2014.11.17: サイト内カテゴリーの変更
2014.07.20:
hiberfil.sysと高速起動に関するリンク
pagefile.sysの適切なサイズに関するリンクの2件追加
2014/11/13: Microsoftのリンクが切れていたので修正。
2014.04.24: 初出
Windows8系で やや問題視 されているお話。
私自身もちょっと混乱してきたので、軽くメモを取っておきます。
- Windows8の高速スタートアップが効かない問題
- 再起動時に、勝手に前回起動の状態に復元されてしまう
- インストールDiscからの「システムの復元」が出来ない問題
- 外付けHDDの中身が消えてしまう問題
Windows8の高速スタートアップが効かない問題
ハイバネーション(hiberfil.sys)や、ページファイル(pagefile.sys)を無効にしている場合、高速スタートアップは有効にできない。
- Windows8/8.1の高速ブートに関する誤解について(SSDも使っているのに…、ほかの人より起動が遅いなど感じている方いませんか?) - 自作PCの道楽
- 以下の場合、Windows8の高速スタートアップは効かない
- ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にしている
- ページファイル(pagefile.sys)をゼロにしている
- どちらか一方を行っていても、Windows8の高速スタートアップは効かない
- Windows8無印の頃からの仕様。
- システムにSSDを使っているから容量が勿体ない・・・とハイバネーションや、ページファイルを無効にしていると、高速スタートアップの恩恵は受けられない。
- 以下の場合、Windows8の高速スタートアップは効かない
- Microsoftの資料1
Windows 8 でお届けする高速な起動 - Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogs
- 高速スタートアップとhiberfil.sysの間には密接な関係がある事
- ドライバーの初期化自体は高速スタートアップでも十分な事
- PCのハード構成を変更した際には完全シャットダウンが必要な事
- Microsoftの資料2
64 ビット バージョンの Windows 用の適切なページ ファイル サイズを確認する方法
64bit版Windows8系の「pagefile.sysの最適な大きさ」はどれくらいかを解説したページです。機械翻訳に加え、原文も非常に難解です。
- Windows 8 / Windows Server 2012 以降には「自動メモリ ダンプ」機能が実装されている。
- Windows8以降は、pagefile.sysの最小サイズはクラッシュダンプの設定に依存する。
- Windows8.1の、初期ページ ファイルやクラッシュ時の専用のダンプ ファイルの最小サイズは 1024MB。(つまり、pagefile.sysにはこれプラスアルファが必要と考えられる)
- 通常利用する場合は、2048MB程度に設定しておけば問題ない感じ?(推奨は実メモリと同じ量と思われます)
- ページファイルは最大で
・実メモリの3倍
・4096MB
このどちらか大きい方まで利用される可能性がある。 - と言う事で、pagefile.sysを1024MB以下(もしくは無効)に固定している場合は、起動時に何らかの不具合が生じるかもしれない?
再起動時に、勝手に前回起動の状態に復元されてしまう
Windows8.1 update1で、ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にしていると発生する。
- 結構重要かも?Windows8.1 update1インストール後は再起動の動作が変わった?!!(現在ソース未確認) - 自作PCの道楽
- Windows8.1 update1以降の問題。
ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にしてはいけない。
- レジストリの値を変更するような操作をしても、再起動で元に戻ってしまう。
- 勝手に前回起動の状態に復元されてしまう感じ?
- Windows8.1 update1以降の問題。
- 私のPC環境では、Windows Updateの際も前回起動の状態に復元されてしまいます。。。
- hiberfil.sysやpagefile.sysは、有効にして利用しています。
設定変更後、PCの再起動を行い、設定が反映された事も確認しています。 - 2014年5月、7月のWindows updateで発生。
(5月・・・IPv6の無効化したのにupdate後に戻ってしまった)
(7月・・・ページファイルの大きさを変更したのに戻ってしまった)
- Windowsの設定を変更し、Windows updateの前に、完全シャットダウンを行わなかった部分が巻き戻っている感じ。
- Windows update自体は適用されている。
- hiberfil.sysやpagefile.sysは、有効にして利用しています。
インストールDiscからの「システムの復元」が出来ない問題
Windows8.1 Update1 で新たに発生した問題。これは仕様なのか?
- 【8.1Update】【0x80070005】Windows8.1 Update1にWindows8.1インストールディスクを使用してシステムの復元を実行すると不都合が発生する
- 従来のようなインストールDiscやWindows PEからの「システムの復元」は出来なくなっている。
- 「システムの復元」を利用する場合は、コントロールパネル上の「回復」から操作を行う。
- answers.microsoft.comのフォーラムモデレータさんの環境でも再現できたとの事(上リンク参照)
- 2014/06/29追記
マイクロソフトのサポートページを教えていただきました
エラー 0x80070005 が Windows Update で更新プログラムをインストールしようとすると表示される
「適切なアクセス許可がない場合に、このエラーが表示されることがあります。」
との事です。(アップグレード前後で、OSのアカウントやプロダクトIDが別物扱いになっている可能性があるのかな・・・?)
外付けHDDの中身が消えてしまう問題
- Windows8で外付けHDDを認識しない、一定条件で外付けHDDのデータが消えちゃう問題
- NTFSの「ログファイルシステムのバージョン」が、1.1から2.0へ変更しており、1.1と2.0に互換性ない。
- そのため、Windows8/8.1上から「正しく取り外していない」NTFSの外付けHDDは、Windows7以前のOSでは読み込みできない。
- Windows7で読み込みできなくなったHDDをWindows8以降でchkdskすると、データは完全に消えてしまう恐れがある
- 「高速スタートアップ」を有効にしている場合の「シャットダウン状態」で取り外した外付けHDDでもこの問題は発生する (真のシャットダウン状態ではないため)
余談: で、swapfile.sysって何?
Windows8で新たに生成されるようになったシステムファイル「swapfile.sys」は、モダンアプリのメモリ管理・スワップ管理を行うシステムファイルのようです。
サイト内の詳細ページ
Windows 8 の「swapfile.sysは高速起動に使われる」は間違った情報のようです('Α`)
swapfile.sysに関するTipsと参考リンク
個人的なメモ書きになりますが、
swapfile.sysは、シンボリックを作成すれば別ドライブに移せるらしいです。
ホストドライブをSSDへ換装しているユーザーは、同ドライブへの書き込みが気になるかもしれない。
その際はページングファイルを一度無効にし、管理者権限で「mklink c:\swapfile.sys d:\swapfile.sys」と実行してシンボリックファイルを作成してから、再度ページングファイルを有効にする、という少々トリッキーな方法で対処するといいだろう。
補足: swapfile.sysについて
リンク先で紹介されている「swapfile.sys」がどういうものかよく分からなかったので、後日調べてサイト内に解説ページを作成しています。
swapfile.sys は何のためのファイルか?どういう役割を果たしているのか?
あとがき
Windows8はいろいろ文句を言いたくなるような実装になっているけれど、もう「こういうものなのだ」と納得して使うしかないのかなあ、と思うようになってきました。
ハイバネーションやページファイルは有効にして、高速スタートアップは無効にして利用するのが一番問題が発生しにくいのかも。