Luminance HDRは、HDRの合成処理やHDRトーンマッピングが出来るフリーソフトです。このページでは、画像を読み込んだ後の「HDR風のトーンマッピングを行う方法」と「露出の異なる画像のHDR合成方法」を紹介しています。

サイト内 関連ページ
 ・Luminance HDRの紹介ページ
 ・Luminance HDRのインストール方法
 ・使い方(ファイルの読み込み、位置あわせ)
 ・使い方(HDRトーンマッピング処理、HDR合成処理) (このページ)

画像読み込み後のGUIの説明

最初はざっくりと覚えておけば良いです。
画像読み込み後のGUIの説明
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プリセットについて

HDR処理をする前のTips (ノイズ処理について)

Luminance HDRのノイズリダクションは、デフォルトではやや弱めに設定されています。読み込む画像の解像度に合わせて、適切な値に変更しておきましょう。

ノイズ量の変更
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HDR処理(トーンマッピング)

この処理は1枚の画像でも可能です。
細部の明暗差を強調し、コントラストを大幅に変更し、金属的な質感、廃墟、雲、夕日などをダイナミックに表現する方法です。

作例(左:処理前 / 右:処理後 (クリックで拡大))
金属 金属、画像をHDR風の「トーンマッピング」
夕日 夕日、画像をHDR風の「トーンマッピング」
左:処理前 / 右:処理後 (クリックで拡大)

以下の順番で操作すると、スムーズに作業が進みます。
HDR処理(トーンマッピング)
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  1. プリセットは一番上[Mantiuk'06]を選びます。
  2. パラメータは、以下のような感じにします。
    パラメータ
    ▲クリックで拡大
  3. [Tonemap]ボタンを押すと、設定がプレビューに反映されます。
    パラメータを調整しつつある程度良い感じになったら、次へ進みます。
  4. プレビューサイズを大きくすると、トーンマッピングの質感が大きく変わります。画像を4倍の大きさにしたら、[Detail Factor]の値も4倍にする・・・と言うカンジで調整します。
  5. 必要があれば、ここでレベル補正を行います
    (後述しますが、やや明るくするのがオススメです)
  6. 保存ボタンで保存します。

HDR処理(露出の異なる画像を合成する)

露出の異なる複数の画像が必要です。
デジカメやスマホに搭載されているHDR合成機能と同じような働きをします。
昼間の光源の強い場所や、逆光などで白トビ、黒潰れしてしまう写真を補正します。

作例: 左:処理前 / 右:処理後 (クリックで拡大)
夕日 夕日、明るさの補正

以下の順番で操作すると、スムーズに作業が進みます。
HDR処理(トーンマッピング)
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  1. プリセットは一番上[Mantiuk'06]を選びます
    • [Mantiuk'06]が一番広くダイナミックレンジを8bitの色空間で表現できるように収めてくれます。
    • 多少白トビや黒潰れしても構わないのならば、上から3、4番目の[Fattal]や[Drago]も良い結果が得られます。
  2. パラメータは、以下のような感じにします。(Mantiuk'06の場合)
    パラメータ
    ▲クリックで拡大
  3. [Tonemap]ボタンを押すと、設定がプレビューに反映されます。
    納得のいく質感が得られるまで、パラメータを変更しつつ[2.]と[3.]を何度か試してみましょう。
  4. 良い感じの画像が出来上がったら、プレビューサイズを大きくします。
    まずは、横幅768~1024pxあたりの設定で出力、満足できる状態ならば目的の出力サイズまで拡大します。
  5. 必要があれば、ここでレベル補正を行います
    (後述しますが、やや明るくするのがオススメです)
  6. 保存ボタンで保存します。

出力前と保存時のTips

  • 最後にレベル補正を行うワケ
    • Luminance HDRの出力結果そのままよりも、一旦明るくした後に他の画像編集ソフト(PhotoShopやGIMPなど)で補正した方がダイナミックに仕上がります。
    • 個人的に好みな値は以下
      レベル補正
      ▲クリックで拡大
      せっかくHDR処理をしたのだから、明部も暗部もクリップせず、ガンマのみをやや明るくして出力してみましょう。
    • 後から他ツールを使って補正をする際は、トーンカーブを使って「コントラストが上がるよう」、「やや暗くなるよう」に補正をかけてみます。
    • 仕上がり例(クリックで拡大)
      夕日 
      ▲元のデジカメデータ(のうちの1枚。空に露出を合わせた画像)
      夕日 
      ▲Luminance HDRのみで出力。(手前の樹木を明るく写した画像とHDR合成しています)
      夕日、明るさの補正
      ▲Luminance HDRでガンマ1.3で明るめに出力した後、Photoshopのトーンカーブで暗めに補正しなおし。肉眼で見た時の明るさ、諧調が再現できました。
      夕日、明るさの補正
      ▲出来上がった絵を複製し、覆い焼き処理(50%)してみました。
      空の諧調がやや飛んでしまったので改良の余地ありだけど、暗部と明部を保持しつつ鮮やかな色合いに仕上がりました。
  • 画像の保存について
    • TIFF形式のみ16bit / 32bit floating pointの色空間を選択できます。
      TIFF
      出来上がった画像を他ソフトで編集したい場合は、豊富な色深度を無くさない為にもTIFF 16bitを選択すると良いかと思います。
    • 32bit floating pointは、特殊な画像加工ソフトでしか扱う事は出来ません。通常は選択しないようにしておきましょう。
    • また、Jpeg出力したい場合、初期設定の「画質100」はファイルサイズが相当大きくなるので注意しておきましょう。おすすめは「画質90」くらいです。

以上でLuminance HDRの使い方解説を終了します。

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