USBメモリやSDカードなど、「フラッシュメモリ」と呼ばれるものの寿命のお話。

フラッシュメモリの寿命は「書き換え回数が上限に達した時」というのはよく知られていますが、そのほかに「長期間使用しない」場合にも記録したデータが消えてしまう場合があります。これはデータの「保持期間」という表現がされています。

随分前に聞き覚えていた事ですが、いつの間にかすっかり忘れていたので覚書きにメモ。

 保持期間 
前述の寿命に達していなくても、書き込まれたデータの保持期間は有限である。これは、フローティングゲートに充電した電子によって情報を記憶するという構造によるもので、メーカーの公称値では、書き換えによって劣化していない状態で10年~数十年となっている。また、これは環境の影響を受け、高温や放射線のあたる環境下においては保持期間は通常より短くなる。

フラッシュメモリ - Wikipedia
より一部引用

フラッシュメモリは、内部の機器に電圧を与え、小さな素子に充電して記憶させる仕組みになっています。長時間使用しないと、電池の自然放電みたいなカンジになって知らない内にデータが消えてしまう事があるようです。

紹介したリンク先の情報を読む限り 十~数十年は大丈夫のようですが、使い込まれたUSBメモリやSDカードでは、4~5年放置しているとデータが消えてしまう場合があるのかもしれません。

USBメモリをバックアップ専用に使うのは控えよう

上記理由から、USBメモリやSDカードをデータバックアップ専用に使うのは控えておきましょう。
つい、うっかり、、、で数年そのままの状態で放置しちゃうと、内部のデータを正しく読み直せる保証はありません。

殆ど使わなくなったデジカメやUSBメモリに大切なデータを入れている人は、この文章を読んだのを機会に一度データのチェックをしてみましょう。そしてHDDやDVD-R等、別の記憶メディアにもバックアップをとって置きましょう。

ネットブックも放置しとくと危険ですね(^_^;

最近流行りだしたSSDドライブなどもフラッシュメモリですね。
ネットブックPCなどはSSDドライブを使用しているものが一般的。
ある程度使い込んだ状態から4~5年放置、、、なんてやっちゃうとドライブの内容が消えちゃったりエラーが出て正常に作動できなくなる場合がある事も覚えておきましょう。

フラッシュメモリ自体の書き換え寿命がまだでも、データが消えちゃう可能性は十分あるという事です。ちなみに、書き換え回数が上限に達したフラッシュメモリの場合、以下の様な現象が起きるようです。
USBメモリの書き換え限界寿命が来ると何が起きるのか、実際に寿命が来たケースをレポート - GIGAZINE

放置した状態で自然放電≫データが消えちゃった。。。
みたいな事は滅多に起きないので「実際こうなりました」なんて体験談はなかなか見つからないのですが、もしもの時のため、自分が犠牲者にならないため、データ管理はしっかりやっておきましょう。