国内版DVDFab(販売元ジャングル)の最新版「DVDFab3 BD&DVD コピープレミアム」を試して見ました。
新しくなったDVDFab3はDVDやブルーレイのコピー・バックアップ機能に加え、通常の動画を変換する機能やDVD・ブルーレイの編集・作成機能も備えています。
個人的に気に入った新機能
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2枚以上のDVD・BDを劣化なしで簡単に1枚のDVD・BDにまとめる機能が付きました。ハンディカムで撮り貯めたDVDから名場面集を作ったりするのが非常に楽になりました。
このソフトは今まで、単純なDVD・BDタイトルのコピーツールというイメージでしたが、今バージョンでは家庭用ビデオカメラやBDレコーダーのデータのバックアップツールとしても便利な機能が数多く搭載されています。
このページでは、DVDFab3の特徴や概要・新機能のレビューを掲載しています。
インストール方法や使い方は別ページを設けています。
サイト内関連ページ
・DVDFab3の特徴・新機能・レビュー (このページ)
・DVDFab3の使い方
・DVDFab3 のインストール方法
・上手く作動しない場合のTips
起動画面
開発元Fengtao社で言う「DVDFab9」シリーズ(新バージョン)の日本国内版です。過去のDVDFabと比較するとインターフェイスがガラリと変わり、色々と新機能が追加されています。
大きな変更点(DVDFab2との比較)
・左サイドのメニューが画面上部に移動し、各ボタンが大きくなっている。
・DVDとBDで分離されていたメニューが一つにまとまっている。
・DVD・BD以外の動画変換にも対応。
・複数DVDの結合機能やDVD作成機能などが追加された。
今までのバージョンでは、DVD・BDで操作画面が異なっていましたが、新バージョンではその辺の違いを意識させないインターフェイスになっています。
最初は戸惑いますが、慣れるとこの方が便利です。
そして今回も、ジャングル版DVDFabで無償利用できるPasskey for 製品版が用意されています(後述)。
主な機能
新機能- 複数のDVDを1枚のDVDにまとめる機能が付いた。
- DVD/BDだけでなく、通常の動画も変換できるようになった。
- DVD・ブルーレイの作成機能が付いた。
- DVD・BD・BDAVで別操作が必要だったが、操作手順が一本化された。
- また、(私見だけど)DVDFab2と比較してBDAVの読み込み精度がアップしてる(利用できないモードやエラーが減った)
- DVDやブルーレイをDVD・ブルーレイ形式のままコピー・バックアップする。そのままDVDやBDへの書き込む機能もあり。
- DVDやブルーレイをリッピングし、別形式の動画へ変換して保存する。
- BDAV対応。ブルーレイレコーダーやデジカメ機器などで録画したBDAV形式のDiscの複製にも対応。
- iPhone・androidなど、「モバイル機器用に最適化された動画形式」に変換することが可能。
- 通常の動画(2D)を3D動画に変換する。
- GPGPU機能が搭載されており、動画変換は非常に高速。
- 「Passkey for 製品版」を併用すれば各種プロテクトの解析も可能。
入手先
AmazonやVectorでダウンロード版を購入すると、チョットだけ安く済みます。今バージョンは体験版の入手リンクが見つからないので、興味のある方はこの記事を参考に検討してみて下さい。
製品名による機能・価格の違い
公式サイトの機能比較表
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・コピープレミアム
・・・・バックアップ機能・変換機能、両方あり。Disc 作成機能あり。9千円くらい
・コピー・・・・バックアップ機能のみ。変換なし。7千円くらい。
・iPhone/iPad/Android・・・・バックアップなし。変換機能のみ。4千円くらい。
今バージョンは最上位のコピープレミアムが断然お得。
動画変換機能やDVD/BD作成機能など新機能が追加され、お値段そのままです。
下位グレードで十分な場合は、安くなった旧バージョンを探してみるのもアリかも。
インストール方法
別ページを用意→ ジャングル版DVDFab3のインストール方法
ジャングル版の特徴・本家との比較
ジャングル版の特徴を、要点を絞ってまとめると以下
1.使用期間に制限はなし。割安で全機能が使える。
2. 製品単体ではプロテクト解析は不可
(本家(Fengtao社)からダウンロードできるツールを組み合わせると解析可能)
3.ライセンス・・・1ライセンス1PC
OSのリカバリ等を行う場合は、サポートに連絡する。
ライセンス解除の上限は10回まで。
4. デメリットは?
アップデート保証は1年。
本家版のライセンスを3年以上で契約する方が安上がりになる可能性もあり
以下、各項目をもう少し詳しく解説。
1.かなりの割安で全機能が使える。使用期間に制限はなし
本家版DVDFabはライセンス契約が(1年/2年/3年/4年/無期限)というような形態。期間が過ぎるとフリー版扱いとなり大幅に機能が制限されてしまう。
ジャングル版ではプロテクト解析以外全ての機能は格安で永久に使えちゃうのが魅力。
2.製品単体ではプロテクト解読は不可
国内版のDVDFabは、プロテクト技術を解析する機能は省かれています。
現在日本国内の法律では、市販DVDなどから「権利者の意図しない方法でプロテクトを解除して複製する」行為が私的複製の範囲から外れています。ジャングル版のDVDFabには国内の法律に引っかかる機能が搭載されていないので、安心して全機能を使う事が出来る。
本家(Fengtao社)からダウンロードできるツールを組み合わせるとプロテクト解読可能
本家(Fengtao社)のダウンロードページに用意されているツール「DVDFab Passkey for 製品版」を組み合わせる事で、ジャングル版のDVDFab3も本家バージョンと同等レベルにリッピング性能が上がり、プロテクト解析機能も可能となる。ただし使い方を誤ると違法な行為になってしまうので注意する事。
3.アップデート保証は製品発売開始後1 年間。
DVDFabのアップデートは、そのほとんどが「進化するプロテクト技術に対応する為のもの」なので、ディスクのコピーや変換を行う部分のみに注目する場合は、アップデート保証の必要性はかなり薄い。この場合、購入価格も本家と比べると随分リーズナブルになる。
4. デメリット
プロテクト解読機能のアップデートを求める場合は、1年で更新が止まる事になる。ここに本家と同様のサポートを求める場合は、ジャングルから毎年新バージョンが発売される事を期待しなければならない。
そしてその場合(あくまで仮定)の購入価格は、本家でDVDFab All-In-Oneを2年ライセンスで更新し続けるのよりチョット安く、3年ライセンスで更新し続けるよりちょっと高い、と言った感じ。
「DVDFab Passkey for 製品版」について
以下、古い情報です。資料としてお読み下さい。
ジャングル版DVDfab3の解析性能をアップさせる、「DVDFab Passkey for 製品版」は以下から入手可能です。
入手先リンク:(該当リンク消失)
「Fengtao社以外から販売されているDVDfabシリーズ」と併用する事で、一部の機能制限などを解析するツールです。単体利用は出来ません。
※これを利用して市販DVD・BDタイトルを複製する行為は違法となりますので、十分に注意しましょう。
ダウンロードリンクの場所は下図を参考に。
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旧国内版DVDFab2と同じPasskey(8.1.7.3バージョンの後)を利用します。
昨年春からアップデートが無いのが残念な気がしますが・・・昨年夏~今年の冬にかけて、本家Passkeyは何かと不安定でした。その間解析性能も大きく上がったワケでもないので、これは仕方がない事かも?
インストール方法は、別ページを用意→ ジャングル版DVDFab3のインストール方法 (ページ下段で解説)
DVDFab3の使い方、新機能の概要
詳しい使い方は別ページを用意しています。
このページでは「新しくなった部分」を中心にざっくりと解説します。
まずは大雑把に解説
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上段4つのボタンは「製品ナビ」と呼ばれ、
・コピー・・・・DVDやBDを(基本的に)無変換でバックアップを行う
・リッピング・・・DVDやBDを別形式の動画に変換する
・変換・・・・DVD・BD以外の動画を変換する
・作成・・・動画からオリジナルのDVD・BDディスクを作成する
上記の4つに分かれていて、それぞれが独立した機能になります。
それぞれにサブメニュー(ワークモードナビ)が用意されていて、お好みのバックアップ・変換設定を行えます。
DVD・BD・BDAVのコピー
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「コピー」モードでも、安定してBDAVをコピーできるようになっています。
(前バージョンは、このモードでBDAVを利用すると結構不安定でした。)
複数のタイトルを一気にコピー(new!)
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今バージョンでは、DVD・BDに複数本のタイトルがある場合、そこからお好みの動画(何本でもOK)を指定してコピー・変換する事が可能になっています。
家庭用ビデオカメラで撮影した動画を整理したい場合など、これ便利ですね。必要な部分だけを別DVD・BDとして簡単に複製できます。
1枚のDVD・BDを2枚に分ける(new!)
4.3GB以上のDVD や23GB以上のBDを、2枚のディスクに分けて保存できるようになりました。
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上記のような操作で、1枚のDVD・BDを、2枚のDVD-R・BD-Rに分割して保存できます。メインの動画が1本の場合は、自動的に二つに分割されます。
分割されるチャプターを自分で指定する事も可能です。
DVD・BD・BDAVを別形式の動画に変換する
前バージョン同様、DVD・BDをmp4やaviなど別形式の動画に変換する事も可能です。
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(1)「リッピング」ボタンクリック
(2) チャプターや音声・字幕の選択
(3) プリセットの選択、保存先の指定
(4)「開始」で変換スタート
PSP、iPhone、iPad、Androidに最適化されたプリセットが多数揃えられています。
DVD・BD・BDAV以外の動画を変換したい場合(new!)
DVD・BD以外にも、通常のAVI/MP4/FLVファイルなども変換出来るようになりました。
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変換したい動画を登録し、プリセットを指定し、「開始」ボタンをクリックすればOKです。
複数のDVD・BDを1枚のDVDにまとめる場合(new!)
2枚以上のDVD・BDを1枚にまとめる機能が付きました。
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これも家庭用ビデオカメラで撮影した動画などで便利ですね。必要な部分だけを別DVD・BDとして簡単に複製できます。
注意
複数のDVD・BDを結合する場合、コピー元にDVDドライブを指定する事はできません。あらかじめイメージファイルを作成しておく必要があるようです。
オリジナルDVD・BDを作成(new!)
複雑なメニューは作成出来ませんが、DVD・ブルーレイ作成機能も追加されています。
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動画のサイズやフォーマットは、ある程度混在していても問題ないようです。
メニュー画面のカスタマイズ
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メニュー画面は、ある程度デザインの変更が可能です。
▲再生設定のメニューはこんな感じです。
あとがき
DVDFab3は、単なるバックアップ・リッピングツールではなく、動画変換・動画Disc作成ツールとしても一定のレベルに達していて、かなりオールマイティなツールに進化しています。しかもお値段は旧Verと変わらず。
本家ではまだ旧バージョン(DVDFab8シリーズ)を前面に押し出すような売り方をしているので、DVDFab9は不安定なんだと思い込んでいましたが・・・新バージョンも安定して使えます。というかBDAVの扱いは新バージョンの方が安定してる気がします。国内版は早々に新バージョンをメインに据える展開のようです。
そして、DVD・BD以外の動画も変換できるようになったのが非常に嬉しいです。
私は動画変換の際、HandbrakeまたはSimple x264 Launcherを使っていたのですが、GPGPUを使って高速にサクっと動画変換したい場合などは、DVDFab3はとても便利です。
おやくそく
市販DVDやブルーレイのプロテクトを解除し複製する行為は違法です。また技術的保護手段の回避(「不正競争防止法違反」)に該当する可能性があり、営業上の利益侵害で損害賠償の対象となる場合があります。同ツールの利用は自分で撮影したDVDやBlu-rayのコピー・編集等、私的利用の範囲内にとどめましょう。他者が著作権を持つコンテンツの場合は、貸与・譲渡・販売・上映・ネット公開などは厳禁です。絶対に悪用してはいけません。
さらに注意
このページでは「ジャングル版DVDfabのみで行うリッピングなら大丈夫」ってな記載を所々で行っていますが、プロテクトがかかっていない場合でも他者が著作権を持つコンテンツを複製し、それを販売・譲渡・ネット公開する事は、別の意味で法律に触れる場合があります。注意してください。
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