3週間前に公開した記事「動画撮影時のオートホワイトバランスのテスト」の中から、「以前のPC環境と、現在のPC環境で大きく色合いが違うシーン」の部分をピックアップしたページです。
問題のシーンは以下
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上記の画像は、
・以前のPC環境では、上は青、下は緑の光に見えていた
・現在のPC環境では、両方とも青い光に見えている。
※撮影した動画を1年ぶりに再生して、違いに気が付いた。
ちなみに、現行のPC環境で動画をキャプチャして、画像処理ソフトのカラーピッカーでRGBデータを拾った感じでは、両方とも青に見えるのが正常みたいです。
(このページにアップしたキャプチャでは、緑に見えることは無いと思われます)
当初は、モニタのキャリブレーションを大きく変更したため、(ビデオカ-ドを変更した事よりも)キャリブレーションの方が一番大きな原因になるんだろうな、と思っていました。
でも、カラーピッカーでRGBデータを拾ってみた感じ、「緑に見える事はありえないRGB情報」になっているので、問題はビデオカードでもキャリブレーションでもなく、動画コーデックか再生ソフト側の色空間の変換方法にあったかもしれないですね、これ。
以前のPC環境
- VGA:NVIDIA 570
- モニタ: MITSUBISHI RDT233WLM-S
(キャリブレーションでデフォルトより黄色を強めに設定) - mp4再生時に利用しているコーデック類
・デコーダー: Haali Video Renderer
・スプリッター: LAV Filters (かなり古いバージョン(2010年頃?)) - ※黄色の発色が弱く感じた(Amazonが利用しにくいレベル)ので、キャリブレーションを弄って黄色の発色を強めていた
現在のPC環境
- VGA:Radeon R9 280X
- モニタ: MITSUBISHI RDT233WLM-S
(モニタに紫外線カットフィルタを貼ったため、
キャリブレーションでデフォルトより青色を強めに設定) - mp4再生時に利用しているコーデック類
・デコーダー: Microsoft DTV-DVD Video Decoder
・スプリッター: LAV Filters - ※モニタにブルーライトカット液晶保護フィルムを装着。キャリブレーションを変更し、青を強めに発行させている。
現在の設定・以前の設定どちらでも、殆どの場合、動画や写真の色合いが不自然に見える事はないのですが、ごく稀に「あれっ!?前のPC 環境の時と色が違う・・・!」って場面には、確かに遭遇します。
その他: デジタル写真やビデオの緑・茶色・青はすげえ微妙
テレビ用出力(YV12/YUV2)とPC用出力(RGB)の違いなどもあり、「緑・茶色・青」の色合いは非常に繊細で、モニタやコーデック、出力形式や色空間の変換方法などによってすげえ大きく変わってきます。
もちろん赤系統の色もスゲエ違ってくるのですが、こちらはまあ、経験則でカバー出来ます。緑側はデジカメのセンサーやフィルターの理由もあって未だに難しいと感じます。
上のリンク先でも書いているけど、私は動画変換技術が未熟だった頃、動画の色規格とかを全然知らず、「ブラウン管のTVモニタ」、「CRTモニタ」、「液晶モニタ」で全然発色が違っていて、どのモニタに合わせて動画を保存するか・・・で悩んだり、動画データを「YV12系の3Dノイズリダクション処理」した場合に緑が茶色になって悩んだり・・・色々体験しました。
今回体験した「あれっ!?色が違う!!」って現象も、(まだ正解が見つからないけど)こういった体験のひとつなんだろうなあ・・・と納得しておく事にします。