お知らせ更新です。
1年にわたって続けていた Adblockの規制試験を終了いたしました。
Adblock PlusやuBlock Origin を利用している場合でも、「続きを読む」をクリックしなくても全文が読めるように戻しました。

 

終了の理由は、アドブロック系のツール側が意図的に「 続きを読むボタンを無効化して全文表示できなくする」という行為を行っていると確信ができたから。

私の考える理想は「アドブロック系ツールをデフォルトで使っていても、1クリックすれば広告非表示のまま全文読める状態にしておく」という状態でした。
でもツール側の攻め方が、「サイト運営者が意図的に [続きボタン] を見せつつも全文を読めなくしてる」という風に見せかけるなど、予想外の攻撃をしてくることが分かりました。 

これじゃあまるで私がすごい意地悪してるように見えるやないですか。
これが分かった時点でもう私は戦意喪失です。

メインの文章はこれで終わり。
以下、上と同じお話をやや冗長に語った内容です。

試験結果

試験期間は2015年8月22日~2016年9月19日でした。
このサイトで1年試験を続けた結果は以下

私がこういう↓仕組みを作った場合、

 
広告ブロッカー側が取る手段は以下

と、こんな感じでした。

 

正直なところ、アドブロッカー側ですぐに何らかの対策されると思っていましたが、私的には、

でもボタンを無効化されて本文後半を完全に読めなくされるのは全くの想定外でした。

 

相手はYouTubeの広告の仕様変更も数日で対策したり、広告配信企業にお金を払わせて広告許可したりする所なので、こういうやり方は流石です。どういう手法をとるとサイト運営者が大きくダメージを受けるのかを予測し、一番痛い所を突いてきますねえ。

1年テストして分かったこと

Adblock PlusやuBlock Origin をはじめとするコンテンツブロッカーアプリは、どうやらユーザーのために「邪魔な広告を消しサイトを軽く」しているワケじゃない感じです。どっちかっていうと、サイト運営者や広告配信業者は広告表示したいならお金払え、そして反抗するサイトには嫌がらせを・・・・。というのがメインですね、これ。

私の場合、今の段階では「広告表示されなくても良いから利用者数や利用ページの調査がしなたいな」さらに「それをユーザーに気付かせるような形にしたいな」という感じだったのですが、それすらも攻撃対象になるようです。

あと、時々公開される「アドブロックのブロックツール」が画面全体を覆うようなカッコ悪いモノばかりなのが何故なのか、ようやく理解できました。本文HTML内に下手に仕掛けを入れると、それを逆手に取るようなコトをされちゃうのですね。本体HTMLとは別物として作動させるしかない、という感じなのですね。

いいわけ&愚痴

たしかに、本文の後半を隠し、通常よりクリックを1回多く強要したのは私です。この辺の不便な操作はは私の意思で行ったものです。
でも、続きボタンを無効化して後半の文章を読めなくしたのは私ではなく広告ブロックのツール側だということは理解してほしいな、と思ったりしてます。

  • ブロックツール制作者が、ユーザーの利便性を重視するなら「隠した全文」を表示させると思います。でもそういう対応は取る気配はなかったです。ほとんどの場合で彼らは「続きボタンを隠す」という、ユーザーにもサイト管理者にも不便と不快感を与える方法を選択します。
    • ※フィルターは別。
      フィルターを制作または利用した「隠した全文の表示」や「さらにコンテンツを隠す」行為は私も想定の範囲内なので、嫌だなあとは思いつつも、ここは特に問題視していませんでした。
  • はっきり言って私のプログラミングの技術は素人レベルなので、大した仕掛けは作っていません。隠している全文を表示させるのは難しくないのですが、彼らはその手法を取るつもりはないようです。

とりあえず、3日前から (ようやく)「続きを読むボタン」の本格的なメンテナンスを始めてみたのですが、修正しても修正しても片っ端から「続きボタン」が無効化され全文が読めなくなっていくので、なんちゅうかこう...呆れかえってしまい、戦意を喪失した次第です。

こいつらどうしようもないアホ、もしくは悪党ですわ。
隠している全文を表示させれば良いのに、なぜ表示ボタンを操作不能にしてサイト運営者とユーザー両方を不快にする手法を選ぶのだ。。。

 

おわび

 ごめんなさい10連発。
  • この広告ブロック試験と、私の超多忙な時期が思いっきりかぶってしまい、プログラムに問題が発生してもロクに対応できませんでした。
    • メンテナンスは3~4か月に1度のペースが精一杯でしたごめんなさい。
    • ブラウザとブロックツールの組み合わせによっては、全く検証出来ていませんでしたごめんなさい。
    • そして作ったプログラムが1日で無効化される世界でしたごめんなさい。
  • IEとEdge
    正直、検証はじめたのが3日前です。正常作動を確認したのは2日前です。
    ずーっと放置でした ごめんなさい。
  • Firefox
    2015年8月下旬に作ったプロトタイプは正常作動していたのですが、9月初旬の公開時にはすでに動かなくなっていたようです。
    その修正は4か月後の2016年1月でしたごめんなさい。
  • SeaMonkey
    2016年8月に実装したつもりになっていましたが、3日前にコード見たら「たぶんコレ動いていないな・・・・」という状態でした。
    そしてSeaMonkeyの検証は最後までできませんでした。ごめんなさい。
  • Google Chrome
    3日前にTwitterをエゴサしてて uBlock Plus が正常作動していないことに気が付きました。uBlock Plus の作動確認したのは2015年9月初旬と12月初旬の2回だけでした。
    いつから動いていなかったんだろう ごめんなさい。
  • 「Google Chrome + Adblock Plus」と「Firefox + Adblock Plu」など、同じツールでもブラウザによってブロックの作動が全然違うことは今年に入るまで気が付きませんでしたごめんなさい。
    • 冒頭で「無効化された」と書いていますが、こちらの不手際ではじめから正常作動しなかった組み合わせも結構あるかと思いますごめんなさい。
  • 昨年、2015年2015年8月22日~9月8日のおよそ2週間は、続きボタンを実装せず本文後半を完全に隠していました。いろんなデータが欲しくてこの期間はあえて利用者の利便性無視しておりましたごめんなさい。
    • 本文後半を完全に隠したら その期間はAdblockユーザーめっちゃ減りました。その時、「広告表示されない=収入減る悲しみ」よりも「読んでくれる人が減る寂しさ」の方が何倍も大きいことが分かりましたごめんなさい。

あとがき

広告ブロックツールユーザーの利用状況を調査するための「アクセス解析ツールと連動させる仕組み」は、じつは昨日ようやく完成させたのですが、ちょっとアホらしくなったので実装前に試験終了することにしました。
(※広告ブロックツールの多くは Google Analytics もブロックするので別のアク解ツールが必要。最後までここに手を付けることはできませんでした。)
ということで、当初の目的はほとんど果たせないまま実験終了となってしまいました。トホホです。

ちなみに現在の私は、このサイトからの広告収入と、このサイト含めた複数のサイト運営から派生するお仕事で得る収入で所得の大半を占める感じでお仕事&生活をしています。

広告ブロックツールの利用者が50%超えたり、このサイトの運営がアホらしくなるくらいに収入減ったら、いずれまた何か考えると思います。が、多分、もう今回のような対策は取らないと思います。サイト運営の時間を減らして普通のお仕事を増やする方へ向かいます。でも現状はまだその段階ではなさそうなので、少し静観しつつも今まで通りのサイト運営すると思います。