タイトル通りです。

2.4Ghz帯の無線LAN機器は、「電子レンジなどから発生する高周波と干渉しやすい」ってのはわりと有名な話なのですが、どうやらUSB3.0 機器から発生する高周波ノイズも、2.4Ghz無線LAN機器に大きく干渉し、良くない影響(通信速度の低下や通信断)が発生するようです。

この件に関するIntelのホワイトペーパー
USB 3.0 Radio Frequency Interference Impact on 2.4 GHz Wireless Devices(2012年4月公開/英文PDF)

その他参考リンク

一部ではよく知られているお話のようですが、私は全然知りませんでした。
コメント欄で情報を頂きました。感謝です。

以下、Intelの公開しているホワイトペーパーの一部抜粋です

ノイズの発生源
ノイズの発生源
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高周波ノイズは、USB3.0のデバイス、ケーブル、コネクタ、全ての箇所から発生し、Wi-Fiの電波受信に影響を与えます。

ノイズの計測
ノイズの計測
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灰色・・・・USB3.0デバイスを接続していない時
赤色・・・・USB3.0デバイスを接続した時

USB3.0デバイスを接続すると、2.4~2.5Ghz付近に大量のノイズが放出され、2.4Ghz帯の無線機器のデータ送受信に干渉が発生。悪い影響が出ます。

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消極的な解決方法
(消極的な)解決方法
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USB2.0無線マウスを使った検証。
図左・・・・USB3.0コネクタとWi-Fiレシーバーを(ケーブルを使って)離しておく。
    電波の干渉は小さくなり、無線マウスは作動する。
図右・・・・USB3.0コネクタとWi-Fiレシーバを隣接させる。
    USB2.0接続の無線マウスは反応すらしなくなる。

USB3.0機器と2.4Ghz帯レシーバーは、少し距離を離すだけでもかなり効果がある。

積極的な解決方法
積極的な解決方法
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USB3.0機器から出るノイズは、5Ghz帯の無線機器にはほとんど影響が無い。
5Ghz帯の無線LAN機器を使おう。

結論

  • USB3.0機器を購入する場合は、デバイス、ケーブル、コネクタ類、すべてにおいてシールドのしっかりした製品を購入するのが望ましい。
  • 無線LAN機器を購入する場合は、5Ghz帯の製品を選択するのが望ましい。
  • そうでない場合は、無線LANやWi-Fiの受信機は、USB3.0機器(コネクタ、デバイス、ケーブルすべて)から離れた所に設置しよう。

私のPC環境の場合・・・

私のPC環境の場合、・・・

  • メインPCでは、USB3.0機器の利用時でも通信品質の低下は感じません。
    • 無線LAN子機は延長ケーブルで(20~30cmぼどだけど)USB3.0コネクタやUSB3.0 HDDから離れた所に設置しています。
  • サブPCは、今年2月から5月下旬までUSB3.0コネクタに無線LAN子機をぶっ刺して使っていました('Α`)
    • なんかもう、この3ヶ月間 普通にネット接続出来ていた事が不思議なレベルですorz
    • USB2.0ポートに繋ぎなおしてもUSB3.0機器を利用すると体感できるレベルで通信速度の低下が発生します。
    • 色々と(USB3.0関連以外の)対策を施した今でも、何かの条件が揃うと稀に通信断が発生します。
      これはやはり、USB3.0機器のノイズの可能性が大きいかもしれません。

メインPCとサブPCの違い

今思うと、お金の掛け方が大きく違いました。。。

  • メインPCの方は、PC内部のケーブルに至るまで、できるだけ良い物を・・・と言う考えでパーツを集めました。
  • サブPCは、ケースとマザーはそれなりに拘ったものの、残りのパーツは「安ければ安いほど良い」という感じで選択してました。あと、BTOショップに丸投げでした。

USB3.0機器は、デバイス、コネクタ、ケーブル、全てのパーツでしっかりとシールドしていないと2.4Ghz帯の無線機器との相性はかなり悪くなる感じですねえ。。。