夏場のPCの冷却対策として、「PCケースのサイドパネルを開けっ放しにしておく」
という乱暴な方法があります。
これについては
- かなり有効。PC温度が気になる場合はやるべき
- 絶対やっちゃダメ。逆にエアフローが悪くなりPCの寿命が縮まる
両方の意見がありますが、どっちも正解であり、不正解だと思います。
エアフローを重視した設計のPCケースの場合は、サイドパネルを開放すると逆にエアフローが悪くなり、各パーツの温度が上昇・PCにダメージを与えてしまう場合があります。
PCケース開放の危険性
大抵の場合、CPU・GPU部分はケース開放で冷却効果が高まりますが、
逆にメモリとHDD部分のエアフローが悪くなります。
線香・煙草の煙などを利用し、重要パーツ部分にキチンと空気が流れている事を確認。
メモリ・HDD、どちらも50度以上の高温で常用していると極端に寿命が短くなるので注意です。
サイドパネルを開放した後は、PC内温度のモニタリングを行い、扇風機で送風する等さらにエアフローを改善するひと工夫を行っておきましょう。
一般的なPCケース内のエアフロー概念図
※画像内のマザボはASUS P6T
赤・緑共にPC内の空気の流れです。
サイドパネルを開放すると、赤矢印部分のエアフローが極端に悪くなるPCケースが結構あります。HDD冷却用にFANが付いていない、メモリ付近にFANが付いていないケース・マザーボードは、サイドケースを開放するなら何か工夫する事。
逆に、「開放した方が空気の流れが良くなるぜ」ってなPCケースの場合は、夏場はケース開けっ放しも有効な手段。
ウチのPCの場合
CPU、ビデオカードは2~3度温度が下がる感じ。
フルロード時は5度前後下がるっぽい。
HDDはフロントパネルのFANで上手く冷却されているので変わらず。
メモリ部分は温度未計測ながら、エアフローが悪くなっているのは確実。
メモリの事を考えると、サイドパネルは閉めて運用したほうが良さそうです。
見極めのポイント:まとめ
- エアフローがしっかり計算されたPCケースは開放厳禁
- 所謂「窒息ケース」なら開放した方が良い場合もある。
- 少なくともメモリとHDDの温度モニタリングはしておく
- 個人的にはオススメしない。
扇風機等でケース内に送風する等の工夫が必要。
今週末はPCメンテネタ3連発でした。
PCにも暑さ対策は必須です。この3連休、PC内のお掃除してみてはいかがでしょうか?