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2014.01.26:ASUSの電源用ワット数計算機のURL変更

2009.08.11: 初出


パソコンは熱に弱いです。夏場は調子が悪くなったり、謎の再起動を起こしたり、ある日突然起動しなくなったり、色々な不具合が発生しやすくなります。

毎日のようにパソコンを使っている方は、梅雨入り~梅雨明けくらいの時期を目安に、パソコンの内部を大掃除しましょう。

1. パソコンのケースを開けて掃除しよう

パソコンの取り扱い説明書を見ながら、PCのケースを開けてみましょう。
そして、綿棒やエアダスターなどを使って、内部に溜まったホコリを(出来る所だけでも良いので)取り除きましょう。パソコンは熱やホコリに非常に弱いです。

特にCPU、グラフィックボード、電源ボックス、PCケースの前面、背面についたFAN周りのホコリはキチンと落とし、FANが回るときに余計な振動が発生しないようにしておきましょう。(FANの振動が強い→ケースに振動が伝わる→HDDの寿命が縮まります)

基盤に付いているホコリもエアダスターで丁寧に飛ばしておきましょう。
特にメモリ周辺にホコリが溜まりやすくなっていると思います。

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▲エアダスターは逆さにしても大丈夫なもの、綿棒はOA機器やデジカメメンテナンス用のクリーナー液が付いているモノがオススメ。
綿棒は主にFANに使用すること。IC基盤はエアダスターのみでOK。

ノートPCの場合、ケースを開けるのは難しいと思いますが、
排気口・吸気口周りを中心に、掃除機でガーガーとホコリを吸っておきましょう。
それだけでも随分違うと思います。

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2. Windows上から、パソコン内部のメンテナンスをしよう

Windows XPなどは、システムドライブ(Cドライブ)の空き容量が半分以下になると、かなり処理がもたつくようになります。PCに負担がかかり。こちらもPCが高温になりやすくなります。

PCが高温になる以外にも、Cドライブの空き容量が少なくなると、以下のような弊害が出ます。

例: DVD-Rを焼く場合

  • 空き容量が10GBを切ると、2層式DVD-Rへの書き込みでエラーが出やすくなります。
  • 空き容量が5GBを切ると、1層式のDVD-Rへの書き込みもエラーが出やすくなります。
  • それ以上の空き容量があっても、デフラグをしていないPCではDVD-Rへの書き込みでエラーが出やすくなります。

できればCドライブは半分以上空きがある状態にして、デフラグをかけておきましょう。

Cドライブの空き容量を増やす方法

デフラグのやり方

  1. [スタート] ボタンをクリック
    > [すべてのプログラム]>[アクセサリ]>[システム ツール]>[ディスク デフラグ] をクリック。
  2. 最適化するHDD (この場合Cドライブ) を選択し、[最適化] をクリック
  3. [最適化]が終わるまで待つ
    (終了まで1時間くらい掛かると思います)

その他システムメンテナンス

  • WindowsUpdateを無効にして利用している場合、これを機会にアップデートもしておく。
  • CCleanerなど無料で利用できるシステムメンテナンスツールを利用して、OSの問題点を修正しておく

3.オマケ:DVDドライブも掃除しておきましょう。

致命的な不具合になる事はないのですが、ついでにDVDドライブもDVDレンズクリーナー等を利用して掃除しておきましょう。ウチに質問に来る方でDVDの書き込み失敗や読み込み失敗の原因の60%位は、長期間掃除をしなかった事が原因です。

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▲PCに搭載されたDVDスーパーマルチドライブなど一般的なものはこれでOK。
これは結構強力なタイプなので頻繁にクリーニングする人には不向き。
半年に1回とか、エラーが出てからクリーニングする人向け。
DVDドライブの種類によっては別の製品が良い場合がある(ブルーレイの場合は完全に別)ので、各自が判断して購入しよう。

夏場はPCトラブル多くなりますよ

毎年夏になると、、、、
 ・急に動画の変換が出来なくなりました。とか
 ・DVDが焼けなくなりました。とか
 ・突然、パソコンが謎の再起動するようになりました。とか
 ・なんべんやってもブルースクリーンが出るようになりました。
等々の質問が多くなります。

今までの自分の経験、このブログに寄せられるコメントやメールからの質問を踏まえて書かせてもらうと、夏場のトラブルの原因、半分は熱です。暑さにパソコンがやられています。 (CPUパワーと時間を必要とする動画エンコをメインに扱っているので、  夏場にこの手の質問が集中するのは仕方がないのかも(^_^;)

パソコンに溜まったホコリなどが悪影響して、PC内部が非常に高温になり、様々な機器の寿命を縮めたり、誤作動を起こしたりします。
いわゆる「窒息ケース」と言われるパソコン内部の空気の流れが悪い製品を使っていると、この時期は非常に危険です。

どのパーツがキケンなのか

パソコン内部で熱に弱いパーツというと、CPUやマザーボード、グラフィックボードを思い浮かべる方が多いと思いますが、普通に使っていればこれらのパーツは熱に非常に強いと言えます。(私もやっていますが(汗))オーバークロック等々、パソコンの性能を限界まで引き上げようとするとこれらのパーツは非常に高温になり、故障の原因になります。

イマドキのパソコンで、熱がこもって一番最初に元気が無くなるのは電源BOXな気がします。次いでメモリ、HDD。マザーボードやCPU、ブラフィックボードはその次になると思います。

この辺りのお話は、以前「謎の再起動:Windows中級者が陥る罠」というページにも似たような事を書いています。夏場に限らず電源BOXの寿命や容量に気をつけましょう。
ASUS電源用ワット数計算機などを利用して、電源BOXの性能以上に周辺機器を取り付けていないか、チェックしてみましょう。(電源BOXの容量は1年で5%程度劣化すると考えておくのが安全)

ちょっと昔話

二昔前(Windows95以前)では、発熱するパーツも少なかった為、発熱トラブルといえばCPUの暴走がメインでした。電源を入れなおせば元に戻る程度のものが殆どでした。HDDはチョットの振動で壊れたりする時代でしたが、パソコン自体は非常に頑丈なモノでした。

一昔前のパソコン(Windows XPの初期まで)では、メモリやHDDあたりが非常に熱に弱いパーツでした。パソコン内部に熱がこもると、HDDやメモリに故障が発生し、OSが破壊されたり一部データが読めなくなったりしました。非常に危険な時代でした。

そして今。メモリがDDR2が主流になり、HDDが流体軸受が主流になった頃から、メモリやHDDの不具合ってのはガクンと減りました。OSの進化も手伝ってパソコンは滅多な事では調子が悪くなりません。パソコンパーツ類の中で、寿命を迎えたものから順に調子が悪くなっていきます。

寿命が短いもの:経験上DVDドライブと電源BOXです。
(USBの差込端子やSATA端子も寿命短いらしいけど、私はまだこれらの寿命に遭遇していません)

まとめ:まだパソコンを普通の家電製品みたいに使っちゃあダメよ

値段もお手ごろになり、多くの人がパソコンに触るようになりました。
パソコンも安定して作動するようになったので、メンテナンスをしない人も増えてきました。

Windowsの進化を見ていても、マイクロソフトはパソコンが一般的な家電製品のように使えるよう開発を進めている気がします。あと3~4年もすれば家電扱いになるんじゃないかって気がしています。
が、パソコンはまだまだ一般家電製品に比べると故障や誤作動が多い製品です。

まだパソコンを家電製品みたいに使っちゃあダメっすよ(^_^;