2015.08.19: ページ後半の「個人的なトラブル」の原因が分かったので情報追記
2015.07.20: ライセンス再認証がかかるPCについて追記
2015.07.16/19時: WebExなど一部のアプリで障害が出る旨を追記
2015.07.16/15時: ページ前半の構成を変更。KB3067505 に関する情報を追記。
2015.07.16: 初出
2015年7月のWindows Updateに関するトラブルをメモしたページです。
注意:今月は 個人的なトラブルの症状と解決方法のメモがメインです。
参考: 他の月のトラブル情報
過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ
2014年8月以降の記事をリスト化しています。
このサイト内の「過去の月例別トラブル情報」を確認したい場合、上記リンク先を利用してください。
はじめに
- 手元のPC環境での結果および、ネット上の情報を読み漁った限り、今月のWindows Updateは、(通常のPC環境ならば)大きな問題は発生しないものと思われます。
個人的なトラブルについて
- 私の手元の(仮想環境を含めた)5台のPCでWindows Updateを行った所、
- 3台は何の問題もなくWindows Updateに成功しました。
- 2台ほど、妙な挙動を示しました。
- 症状
1. Windows Updateが始まらない
2. Windows Updateが途中でハングする
- 具体的な症状は後述しますが、私の手元で発生したトラブルはかなり特殊なモノだったと感じています。
- 症状
その他のトラブル
(ネット上で拾ったもの。自身のPCでは発生せず)
- WebExなど、一部のWebアプリで障害が出る模様です。
一部のWebページ、Webサービスの利用に支障が出る場合もあり。
- kb3069392犯人説が濃厚。
- 一部のサードパーティー製ファイアーウォールで通信障害が出る可能性あり。
- これらの障害の場合、Windows UpdateまたはWebアプリなどの修正パッチを待つ必要があります。
- 2015.07.20追記分
一部のPCで「ライセンス認証のリセット」がかかる場合がある
現象としては7/15から確認されていましたが、ようやく有力な説、というか対象PCが絞れて来たようです。
- 対象PCおよび原因
- Windows Update エージェントが古いまま(手動更新しているPCでは更新されない場合がある)
- もしくは
Windows8 から8.1にアップグレードしていない(kb2871389を適用しない) PC - この場合、KB3067505が原因で「ライセンス認証のリセット」がかかる模様です。
- ソース
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/win/1437191263/68
68 名無し~3.EXE[] 投稿日:2015/07/19 18:01:57 ID:26By6/J3.ne(3)
マイノリティのwindows8ユーザに今までの徒労のおすそ分け
・セキュアブートは切った方がいい
エラーコード 0x800F0922で弾かれてたうpでファイル、切ったら入るようになった・8で頑張ってる人は、当然8.1への強制うpで回避のためにkb2871389とか充ててないと思うが、
その状態でKB3067505充てると、認証キーが壊れて認証を要求するようになるkb2871389を当てて(もしストアのレジストリ改変してたらストアも修復して)
うpですれば最後までうまくいくが、8.1強制化避けられません
結局、8ユーザは今回は見送った方がいいと思います - Windows8無印ユーザーは、Windows Updateしない方が良い・・・というか、そろそろ新しいPC環境に移行した方が良いかと思われます。
- 対象PCおよび原因
- 2015年7月のWindows Updateでトラブルが発生した場合、(私の勝手な推測ですが)まずは以下をチェックするのが良いかと思います。
- 各KBを個別インストールしたり、非表示設定などを行わない。
- Windows Updateのインストール順が変わると、予期せぬ挙動が発生します。
- しかし更新に失敗するPCの場合、先にKB3067505 を単独インストール、またはインストールしない、という方法で回避できる場合もある、との事です。
- USBドライバ、LANドライバ、ストレージのコントローラーなどで不調が発生するPCはそれなりにあるかもしれません。
- 既に脆弱性を突かれ、マルウェアに感染してしまっているPCは、Windows Update時にハングしたり、ブルースクリーンエラーが出るかもしれません。
- 各KBを個別インストールしたり、非表示設定などを行わない。
- またネット上の情報を読み漁った上での感触では、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新に、異様に時間を取られるPC環境がある模様です。
- 手元のPCでは確認出来ませんでしたが、通常月の1.5倍くらいの時間がかかると思っておいた方が良さそうです。
- PCの状態によっては、ここでBSoD(ブルースクリーンエラー)や再起動ループが発生するようです。
トラブルの概要についてはここまで。
以下、手元のPCで発生したトラブルの解決方法や原因などを紹介しています。
手元のPCで観測したトラブルについて
- Windows Updateが始まらない
- Windows Updateが途中で止まる
いずれも (最近は多忙中だったこともあり) 4月30日頃から全くメンテナンスしていなかったPCで発生しました。また、この2台はいずれもVMware上の仮想PCです。
トラブル1: Windows Updateがはじまらない
オカルトチックな対処方法を別ページ「Windows Updateが始まらない時の(民間療法的な)対処方法」に記載しています。
2015.08.19追記:
根本的な解決ができました。
→ (2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題
当初は私のPCのメンテ不足や実機側のストレージの接続方法が特殊だった事が原因だと思っていましたが、実際はKB3068708とKB3022345が原因で、Windows Updateを「手動確認する」にしていた場合、メモリ4GB以下の一般的なWindows7マシンは かなりの高確率でこの問題が発生していたようです(^_^;
トラブル2: Windows Updateが途中で止まる
2015.08.19追記:
こちらもKB3068708とKB3022345が原因だったようです。
→ (2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題
私のPCのメンテ不足が原因かと思っていましたが、KB3068708とKB3022345が原因で、メモリ4GB以下のWindows7マシンはほぼ全てこの状態になっていたようです(^_^;
以下、発生当時のメモです。※原因が分かった後の注釈も入れています。
- こちらもVMware上の仮想PCで発生しました。(OS Windows7)
- 実機(Host PC/Windws7)の Windows Updateが済んだ後、ゲスト側で1番最初にアップデートを行ったPCで発生しました。
- 後述しますが、ホスト側が原因でした。ホストPCに問題をかかえたまま仮想PCでWindows Updateを行い、問題が発生しました。
- ※ゲスト機側で深刻なメモリ不足が発生し、VMware自体がハングしたのが原因のようです。
具体的症状:Windows Updateが途中で止まる
▲クリックで拡大
この状態で50~60分ほど、動きがなくなりました。
タスクマネージャーを開いてみてもCPU利用率0%の状態です。
コントロールパネルやデバイスマネージャをあれこれ開いてPCの状態をチェックしているウチに、PC(仮想側のみ)がハングしてしまいました。
VMware自体の終了も出来ません。
▲クリックで拡大
どうやらVMware自体もハングしているらしく、Host PC(実機)側でVMwareを終了させる事すら出来無い状態になりました。ホストPCのタスクマネージャーから強制終了も出来ない常態になっています。
解決方法
解決方法というか・・・「結果的に解決しました」程度のモノです。
- VMwareの終了が出来ず、実機の再起動もままならない状態だったので、ホスト側(実機)をリセットボタンで強制再起動した。
その上でゲストPC(仮想PC)を起動し、Windows Updateを再開させた。
- ゲストPCを起動すると、最初にWindows Update失敗のメッセージが出た。その後自動的にロールバック開始→自動的に再起動→その後は無事にVMware内の仮想PCでWindows Updateが実行できた。
原因は何だったのか
Windows Update終了後に、ホスト(実機側)、ゲスト(仮想PC側)両方のイベントビューアを確認してみましたが、どうやらホスト(実機側)に問題が発生していたようです。
ホスト(実機側)のイベントビューア
▲クリックで拡大
問題発生時のエラーログ
VMwareのゲストOS用に使っているSSD (Marvell 91xx SATA 6G Controller 接続) が、(通常利用しているのに) 何故かRAID接続と認識(?)されていて、延々とリセット信号が発せられていました。ストレージが無反応になっていたようです。
ホストPC側で直前に行ったPC操作は、
1. 今月のWindows Update
2. Windows10 enterprise版のto Go の利用(実機でUSBブートさせてみた)
このどちらかで、Marvell 91xx Controller の挙動がおかしくなっちゃったっぽい。
PC再起動後はイベントビューアにエラーログは記録されないようになったので、一時的なモノだとは思いますが、しばらく様子見しながらエラーの本当の原因を探る必要がありそうです。
2015.08.19追記分
実際の挙動は
・VMware上のWindows7がWindows Updateでメモリを全部食い尽くし、
・Cドライブにも大量のスワップが発生し、
・これらが原因でVMware自体もハングしたような状態になり、
・VMwareが実機側のストレージにリセット信号を送っていた
(そしてMarvell 91xx SATA 6G Controller 接続だったので、メッセージがRAIDっぽくなっていた)
というのが真相のようです。
あとがき&まとめ
今回のトラブルは、どうみても私のPC環境の固有エラーです(^_^;
問題の把握に時間がかかりましたが、これMicrosoft側のミスですね。
しかも、6月頃からアチコチのサイトで指摘があったにも関わらず、随分と長い間 問題が放置されていたようです・・・(^_^;
似たような症状が出ている場合はとりあえず、
1. PC再起動
2. またはPCの電源OFFおよびコンセント引っこ抜き5分放置
3. 余分なUSB機器、周辺機器を取り外す。
4. 心配な場合は、LANルーターなども再起動させておく。
5. 復元等を利用したWindows ロールバックの後にWindows Updateのやりなおす
2015年8月15日あたりに修正されたらしく、今では3~4回Windows Updateを繰り返せば解消する問題となりました。
このページの情報は 以上です。