検索エンジンでAdobe関連の情報を集めていると、
「Adobe製品が激安、OO%オフ!」ってな広告を頻繁に目にしますが、なんちゅうか、怪しいですよね。普段なら軽くスルーする広告です。
今回、「ちょっと血迷ったかな?」と思いつつも、1年間で浮いたタバコ代全額を投入して、その怪しいショップで約21万円のAdobe製品を12万円(約56%オフ)で購入。用意した予算(Photoshop+Illustratorを予定していた)でCreative Suite 5 Production Premiumに手が届くことに目がくらみ、警戒心が残りつつも利用してみました。
▲製品は無事、正規品が届きました。
結論から書くと、Adobeユーザーとして正規に登録もでき、ライセンスも問題なく認証され、特に怪しむ必要は無いようです。
ただし、製品発送まで約2週間待ち・商品到着後のプロダクトキー発行も2~3日待ちと、通常製品の何倍も手間と時間がかかります。
私の場合、2月下旬に購入したものが今週ようやく製品が届き、昨日ライセンスキーを発行してもらいインストール出来ました。
待ち時間が異様に長いだけで怪しい手順は一切なしでしたが、この時間のかかりっぷりは流石に不安になるレベル。それでも「Adobe製品は高くて買えない」って思っている方の、一つの選択肢にはなると思います。
激安ショップの正体
激安Adobe製品を販売している所はショップでは無く、PC系のオンラインスクール。
そのオンラインスクールが、Adobeの指定する教育機関向けプログラムに参加していると、そこの受講生は(社会人でも)Adobe製品のアカデミック版ライセンスを発行してもらえる、という仕組み。
激安を謳った広告は、そういった学校がアカデミック版を2~3割増しの価格(多分受講料や入学金)で販売し、在学証明書を発行、オンラインスクールへのアクセス権を付与するシステム。
と言う事で、これらの販売方法は法律的に問題は無く、学校自体もAdobeが正規にオンライン学校と認めた所。自分で購入しておきながら、この激安レベルはなんか腑に落ちない部分がありますが、全く問題無さそうです。
ちゃんと正規ユーザーとして登録されるの?
Adobeのアカデミック版は製品にライセンスIDは付与されておらず、購入後クーポン番号と在学証明書をAdobeに送り、ライセンス認可を受けなければライセンスIDは発行されません。
Adobeに認可されたオンラインスクールであれば通常の手順でライセンス発行出来るので、この部分でも何も問題は無さそうです。
しかし、ズルして買ったワケじゃないけど、ちょっとズルした気分は残ります(^_^;
この複雑な気持ちの正体は、
「学生という身分が欲しいだけで、勉強するつもりの無い学校に入学した」
って部分で発生しているように感じます。
とりあえず「キチンと学びたい」という意思を持ちオンラインスクールで何かしらを得ることが出来れば、格安購入出来る事に対する後ろめたさは無くなると思います。
怪しくない?詐欺会社に騙されたりしない?
「とにかく怪しく感じて仕方が無い」って人は、入学する学校がAdobeの指定する教育機関向けプログラムに参加しているかどうかを、しっかり確認する。
それが出来ない場合は、以下を納得行くまで繰り返してみる。
- 「Adobe 激安」「Adobe off」等のキーワードで検索かける。数校の候補が見つかる。
広告リンクを踏みたくない人は、URLコピーしてブラウザにペースト。 - それら複数の学校の中から、自分の欲しい製品の値引率が高い学校を探す。
(学校により「どのツールが安いか」 が全然違う!) - 心配ならば学校に悪い噂が無いか検索エンジンでチェック(2月時点では見つからず)
- 心配ならば、ここで2~3ヶ月期間を空ける。そして上記1.~3.を繰り返す。
以前と同じ学校がまだ広告を出していたら OK
怪しい噂が無かったら OK
電話番号が変わっていなかったら OK
次へ進む。(ちなみに私が利用した学校は、購入後に電話番号が変わって超焦った(苦笑)) - Adobeのアカデミックコールセンター(アカデミー版専用の電話サポート)に確認する
(やぶへびになりそうな気がして、私は電話していないけど) - 学校サイトに掲載されている電話番号に実際に問い合わせてみる
- その学校の関連事業や提携先を調べてみる。
格安の受講コース以外に、本格的な受講コースを持っているか?
それなりに信用のあるサイトで紹介されているか?
オフラインでも学校が存在するか?などなど。
ぶっちゃけ何の問題も無く購入・アカウント発行出来た私から言わせて貰うと、上記を心配する必要はほとんど無いと思われます。
と言いつつも、購入前はかなり不安になると思います。 上記1.~7.を繰り返して、納得のいく学校が見つかったら、そこに申し込みを行うのが一番。失敗しても私は責任持てませんし、上記リストはあくまでも自分で判断するための材料です。
どの学校に入学したの?
色々書いてみたら凄い宣伝記事っぽくなったので、学校名は公表しない事にします(^_^;変わりに私が学校を選ぶ基準にした方法と、選んだ学校のヒントを紹介します。
興味のある方は、ご自分の基準でベストな学校を見つけて下さい。
ヒント
私の場合、「学校としての実店舗も持ち」「信頼できる所からリンクを貰っている」所を選択しました。それ以外は検討材料にしませんでした。
リンク貼ってたサイト=ベスト電器(九州・四国・中国地方ではかなりメジャーな家電量販店。)
(高い買い物でしたし、何かあったら乗り込む位の気合入れて購入してました( ̄▽ ̄;) )
購入からライセンス発行までの手順
Adobe製品のアカデミック版には、シリアルIDが付属されておらず、替わりにクーポン番号が記載されたカードが同梱されている。このクーポン番号をAdobeサイトで入力し、Adobe側が学校に在籍している事を確認した後に、メールでライセンスが送られてきます。
- 学校サイトにて欲しい製品を選択、購入。学校の指定方法で入金・入学する
- 当日~1日後、学校側から入金確認が来る
- 通常、2~3日以内に在学証明書やオンラインスクールのID、パスワードが届く。
(アカデミック版ライセンス発行に、この在学証明書が必要) - 学校によるが、2~3週間すると購入した製品が届く
(私の場合は注文後17日目に到着・ネット上のクチコミを見ると3~4日で届く場合もあるみたい) - 製品到着したらAdobeサイトにてアカウントを作成し、購入した製品・パッケージに同梱されたクーポン番号、入学した学校名・在学証明書等をAdobeサイト内で登録する
- ■注意1■:クーポン券に記載されているコードは10桁以上ありますが、Adobeサイトで入力するのはその中の7桁です。これ見落としがち注意。
- ■注意2■アカデミック版ライセンス発行ページは凄く重いです。「お問い合わせ番号付きの自動返信メール」が発行されなかった場合は、上手く登録できていません。サポートに連絡が必要。
- 5営業日以内にAdobeからシリアルが発行され、登録したメールアドレスに配信される
- ようやく製品インストール開始!
Adobeのアカデミック版のライセンス
Adobeのアカデミック版のライセンスは割と太っ腹な姿勢。
- 学校卒業後の利用も可
- 商用利用も可
- 通常版を利用した次バージョンへのアップグレードも可
- (旧マクロメディア製品など一部はもう少し厳しいライセンス)
たとえ格安でも、アカデミック版のライセンスでは商用利用出来ない・卒業後使えない・アップデート出来ない・・・と気にしている方も多いと思いますが、Adobeに限っては現状アカデミックによる制限は無いと考えてOKみたいです。