2018年9月の Windows Update メモの補足ページ。
KB4457128 および KB4456655 (いずれも Windows 10 バージョン 1803 の 9 月度更新プログラム) の更新記録。複数台のPCで更新を行い、その時の挙動を観察してみた・・・・というそれだけのページ。
2~3 回テストすれば終わるだろうと思っていたが、想像以上に時間がかかってしまった。というか、テストの途中で更新時の挙動がガラリと変わってしまい、よく分からなくなってしまった。
なので長々と書いているものの全く内容のないページになってしまっている。前半1/3くらいを読み、飽きてきたらそこで止めても問題なし。
このページを記録した理由
多くの環境で、「更新の履歴」を確認すると KB4457128 に (2) というマークがつく状態となっている。
▲クリックで拡大
ただし、全ての環境でこうなるワケではない感じ。不思議である。
この (2) が付いている状態と付いていない状態、どちらが正常な状態なのか、何が異なっているのか、確認しておきたくなったため記録を残すことにした。
この問題にどう対処すべきか
更新時の挙動にいろいろと気になる所があるものの、今のところ深刻な問題が起きるような気配はない。あまり気にしない方が良いと考えている。
KB4456655 は差し替えられた?
9月13日13時ころにMicrosoft アップデートカタログを覗いてみると、KB4456655 の最終更新日が更新されていた。(KB4457128 は変化なし)
KB4456655 ・・・・ 最終更新日 9/12
KB4457128 ・・・・ 最終更新日 9/10
たぶんだけど、KB4456655が差し替えられた前後から Windows Update (KB4457128 に (2) が付く、付かない等) の挙動が変わってきている。
また差し替えのタイミング以降、手元の検証では 自動更新で KB4456655 が降ってくるPC環境は皆無となった。そして、(KB4457128 を手動インストールする場合は 事前に KB4456655 の適用が必要とされているが) KB4456655 抜きで KB4457128 のみをインストールしても、手元の検証では 問題が発生する機体はなかった。
KB4457128の問題は解消している?
検証の途中から、KB4457128インストール後に手動で再起動する必要がでる現象は発生しなくなった。この問題は対処されたと見て良さそう?
そしてネット上で様々な情報が錯綜する原因は、この辺にありそう。
ざっくりした概要は以上。
※この辺で読み終えてもOKです。
以下は手元でテストした結果の記録。
検証結果をざっくりとまとめた結果
検証できる回数に限りがあり、全てのパターンを網羅できているとは思えないが、だいたい以下のような手順を行っておけば問題ないと思われる。
9月12日時点
- 更新プログラムの適用を Windows に任せ (自動更新して) いる場合
- KB4457128 適用後、再起動しないまま更新の適用が完了している場合がある
- この場合はPCを再起動し、さらに Windows Update の「更新プログラムのチェック」を押してみる。
- KB4457128 が再度インストールされる場合がある (この場合、適用後要先起動)
- PC再起動後、OS のビルドナンバーが 17134.285 となっていればOK。
※OS のビルドナンバーは「Win + R」で「winver」と入力すると確認できる
- Windows Update の「更新プログラムのチェック」を押す場合
- 特に何かに気を付ける必要はなく、今まで通りの更新手順でOK
- ただし、更新中に KB4457128 が2回インストールされるような挙動が見えるかもしれない。
- 更新後、再起動を忘れずに。再起動後は念のためOSのビルドナンバーをチェック。
- KB4457128 を手動でダウンロードし手動インストールする場合
- KB4457128 より KB4456655 を先にインストールする。
- 再起動後はOSのビルドナンバーをチェック。
- 「更新の履歴」を開き、正常に適用されたかチェック。
- KB4457128を先にインストールしてしまった場合、KB4456655は不要かも。
9月13日時点
- 少なくとも手元のPCでは、上記 (9月12日時点) のような挙動が見られなくなった
- 手元のPC全て、KB4456655 は自動配信されなくなっている
- まだ9月分を適用していなかったPCを更新しても (2) は付かない
- KB4457128 (2) が付いたPCをシステムの復元で巻き戻しても、(2) が付かない。
- (2) が付いたPCには VMware環境のものがあったので、VMware環境でほぼ同じ環境を再現してみたが、そちらでも (2)は 付かなかった
ざっくり解説おわり。
※この辺で読み終えてもOKです。
以下、手元で行った KB4457128 インストールテストの記録。
実際の記録
※9月12日に行った検証は、すでに役立たずになっていると思うので注意。
適用を Windows に任せて (自動更新して) いる場合
9月12日検証。
適用を Windows に任せて自動更新を行った場合、以下のような挙動になった。
自動更新が終わった後
▲クリックで拡大
・再起動は要求されない状態
・OSビルドは 17134.228 (未更新の状態)
・KB4457128 に (2) は付かない
PC再起動してみる
▲クリックで拡大
・再起動時に更新ダイアログ表示されず。(通常時と変わらない時間で完了)
・状態は変わらず (OSビルドは 17134.228のまま)
※ここから9月13日
「更新プログラムのチェック」を押してみる
▲クリックで拡大
・KB4457128 が再びインストールされた。
・ここでようやく再起動が必要な状態となった。
・再起動前、OSビルドは 17134.228のまま
・1回目と2回目の更新で日付が変わってしまったためか、(2) マークは付かず、KB4457128 が2回記録される状態となった。
PC再起動後
▲クリックで拡大
・OSビルドは 17134.285 となった。
・これでようやく 今月分の更新が終了した感じ。
Windows Update の「更新プログラムのチェック」を押した場合
※9月12日検証。
「更新プログラムのチェック」を押した場合の挙動は以下のようになった。
- 1回の更新で KB4457128 の適用は完了。再起動を促すダイアログも登場した。
- ただし「更新の履歴」を確認すると、KB4457128 に (2) というマークがつく状態となっていた。
スクリーンショット (このページ冒頭と同じ画像)
▲クリックで拡大
KB4457128 の適用が2回行われるような挙動があったような気がしないでもないが、ちょっとよく分からなかった。Windows 10 の 更新途中の進捗ダイアログは、こういう挙動を目視するのに向いていない。
翌9月13日に再テスト
同じテストを翌日に行ってみたところ、以下のような結果となった
▲クリックで拡大
同じPC環境を8月末の状態に巻き戻し「更新プログラムのチェック」を押してWindows Update を行っても、KB4456655は降ってこなくなっていた。KB4457128に (2) は付かなくなっていた。
手動インストールの場合
※以下は9月13日14時ころにテストしたもの。
9月12日にテストしていた場合、違った結果になっていたかも。
手元のPCでは、試しに KB4456655 をインストールせずに KB4457128 をインストール してみた。(KB4456655 を先にインストールするのが望ましい)
▲クリックで拡大
特に問題が発生する事もなく、無事 KB4457128のインストールは完了。
PC再起動後、OSビルドも 17134.285 となっていた。
その後、普通にアップデートしてみた。(「更新プログラムのチェック」を押した)
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時間をおいて何度かトライしてみたが、KB4457128 を先に手動インストールした環境には KB4456655 は降ってこないように見える。
- KB4456655 は「サービススタックの安定性向上プログラム」との事なので、KB4457128 で発生する (かもしれない) 問題を、事前に防ぐためのもの、という位置づけと考えた。
- KB4456655 より先に KB4457128 をインストールして発生する問題は、あくまでも「潜在的な問題」であり、KB4457128だけインストールしても問題が起きない環境も多いと思われる。
まとめ
今まで見たことのない挙動になったり、ネット上で情報収集すると自分の更新結果とは異なる情報が出てきてしまい不安になることもあるかもしれないが、それは 9月13日の12~13時ころを境に 更新時の挙動が変わったためと思われる。
どちらの結果でも、あまり心配しない方がよいと思った。
今回の更新は以上。