Loiloscope2のCUDAについて記載したページです。
画質やエンコード速度などについて書いています。
▲クリックで拡大: LoiloのCUDA設定画面
LoiloのCUDAはh.264形式・品質固定でエンコ出来るのが最大の特徴。
- これは次世代の動画編集ツール。LoiLoScope2が色々すごかった
- Loiloscope2 のちょっとしたTips
- Loiloscope2 のCUDAを試してみる (このページ)
- LoiLoScope2 のリサイズで注意する事
- Loilo のCUDAで最適なCQP・IDR値を模索してみるテスト
- LoiLoScope2を使って地デジTSファイルを編集・変換
はじめに
テストした環境
CPU: Core i7 920 (3.3Ghz)
GPU: NVIDIA 9600GT
読み込みに使った素材
地デジ録画TSファイル(ワンセグ・データ放送を分離除外したもの)
外部ツールで行ったリサイズについて
AviSynthでリサイズし、AVFSで仮想avi化してます
(詳細:AviSynthのavsファイルを仮想avi化)
CUDAエンコーダーとしての特徴
- 変換速度はSD画質で150fps~200fps、フルHD画質で20~25fps
標準的な速度だが、CQP指定した際の画質を考えるとかなり速いレベル。 - リサイズの仕様が良く解らない。BicubicResizeクラスのリサイズが可能。
しかし、クセもあるので注意しながら使う事(別ページで解説) - CQPを指定して品質固定で動画変換可能。これが良い出来です!
- 画質はVBR指定した場合は普通レベル。
CQP 20~22あたりで利用すれば画質・ファイルサイズ共に大満足な出来栄え。
(フルHD画質なら初期値25で十分。画質については後日別ページを用意します)
CUDAの画質設定画面
▲クリックで拡大: LoiloのCUDA設定画面
QP Level 指定・・・こんな感じでI/P/Bフレーム毎に品質値を決める事が可能。
Pピクチャ間隔・・・P/Bフレの挿入枚数を決定。3にした場合はPBBPBB・・・てな感じ。
IDR周期 ・・・Iフレーム間隔を指定。AUTOでシーン検出してくれないのがチト残念。
CUDAの画質について
x264と比較してみます。
x264、Loilo CUDA共に、I-Q=19 / P-Q=21 B-Q=21 で動画作成
画像をクリックすると拡大します
▲x264でエンコでエンコした画像 ▲Loilo CUDAでエンコした画像
どちらも非常に美しい仕上がり。違いも分かりません。
(カーソルを乗せると画像が切り替わります)
▲コントラストの低い、やや滲んだ箇所。コレくらいしか違いが見つけられない。
ちなみにVBR指定の場合は、ビットレートの足りない箇所でx264に大きく負ける(CUDA全般そうなので仕方が無い)
CUDAの速度について
上記の画質で動画変換を行った場合、9600GTクラスでCore i7 3.3Ghz機よりも1.3~1.5倍の速度が出てます。CUDA自体もまあ高速な部類。Loilo CUDA | Simple x264 Launcher | |
1440x1080 | 28fps | 18 |
1280x720 | 55fps | 35 |
960x540 | 85fps | 55~65 |
640x480 | 110~130fps | 80~90 |
ソースは地デジTSファイル。
PC環境: Core i7 3.3Ghz / NVIDIA 9600GT
どのサイズに変換する場合も、かなりの速度が出ている。
ちなみにx264 Launcherに読み込ませたAvisynthスクリプトは
MPEG2Source("hoge.d2v")
mt("""AutoDeint("")""",6)
mt("BicubicResize(1280,last.height)",6)
mt("BicubicResize(last.width,720)",6,splitvertical=true)
こんな感じ↑
ファイルサイズについて
これも上記と同じく、
x264、Loilo CUDA共にI-Q=19 / P-Q=21 B-Q=21 で動画作成の場合
▲x264を利用した場合と同等か、少し小さくなる感じ。
テストした映像だとIフレームの挿入が少なかった分、サイズが小さくなった感じ。
LoiloのCUDAを触ってみた感想
CPUエンコした場合より1.3~1.5倍高速。
x264と品質固定の数値が同じなら、ファイルサイズもほぼ同じ。
画質の劣化はほんのわずか(コントラストが低くモヤモヤしている箇所のみ)
高速にエンコできて、品質固定出来るだけでもかなり満足。
CUDAエンコーダーを色々物色している人は是非試してみるべき。
実はLoilo のCUDAエンコーダーは2009年5月頃にも1度試用評価してました。こんなにすげぇツールだったっけ・・・(^_^;
殆ど記憶に残っていないのでドライバの相性か何かで作動しなかった、または独特のUIを嫌っちゃって「また試す」リストから外しちゃったんだろうなあ。。。
う~む。。。反省。