2017.06.21: リンク切れ修正、レイアウトの修正
2014.05.28: 誤字脱字の訂正
2009.10.29: 誤字脱字の訂正、ハードリンクの補足追記
2009.08.24: 補足追記
2009.08.14: 初出
1週間ほど前に「Windows7、HDDバカ食いです。」と題して、Windows7が当方の環境で想像以上の速度でHDD容量を消費している事を書きましたが、これについてチョット補足。
Windows7のシステム内で、どうにも納得行かないぐらいHDD容量を食っているフォルダの一つに、WinSxS フォルダってのがあります。
▲WinSxSフォルダ。ウチの環境で5GB以上消費しています。
中を覗くと、Windows updateのバックアップっぽいファイルで埋め尽くされています。
これはチョット納得いかんので、解決方法が無いものか検索かけると、以下のようなWebページが見つかります。
マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ : ディスク領域
▲マイクロソフトの外人エンジニアさんの英語を翻訳した文章なので滅茶苦茶読みにくいです。しかし、WinSxSフォルダをはじめWindows7がHDD容量をガンガン消費している理由など、かなり詳細に書かれています。
多分「Vistaでは16GBのSSDがシステムドライブになるなんて考えてもいなかったよ。でもWindows7では1.5TBのHDDの人も、16GBのSSDの人も、両方が幸せになれるよう設計を頑張っている所ですよ。」ってお話なのだと思いますが、すっげー長い文章です。全部読むと疲れます。
上記リンク、要約してみた
上記リンク、WinSxSフォルダの部分だけ要約すると
- 「WinSxSフォルダ」は必要なフォルダ。
削除するとWindowsの調子が悪くなるよ。 - 実際にはディスク領域を消費しているわけではないよ。
数GBあるように見えるけど、実際400MB程度だよ - 実はWinSxSフォルダ内のファイルは(容量表示でいうと)二重にカウントしている。ただハードリンクしてるだけなんだけど、実際のファイルの適切な読み込みをサポートするのに(この方法が)非常に重要なんだ。
- これは各種アプリケーションのインストール、Windows update等々の信頼性に関する問題への解決策である。
- この機能により、サービスの信頼性やパフォーマンスが向上している。
- ※上記リンクには解説が無いけど、過去のWindowsとの互換性、x86とx64の互換性もここで保っているみたい。
- これは今後の追加のシステム階層化やすぐれた設定可能性を提供するための技術的な取り組みを支援するために必要なシステム
多分このようになります。「WinSxSフォルダ」は見た目3~9GBあるように見えるけど、実際は400MB程度なので心配しないでね、って事らしいです (間違っている可能性もあるので、リンク先も読んでみてね。)。また、それ以外の部分でも容量肥大化について解説してあり、以下のように解説されています。
- ドライバサポートに1GB
- 重要なセキュリティや機能の更新をインストール後にロールバックや復旧をサポートするためとか、その辺で1GB
- ハイバネーション サポート1GB
(マシンが何時間もスタンバイ モードになったときにデータの損失を防ぐため) - フォント315MB
- ログファイル52MB
- メモリが大容量化した分、Hiberfil.sysやページファイル、仮想メモリ領域なども肥大化
これらが従来のWindowsに比較して大きくHDDを占有している理由みたいです。
上記について言及しているサイト
WinSxSフォルダはVista時代から肥大化の問題は語られていたようで、Vistaユーザーには今更な話題なのかもしれません。以下サイトで同系統のお話が語られています。興味ある方は是非。
Vista時代に言及されたサイトさん
- Win32 API でファイルのハードリンクカウントを調べる - WinSxS フォルダの真実 - NyaRuRuの日記
- laugh out loudly WinSxSはたしかにデカい(リンク切れ)
http://lol.blog12.fc2.com/blog-entry-374.html - Windows Vista では %windir%/WinSxS フォルダーが肥大する - Windows Live
- Microsoft Windows Vista の WinSxS の謎: TaMaの日記
追記:(2009.10.29)
-
○SSD ×SDDご指摘どうもです。
- 読み返してみるとこのページSSD表記とSDD表記が半々ですね。頭で分かっていても、指が「DD」って押しちゃってます。気をつけます。
- それからコメント欄にてWikipedia「ハードリンク」へのリンク紹介ありがとうございます。なるほど、「ハードリンクが何なのか」が分かっていると次のチャプターは全く意味の無い文章ですね・・・・
- 「私の気になる部分の結論」まで読み飛ばしちゃって下さい。
------- 追記終わり:以下最初に書いた駄文 -------
それでも気になるので計算してみた
Windows7がHDDバカ食いなのは、システムの安定性の為、今後の拡張性のため、等々の理由があるのは納得できた。
でも「実際の所エクスプローラから確認出来る容量はアテにして良いのか?」って所に疑問が残ったので手作業で計算。
実際の所、ウチの環境でファイル容量カウントしてみました
(注:最近HDDのお掃除しましたので、「Windows7、HDDバカ食いです。」の頃よりデータ量は少なくなっています)
Windowsフォルダ | 12.2GB | |
Windowsフォルダの内各種Systemフォルダ | 3.75GB | |
Windowsフォルダ内のWinSxSフォルダ | 5.73GB | |
Windowsフォルダ内その他のフォルダ | 2.72GB | |
小計 | 12.2GB 計算合うし('Α`) | |
各種ページファイル | 5.23GB | |
各種Program Fileフォルダ | 6.08GB | |
ユーザーフォルダ | 3.09GB | |
ユーザーフォルダ内AppDataフォルダ | 2.94GB ※VirtualPCの 仮想HDDで2.7GB | |
ユーザーフォルダ内その他フォルダ | 1.93GB | |
小計 | 4.87GB 計算合わないし('Α`) | |
その他 | 0.51GB | |
Cドライブの合計 | 27.11GB | 28.89GB |
エクスプローラ上から確認 | 24GB |
▲こんなカンジ。
WinSxSフォルダ + Windowsフォルダ内の他フォルダ = Windowsフォルダ全体
バッチリ計算合います('Α`)
参照リンク先の話と合わないし('Α`)
そんでもって何故かユーザーフォルダ内を別個に足し算したモノとエクスプローラ上の合計は足し算は合わない。こっちは何かハードリンクで二重にカウントしているデータがあるっぽい。
(たぶんログインユーザーとAdminで重複したデータが一杯ある)
全体で見ると、各フォルダを個別に足し算したファイル容量と、Cドライブ一括して使用領域を表示させたモノでは5GBの開きがあった。
Windows7では、なにかしらのデータが二重カウントされているってのは間違いないのかな?
私の気になる部分の結論
▲ここで使用領域24GBと表示されていれば、24GB消費しているって事だ。
個別にフォルダを足し算していくと約29GBあったという事は、5GB分が二重にカウントされていると言う事。
「WinSxSフォルダは見た目数ギガバイトあるように見えるけど、実際は400MB程度なので心配しないでね」
ウチの環境:WinSxSフォルダ5.73GB、二重カウント分約5GB。
まぁ計算は合っているかな(^_^;
Windows7はこの辺は随分出来が良いしスリープやスタンバイからの復旧も優れている。WinSxSフォルダを含め、システム復旧用の領域や、ページファイルの領域はむやみに弄らないほうが良いかな?
システムフォルダから移動して使えるのはせいぜいマイドキュメントやデスクトップフォルダなどユーザー領域のみ。
やっぱWindows7はHDDバカ食い。でもマイクロソフトエンジニアは現在SSDドライブユーザーの為、これを解消する方法も模索している。そんなところかな?
2009.08.24補足追記
Windows7は、インストールする際にHDDかSSDかを判断し、ドライブに合ったインストール方法を選びます。16GBのSSDならば、容量を食わないよう、プチフリ起きないよう、自動でオプション選択しながらインストールされるようです。
Windows7とSSD
様々なニュースメディアが取り上げているように、Windows7は16GBのSSDにインストールし、(空き容量に不安はありますが)問題なく作動します。
Windows7は、インストールする際にHDD、SSDを判断し、ドライブに合ったインストール方法を選びます。具体的に挙げていくと
・SSDにインストールすると自動デフラグ機能はOFFになる
・スーパーフェッチブートプリフェッチ、アプリケーション起動プリフェッチ
ReadyBoost、ReadyDrive機能などもOFFになる。
・他、システムドライブの容量をあまり食わないようなカタチにする
などがあるそうです。
通称「プチフリーズ」と云われるフラッシュメモリへの書き込み遅延の改善や、ドライブパーティションの改善等々もSSD最適化されます。
また、Windows XPまであった、HDD・SSDの空き容量は50%以上開けておかないとOSの性能が落ちるなどの現象も改善されているとの事。
参考リンク
【元麻布春男の週刊PCホットライン】 SSDに関するWindows 7の3つの特徴
【元麻布春男の週刊PCホットライン】 Windows 7のSSD対応追加情報
Windows 7、SSDとネットブックを正式サポートへ:ニュース - CNET Japan
私は40GBのHDDにWindows7をインストールし、僅か2ヶ月の使用で残り5GBになってしまいましたが、SSDを利用している場合はここまで早くドライブ容量を消費することは無いようです。
またWindows XPの頃と違い、システムドライブの80%がデータで埋まってしまっても、OSがもたつかないようしっかり設計されているとの事です。安心しました(^_^;