BitcoinやMonacoinの一般的なWalletクライアントは、Cドライブに大量のデータ領域が必要になります(2015年3月時点で、Bitcoinは34GB、Monacoinは1GB必要。)
これは、SSDをCドライブに使っていると、クライアントの導入にちょっと躊躇してしまうデータ量ですね(^_^;

しかしDドライブ以降にデータ用HDDを接続している場合は、以下のような手順で暗号通貨のデータを移動し、Cドライブの空きを作る事が可能です。(ちなみにUSBドライブでも可能です)

1.パラメータ付きのショートカットを作成する

Bitcoin-QtやMonacoin-Qtなど、Walletクライアントに、以下のようなコマンドを付けて実行する事で、データディレクトリの位置を変更する事が可能です。

パラメータ付きのショートカットを作成
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※1:この段階では、パラメータを付けるだけにとどめ、まだ実行しないで下さい。
※2:Walletを初回インストールした直後ならば、すぐ実行してもOKです。


D:\mona\monacoin-qt\monacoin-qt.exe -datadir=D:\data\mona
"C:\Program Files (x86)\Bitcoin\bitcoin-qt.exe" -datadir=D:\data\bitcoin

「-datadir」というオプションを付けたし、パラメータとしてデータフォルダを指定します。(上記の例では「D:\data\bitcoin」や「D:\data\mona」を指定しています)

注意&チェックポイント
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2.データフォルダの作成、データの移動

上の手順で指定したデータフォルダを作成します。
(例:D:\data\monaやD:\data\bitcoin など)
指定したデータフォルダを作成
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作成したフォルダに、Cドライブ内の暗号通貨データを移動させます。
Cドライブ内の暗号通貨データを移動
▲クリックで拡大
画像の例では、
 ・bitcoinのデータを移動を例にしています。
 ・移動元:%APPDATA%\Bitcoin\ 
 ・移動先:D:\data\bitcoin

注意&チェックポイント
  • 初めてWalletクライアントをインストールした場合は、この手順は不要です。
  • 移動後は、%APPDATA%\Bitcoin\ 内のデータは削除して構いません。
  • 念のため、wallet.dat だけは別途バックアップを作っておきましょう。
  • 保存先をUSB機器に指定した場合、ポータブル化が可能です(別PCに接続する場合は、ドライブパスが変わる場合があるので注意する事)

3.Walletクライアントの起動

「パラメータ付きのショートカット」の作成が終わり、
「新しいデータフォルダの作成」および「データの移動」が終わったら、
作成した「Wallet-Qtのショートカット」からWalletを起動してみましょう。

Walletクライアントの起動
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この図では、最後にWalletを同期した「39時間前」の所から同期がスタートしています。
正常にデータの移行が出来ていれば、最初からブロックチェーンのデータをダウンロードする必要はなく、このように最後にWalletを起動した時点からの同期が可能です。

 

この件で参考に出来るサイト

上記は海外のLitecoin Wikiページですが、他の暗号通貨にも応用可能な内容になっています。Windows版以外、Linux版でのデータディレクトリの変更方法などについても、色々と情報が掲載されています。