先日も少し話題に挙げていましたが、この週末を利用してWindows7のRC版(製品候補版)をインストール&テストしてみました。そして、「どうせテストするなら、、、」と64bit版をチョイス。
64bit版Windowsは、32bit版と比較して以下の特徴があります。
- メモリ空間が広大に使用できる
(大量にメモリの必要なアプリは高速化が期待できる) - 現段階では(と言うより製品版が登場しても当分の間)ドライバ類やアプリケーションの互換性に不安がある
- でも将来的にはメインストリームになる(はず)
テストしてみてスムーズに移行できそうなら、Windows7を発売早々に購入してみようと考えています。ダメなら当分XPのまま(SP1が出る頃に再検討)のつもり。
以下、Windows7 RC(x64版)インストールの覚書きになります。
ちなみにこのブログでは具体的なOSのインストール方法などは記していません。
▼詳しいインストール情報が欲しい方は下記リンクなどを参考に。
ASCII.jp:これで安心! Windows 7インストール完全ガイド|XPと本気でさよならするための Windows 7特集
はじめにPC環境
当方のPC環境
CPU:Corei7 920
マザボ:ASUS P6T DELUXE
グラボ:GeForce9600GT(512MB)
メモリ:3GB(DDR3 1066Mhz)
HDD:(50+50+50+140)GB+(60+40+140)GB
2HDDで7パーティション。無知故にプライマリパーティションを5つも作ってしまった「いつ不具合が出ても仕方が無い」トンデモ仕様
このPCの1パーティションに7RCをインストール。XP製品版とのデュアルブートにしてみる事にします
PCをなるべく素の状態に戻す
余分なデバイスが付いているとOSインストール失敗の原因になりやすいので、USB機器、内蔵ハードウェア共に、余分な機器は全て外します。
CPUやGPUなどをオーバークロックしている場合も元の状態に戻します。
マザーボードのBIOSも、工場出荷時の状態に戻すか、余分なオプション機能を全てOFFにした状態にしておき、インストールを開始します。
64bit版は、32bit OS上からのインストール不可
32bit OSを64bit OSにアップグレードは不可。
それどころか32bit OSから64bit OSインストールCDの起動だけでも不可。
DVD-ROMなどから直接ブートする必要ありです。
(ちなみにRC版は製品版への上書きも不可です)
インストール中、ハングした様に見える
インストールは1時間弱で終了。(DVD読込み16倍速のドライブ使用時)
思ったより高速かつスムーズに終了しましたが、途中「PCがハングしたのでは?」と思える箇所が2箇所。これから試す人は注意。
これは製品版になれば解消されると思いますが、インストール中プログレスバー(進捗状況を示すアニメーション)が表示されないまま5分~10分待たされる部分が2箇所あります。あやうくPCをシャットダウンする所でした(^_^;
インストール作業の流れとかかった時間表手順&状態 | 時間 | 備考 |
DVD挿入 | ||
最初の黒い画面(ファイルコピー) | 2分くらい | プログレスバーあり |
青い画面 | 5~10分 | プログレスバーなし。画面がずっと変わらない。 PCハングしたかと思った。 |
言語(キーボード)選択画面 | ここでようやく最初の文字入力画面登場 | |
青い画面 | 5~6分 | ブログレスバーなし。 ここもかなり不安になった。 |
規約同意画面 | ||
新規OR上書きインストール選択 | ||
導入ドライブ選択 | ||
ファイルコピー | 3~4分 | プログレスバーあり |
ここで1回再起動アリ | ||
さらにコピー・展開・インストール画面 | 15分くらい | プログレスバーあり |
最終処理(再起動前) | 10分くらい | プログレスバーあり |
最終処理(再起動後) | ??? | ワクワクしちゃって時間なんか どうでも良くなって来た(笑) |
インストール中写真撮らなかったので画像無しです
最後はワクワクしすぎちゃって時間を計っていませんが、トータル約1時間で無事「64bit版 Windows7 RC」のインストールが終了しました。
※DVDドライブのスピードやCPUのスペック、ハードウェア構成などによって時間はかなり異なると思いますが、X58系マザボはマシン構成のチェック中かなり待たされると思った方が良さげ。
(追記:時間が掛かったのはHDDの一部(私の場合50GBもの容量)をブート領域に書き換えていたからかも≫Windows7でマルチブート環境にすると、HDDドライブが1個消えてしまう?)
ドライバのインストール(マザボ&グラボ)
(既にベンダがドライバを用意している)主だったハードのドライバ類ならば、あらかじめインストールDVD内にドライバが納められているようです。
他所のサイトで良く見かけた「インストール直後は音が鳴りません」てなのはウチのPCでは発生せず。サウンドカード(SoundMax Integrated Digital HD Audio)はキッチリ認識してました。
▲ウチのグラフィックボードはNVIDIA GeForce 9600。
インストール直後からドライバがインストールされていました。
速攻でNVIDIAのサイトで配布されているWindows7 x64ドライバに変更しましたが、大差ないような気がします。
▲マザーボードはP6T Deluxe(チップセット:X58)。
こちらも別途チップセットユーティリティなどをインストールせずとも、X58系の各種デバイスは正常に認識されているっぽいです。
▲唯一、「ICH10R LPC Interface Controller 3A16」のみが不明のドライバとして検出されました。
ASUS提供のチップセットユーティリティ、Intel提供のチップセットユーティリティ、どちらをインストールしても解消しません。
これはASUSマザーボードを搭載したPCに64bit OSをインストールした場合発生する既知の不具合(?)なようで、以下のパッチを充てると解消されます
ftp://ftp.asus.com.tw/pub/ASUS/misc/utils/ACPI_104321537.zip
▲ブラウザからダウンロード出来ない場合はFTPツールでダウンロード。
▲FFFTPでこんな風に接続してもDL出来ます。
コイツをインストールしてやれば上記コントローラーはOSから正しく認識されます。
※追記:2009.08.24
現在では上記不明ドライバなどはWindows Updateで適用できるようです。
無事インストール完了
ここまでは、本当に順調に進みました。ええ、ここまでは。。。
この後、色々と問題噴出しました。
最初に直面した問題
1.「ブートドライブが見えなくなる」と云う事がどういう事か深く考えていなかった
≫Windows7でマルチブート環境にすると、HDDドライブが1個消えてしまう?
2.無線LANが「設定ユーティリティ64ビット対応ドライバ64ビット未対応」と中途半端な形で用意されていた。。。。
ここからは別のお話と言う事で、、、、次回に続きます。
最後に免責
以上、XP「製品版」とWindows7「RC版」をデュアルブートで使用するためのインストール記録でしたが、MicroSoftは製品版とメインPCにてRC版をデュアルブートにして使用する方法は薦めていません。RC版ダウンロードページにも「自宅や職場で主に使用する PC では RC 版のテストを行わないでください。」との記載があります。
このページの内容を参考にされる場合も、あくまで自己責任にてお願いします。