どうも最近、アチコチの地デジ関連のアプリケーション配布サイトに異変が発生しています。

その異変とは、「各種公開ツールの配布中止
今後は一般的な地デジチューナーの解析、ツール公開はなくなってしまうかも知れません。
このブログ内で紹介しているツール類も、いくつか公開終了となっています。

主な配布停止ページ
http://aprilmoon.ddo.jp/dtv/QRS-UT100B/
http://mobilehackerz.jp/contents/Software/cap_hdus
他にも色々停止になっています。
公開停止を迫られているツールは、PC用の市販地デジチューナーの改造ドライバ及びそのパッチ類です。

それには「社団法人デジタル放送推進協会(略称Dpa)」さんが関わっていらっしゃるようです。

状況

配布中止になっているツールは、「既存のツール・ドライバを改変し」地デジに利用されているコンテンツ保護技術(ダビング10等々)を回避・無効化の機能を併せ持ったツールたち。

一体何が起きているか?を知りたい人は、携帯動画変換君やでお馴染みのMobileHackerzさんの「MobileHackerz再起動日記: 社団法人デジタル放送推進協会さんからお手紙がきた」を読むとよく分かるかと思います。

社団法人デジタル放送推進協会から
  「既成のプログラムの改変」に対し「不正競争防止法」に基づく警告を受けた
  今後公開を続けるのであれば、差止請求、損害賠償等々、法的措置もありうる。
と言う事らしいです。

今後、このようなツールの開発や公開は、激減していくと思われます。
もし公開されるような事があっても、「公に広まれば即警告」となりそうなので、ウチのサイト含め一般的なサイトでこのようなツールの紹介は難しくなりそうです。

録画人間の末路さんにも、この事に関しての言及があります
Dpa。「不正競争防止法」でパッチを削除させるのこと - 録画人間の末路

不満

私は初代HDUSユーザーですが、改造パッチを使っていないとどうなるか書いて見ますと

  1. 専用の再生ソフトを利用しないと再生出来ない
    1. 一般的なプレーヤーに比べ起動が10倍遅い
    2. チャンネル切り替えが改造ツールに比べ5~6倍遅い
    3. 再生開始までに1分近く待たされる
  2. 専用ツール独自のDRMが埋め込まれる
    1. 別PCで再生不能。PC買い替えで録画番組が見れなくなる
    2. OSをアップグレードした時、再生ソフトが無事動く保証も無い
    3. かといってドライバや再生ソフトのアップデートの気配すらない
    4. CMカットや再変換が出来ない。毎日録画しているとデータはすぐ一杯に。

PCの買い替えで録画データを見れなくなる可能性が大きい事がイチバン痛いです。
PC用地デジチューナー、そのまま使うと凄く不便です。チャンネル切り替え、録画データの再生、各種操作、信じられないくらい遅い製品が一杯あります。

既に出荷終了した製品については「不正競争防止法」なんて関係ないと思うんですが考え方間違っていますかね?(改造ツールが出回った為に対処品投入、旧製品出荷終了って流れはあるので何とも言えないですが)(^_^;

関係の無いツールやハードウェアたち

ところが、このような措置を取っても関係の無いツールやハードもそれなりに存在します。
  1.PT1/2やFriioなどは法律の範囲内で販売されています。
  2.これらハードを動かすツールは、既成のプログラムを改変して利用するわけではない。

これらは、まだ多くのサイトでツール配布中です。
該当する「不正競争防止法」に引っかかっていないのかもしれません。

ツール紹介しているだけでも対象になるか?

私の所には(まだ?)警告は来ていません
ツールの使い方を紹介しているだけのサイトには、警告は来ていないようです。

いずれ警告来た時は、該当ページの削除になるかもしれません。
情報を残しておきたい方は、該当ページをオフラインで保存しておく事をお勧めします。

ウチのサイトで該当するページ
HDUS(fも可)&x64 Windows7でts抜き(ドライバ改造)(64bit OS用)
HDUSドライバ改造方法手順:BonDriver_nnb利用(x86)XP版(32bit OS用)
▲両方とも今回の騒動でツール公開は終了しています。