VMwareにインストールしたXPモードも、仮想デスクトップ上で実際のXPマシンとほぼ同じ使い方が可能。また「ユニティモード」を利用してWindows7上からシームレスにXPモードのアプリケーションを呼び出す事も可能です(ただし先にXPモードを起動させておく必要あり)

インストールについては前回「VMware PlayerにXPモードをインストールする方法」で紹介。

いくつかの固有の問題や独特の使い方があるので、その辺りだけ注意すればOKです。

まず始めに注意事項

  1. 最初の起動時に、VMwareToolsのインストールを促される。ホスト(Windows7側)とシームレスにデータをやりとり出来たり、ユニティ化(後述)出来たり、色々便利になるので必ずインストールする。
  2. XPモードにもアンチウィルスソフトは必要。「面倒。インストールしたくないよ。」って人はネットワークから切断して使う。
  3. 日本語キーボードが選択されているか確認する。英語キーボードになっていたらこちらの方法で変更。
  4. システムユーティリティなどは仮想OSでの作動を保証しないものが多い。ツールを使ってシステム変更をする場合は、VMDKファイルのバックアップを取る等を行い、気をつけて作業する。
  5. うちの環境だけかもしれないが、ハードウェアの変更やドライバのインストール後、「再起動」するとブルースクリーンとなりXPモードが壊れる現象多発。環境変更後は「シャットダウン」した後に再起動した方が安定。VMDKファイルのバックアップは必ず取っておこう。

USB機器の利用

XPモードでUSB機器を利用
▲クリックで拡大
外付けUSB機器を利用したい場合は、メニューバー「仮想マシン」から「取り外し可能デバイス」を選択し、接続機器一覧で「接続」を選択する。

VMware上のXPモードに機器を接続すると、本体(ホストであるWindows7)からその機器は切断されてしまうので注意。今の所プリンタ・スキャナ等々一般的な機器は問題なく利用できている。特殊な機器や10年以上前に購入したハードについてはまだ未調査。

ユニティ機能

ユニティ機能
▲「ユニティに切り換え」をクリック

XPモード用のスタートボタン登場
▲クリックで拡大
XPモードのデスクトップが消え、Windows7側のスタートボタンの上にXPモード用のスタートボタンが登場。

ちなみにユニティ化した場合、ソフトによってはVirtualPCのXPモードより作動が重くなる場合がある(というかカーソルがもたつく事がある)とは言え、大抵の場合はVMwareの方が快適に作動する。

 

気をつけるべき点は以上。あとは普通にXPマシンを操作するのと同様の感覚で操作可能です。

あとがき

VMwareはDirect3dなどにも対応しているので、Windows7やXPモードで作動しなかったゲーム等も軽快に作動します。VirtualPCのXPモードのように完全にシームレスで作動するわけでは無いのですが、「XPモードの作動が遅い」と不満を持っている方などは、VMwareにXPモードを導入してみるのも良いかも知れません。