前回更新の続き。
GH4の「CineLikeDがどんな写りになるのか?」「ローライト時の挙動はどうなのか?」が解って来たので、次は通常の状況での動画撮影チェックしてみました。

現時点では、だいぶ設定は煮詰まってきたけれど、フォトスタイルをNaturalにすべきか、CineLikeDにすべきか、が決まらない。。。という感じです。

今のところの結論

以下、あくまでも編集時に色と明るさの補正をかける事を前提に、白トビ・黒潰れが起きないように記録するための設定です。

屋外晴天時など、明るくてコントラストの高い所

暗部を持ち上げる必要がある時
(西日の差す室内など、暗くてコントラストの高い場合)

曇天や室内など、コントラストが低い場合

露出設定(共通)

CineLikeDとNaturalについて

輝度レベルについて

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撮影サンプルとポスプロサンプル

晴天屋外撮影
CineD  -5/-5/-5/-1/0 ハイライトシャドウ -2/+2
マスターペデスタル +15 露出-2.0EV
テスト撮影の切り抜き画像
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  • 前回更新の検証(室内)で、NATよりCineDの方がダイナミックレンジが広くなると思っていたけど、このレベルでは変わらなかった。
  • かなり日差しの強い日だったが、露出-2.0EVで撮った場合、撮って出しは 明部 暗部共にギリギリでセンサーのダイナミックレンジ内に納まった。
  • 露出-3.0EVにした場合、明部 暗部共にかなり余裕が生まれたが、諧調が減りすぎ凄く眠い画になった。補正時に諧調不足も産まれた。
    -3.0EVで撮ったサンプル
    テスト撮影の切り抜き画像
    ▲クリックで拡大
  • マスターペデスタル+10では、シャドウ部分にやや潰れ気味の所が発生し、補正する際の余裕が無くなった。
  • CineLikeDを使った方が、ハイライト(雲の諧調)が豊かになった。
  • 被写体のメインが空ではなく家屋とした場合は、Naturalを使った方が調整をしやすかった。

夕方、西日の当たる部屋
Natral  -5/-5/-5/-4/0 ハイライトシャドウ -2/+2
マスターペデスタル +15 露出補正 -2.0EV iDレンジ補正弱
※こういう状況の場合、彩度-4では 彩度が低過ぎるらしい。
テスト撮影の切り抜き画像
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  • 流石にハイライトもシャドウも、ダイナミックレンジギリギリになった。
    NAT、CineD、どちらもダイナミックレンジの幅は同じくらい。
  • 限界は同じなのかな?という感触を得た。
  • 「こんな感じに補正できたら良いなあ」というレベルは、余裕で達成し、実際の明るさかなり近い所まで暗部を持ち上げられた(ただしノイズ酷い&色も正確じゃなくなる)
  • と言いつつも、ここまで広いダイナミックレンジを納める事が出来るとは思わなかった。
  • -1.66EV~-2.0EVがベスト。
  • これ以上コントラストを低くすると、中間の諧調がキレイじゃなくなった。
  • 後処理で暗部を持ち上げたい場合は、彩度-5~-4の設定で撮ると色が無くなりすぎる。彩度-3~-1あたりがベスト。

その他サンプル

以下、全て
Natral  -5/-5/-5/-4/0 ハイライトシャドウ -2/+2
マスターペデスタル +15 露出補正 -2.0EV iDレンジ補正弱

今までコントラストが強すぎて上手く撮れなかった被写体が結構撮れるようになってきた。ただ撮影する、それだけでも楽しい。

テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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テスト撮影の切り抜き画像
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最後の1枚だけ彩度を落としています。
後は彩度は変更ナシかやや上げる処理をしています。

こういう撮影でも、CineLikeDよりNatralの方が後処理が楽だった。
ちゅうか、CineLikeDの使い所、はハイライトかシャドウを重視する場合か、ハイライトシャドウをノーマルで撮る場合などに限定した方が良さそう。

この話題、もうちょっとだけ続きます。
GH4のフォトスタイルはNaturalにすべきか、CineLikeDにすべきか、悩み中 -その3