ったので、本格稼動させる前に少し実験して遊ぼうと思ってます。

おまけ

2011年1月より、この「ぼくんちのTV別館」も さくらのVPSで稼動するようになりました。サイト表示のレスポンスは2倍以上(450ms → 160ms)になり、混雑時の処理能力も10倍近くあるように感じます。

  • さくらのスタンダード時代は 3,000PV/hourでロードアベレージ1.5を超え、急激にレスポンスが落ち始めポツポツと503エラーが発生していました。
    現在は7,000PV/hourでもロードアベレージ0.3~0.4程度。この程度ではレスポンスも落ちません。
  • バックグラウンドで稼動しているMySQL+php・cgiプログラムの処理速度は3~10倍も高速化しました。

 

現在、裏ブログにて、さくらのVPSで悪戦苦闘している駄文を絶賛垂れ流し中(笑)
 さくらのVPSに挑戦(駄文)|ぼくんちのバックステージ
マジでlinux初心者、サーバー構築初心者。でも、何とかなっています。

さらにおまけ

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2011年 11月号 [雑誌]雑誌SoftwareDesign の2011年11月号に寄稿しました。
特集のPart4に、「さくらのVPSを借りこのサイトをVPSサーバへ
引っ越した当時の記録」を色々な数値付きで紹介しています。
興味のある方は是非。