なんとな~く耳に残っているけど、いざ地デジ環境に移行するまで殆ど知らなかったCOPPとかHDCPと云う単語。地デジをはじめ、デジタルコンテンツのコピー制御を行う規格である事は分かっているのですが、沢山ありすぎて良く分かりません。

一体どういうモノかを調べてみて、ある程度理解した事をここに覚書きとして置いておきます。
詳しい人には今更なお話ばっかりですけど、暇なら読んでみてね(;´ω`)

 

今回の文章を書くにあたり色々なサイトを参考にさせて頂いたのですが、一番わかりやすくスッキリとまとまっていたのは
デジタル録画/接続ガイド | 知る | 専門用語を知る |
コチラのサイトでした。一度読みに行って見るのもオススメです。

以下、私が自分が分かり易いようにまとめたモノ

HDPCとは?

TVで地デジを見たい、家庭用HDDレコーダーで地デジ番組を録画したい、って時には無関係なお話。PCで視聴する場合に、モニタやグラフィックカードがHDCPに対応していなくては満足な視聴は出来ないか、まったく視聴する事が出来ない

詳しい解説はWikipediaで。
具体的な事例で分かりやすい解説をOkwaveで発見。

PCなど映像再生機器からディスプレイなどの表示機器に、つまりハードウェア間でデジタル信号 を送受信する経路を暗号化 し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止する著作権保護技術のひとつ。

HDCP対応機器同士でデータを暗号化して送受信するので「通信しているデータを傍受する」ことが出来なくなる。つまり「デジタルスクリーンキャプチャ(PCのモニタに表示されているものを録画する機器やソフト)によるリッピング」ができなくななる

地デジチューナー以外にわざわざ周辺機器を1~2つ買い足さなければならないのは悔しいが、まぁ仕方が無い。スクリーンキャプチャまでしてコピーしようとは思わないが、製作者が精魂込めて作り上げたコンテンツがだだ漏れでコピーされるのは防ぐのが当然だろう。

非常に強力なプロテクト 機能で、現状では破られることはまず無いんじゃないかな?と思えるシロモノ。全ての機器をHDCPに買い換える必要が出るが、これさえあればコピーは出来ないぞ!って技術らしい。

ただしPC用の地デジチューナーが、チャンネル変えるのに10秒前後かかる のは幾重にもかかったプロテクトのせいらしいので、これだけ堅固なプロテクトがあるなら三重四重のプロテクトは是非やめて欲しいところ。

ちなみにコピーガードと見るべきかアクセスコントロールと見るべきかは、微妙な所らしいです。 

関連技術に、「AACS」ってのがあるらしく、これもまた初耳。

AACSとは?

AACS:Wikipedia
HDCP機器未対応の場合に作動するのかな?

私の持っているPC用の地デジチューナーが、液晶モニタがアナログ出力ではSD画質(フルHDの1/4の画質)に落ちてしまうのは、このコントロールシステムのせい。

ウチで試してみた所SD画質の地デジは、画素数はDVD並みでも画質は高画質版のYouTube程度。アナログ波と共通コンテンツは通常画質のYouTube並み。かなりペッタリ動画です。

アナログ回線を通して地デジやブルーレイコンテンツを再生すると、これまたキャプチャソフトでコピーが容易に出来る為、アナログ機器での再生を行う場合に、意図的に画質を下げる機能があるようです。
う~ん、、、、「デジタルでコピー出来ないならアナログでコピーしてやろう」と云う考えを防止するために、アナログで再生する場合は画質を1/4以下に下げちゃおうと言う考えですか(;´ω`)

まとめると「アナログのコピーは完全に防ぐ事が出来ないから画質を思いっきり落とします。PCで地デジ見るためにはチューナー、グラフィックボード、モニタ、全部HDCPに買い替えないと全く見れないか、かなり低画質にしますよ」って規格です。

 

COPPって何?

COPPとは、

「マイクロソフトが開発したデジタルコンテンツの著作権保護技術の1つで、コンテンツ保護の制御を行うアプリとGPUの間で著作権保護の仕組みをコントロールするための規格。」
なんだそうです。

2008.09.02追記
「お使いの機器がCOPPに対応していません」みたいな表記が現れた場合は、microsoftホームページからMSXML 4.0をダウンロード、インストールする事で解決する場合が多いようです。(修正パッチもインストールを忘れずに)

つまり、Windows updateを頻繁に行い、Windows Media Player11以降に更新、グラフィックボードのドライバもある程度最新のモノにしていれば、自然と対応しているモノで、新たに機器を買いなおす必要はない みたいです。

コレによって具体的にどんなコトが起きているかと云うと、例えば以下。
NVIDIA GeForceシリーズの最新ドライバのリリースノートには、以下の記述があります。

Full-screen Video Mirror not Supported on GeForce 8 Seriesand Later GPUs
Full‐screen video mirroring is not supported on graphicscards based on the GeForce 8 series and later GPUs.
Compliancewith Microsoft's Certified Output ProtectionProtocol (COPP) forcontentprotected media has prompted NVIDIA toremove this feature forall video.
翻訳:GeForce8シリーズおよびそれ以降はフルスクリーン ビデオ ミラーをサポートしません
フルスクリーン ビデオミラー(オーバーレイを使ってモニタにフルスクリーン出力する機能?)はGeForce8シリーズおよびそれ以降ではサポートされません。
著作権保護されたメディアのためのこの機能「COPP」は、 NVIDIAの全ての著作物の為にこの機能を削除を促してきました。

思いっきり意訳すると「最新ドライバはCOPPに対応する替わりに、HD画質の動画を全画面表示が出来なくなります 。COPPでそうしろって言われているんだよ」

と言う事で、「高画質でのキャプチャコピーやっちゃダメだよ」という事なのでしょうが、実質「高画質、全画面再生は禁止だよ」となります。。。

こんな所にも著作権保護の弊害があるなんて('Α`)

この辺りは、著作物の直接コピーが無理なら「デジタルスクリーンキャプチャでコピーしちゃえ」というコピー方法への対策になりますが、折角の高画質映像をフルスクリーンで楽しめない仕様ってのもかなり不便ですね。

CPRMとは

これはPCや再生機器ではなく、「DVD-RWやDVD-RAMなど記録用メディアにかける著作権保護機能」と思いきやレコーダー、プレーヤーもCPRMに対応していないとダメ。CPRMに対応していないDVDレコーダーやDVDディスクでは、「1回のみ録画可能」「ダビング10」なデジタル放送を録画できない。さらに面倒なのが、CPRMに対応していないディスクでも録画予約までの操作は可能、でも実際は録画は失敗するという状況。

PCで録画する分には(コピワンもダビ10も出来ないので)関係ない(はずです。。。今のところ確証なし)
家庭用DVDレコーダーで録画したメディアがPCで再生出来るかどうかは、私の環境ではまだ確認できません。(調べもしなかった。。。)
何から何まで買い換えるなんて無理です。。。。

B-CASとは

B-CASについては、ネット上で少し検索をかけるだけでも物凄い量の情報が集まります。WikipediaのB-CASを読むだけでも、大体の知識が手に入ります。

以下、簡単に、コピー制御に関する部分だけ書いて見ます。

BS放送の有料受信者対象の限定受信システムとしてスタート。その後地デジにも利用される。DRMの一種 として機能。

B-CAS放送は、動画データにコピー制御信号(CCI)を加えた上で暗号化(MULTI2)して送信される。視聴する際は、B-CASカードに格納されている暗号鍵を用いて復号し、復号されたデータはCCIに忠実に取り扱われる。

コピーワンス、ダビ10は上記「コピー制御信号(CCI)」部分で制御。

公共性の高い地上放送・無料放送をDRM等にて暗号化している事例は諸外国では皆無。

今の所ワンセグ放送はB-CASが無くても視聴できる。

DRM

DRMも著作権保護を制御するシステムの一つで、特定のソフトまたはハードでしか再生できなくしたもの。コピーガードと言うより再生をコントロールする技術

WindowsでCDをコピーして出来上がるwmaや、iTunes Storeで購入できるm4pとかm4vファイルも、DRMの保護を受けていますが、個人使用の範囲内ならほぼ制限の無いものが殆どです。
(wmaは1台のハード内ならコピーフリー、iTunes Storeコンテンツは5台のハードまででコピーフリー他諸々、かなり柔軟)

全くコピーが出来ないとか、10回までしかコピーが出来ないなんてのはB-CASだけ

まとめ

日本の地デジの著作権保護を私のここまでの知識でまとめてみると

1.B-CASで暗号解読。コピーを保護、視聴も制限
2.HDCPでデジタル信号を送受信する経路を暗号化してコピー防止
3.HDCP未対応機器で無理矢理再生してもAACSで無理矢理画質を落とす
4.CPRMメディア、機器でPCでの録画、再生を完全に制限。家庭用機器でも現行9回のコピーと1回のムーブ。
5.COPPでハイジャック的な著作物コピーを保護

とまぁ、二重三重四重五重に制限・保護を行っているわけです。先行して地デジ環境に移った人の中で、「マニア」と称される人たちが怒るのも分かります。
こんなんやってるならデジタル機器の補償金なんて必要ないじゃん(´Д`;)

「2011年になったらTVを見るのを辞める」って発言、時々ネット上で見かけます。今まで「半分本気、半分ネタ」なカキコミだと思ってましたが、地デジ移行直後に感じる不便さは、確かに「今までのような視聴スタイルを放棄しないと仕方が無い状況」にうんざりします。

地デジに移行する前は地デジの不便さは「なんとなく」しか分かっていませんでしたが、移行してみると地デジは「とんでもなく不便」でした。

最後に

今回いろいろと勉強している中で心に響いた言葉がありました。
アップルのCEOであるスティーブ・ジョブズの言葉です。

「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ」
アップル、ウィンドウズ向け『iTunes』を発表 | WIRED VISION

 

う~ん、、、、対する我が日本の地デジや日本の利権団体は、違法ダウンロードと戦ってはいますが、競争してませんね(;´ω`)

しかも戦いには一般消費者が思いっきり巻き込まれてます。
支持される保護技術と批判される保護技術は、根底から違いがありまくりかも。