Windows7用の情報です。XPやVistaでは、恐らく異なる結果が出るんじゃないかと思います。
最近のPCに搭載されているビデオカードや、GPU機能を内蔵した最新のCPUを搭載したPCならば、「普通のHD動画」ならば楽々再生してくれるはず。でも、、、、
- 地デジ放送をハードウェア再生支援でインターレース解除して60fps化して再生
- Mpeg4/h264のHD動画でかなり動きの激しい素材を滑らかに再生
上記を満足に視聴する場合は、NVIDIA製ビデオカードだと9600GT(現行製品だとGT430、GT240)あたりのスペックが最低限必要っぽいです。
※普通に再生する分には9600GTの6割程度のスペックがあれば大丈夫な気がします。
(私はAMD製の場合はよくわかんないです)
ここ2~3日、色々再生実験してて、我が家のPC(ビデオカードに9600GT搭載)は60fpsHD動画を滑らかに再生するギリギリのスペックの持ち主だったと判明。
以下、この答えに行き着いた検証や、少しでも滑らかに動画を再生したい人用のTips
Tips部分はWindows7専用。VistaやXPでも有効なTipsですが説明としては別物になります。
DXVAやGPU支援を使っているのに、再生がガクガクになっちゃう場合のチェックポイント
先日、「ビデオカードが故障寸前か?」と嘆いていたけれど、どうやら原因は私のPCの使い方にあった模様。以下の対処を行うと、以前のようなサクサクのヌルヌルなHD動画再生が楽しめるようになりました。
以下、Windows7専用の対処方法です。
症状
60fpsのHD動画の再生がガクガクになる。
CPU負荷は2~3%で、GPU再生支援は効いているっぽい。
でも動きの激しいシーンは特にガクガク。
1年~半年前に正常に再生されていた素材でもガクガクになる。
Mpeg4/H.264はもとより、Mpeg2形式の比較的軽い動画も時々ガクガクする。
使用ビデオカードはNVIDIA 9600GT。
対処法
以下対処方法を取ると、負荷の高い動画もスムーズに再生できました。
- 起動しているアプリケーション、開いているウィンドウの数を減らしてみる
- デスクトップアイコンの数を減らしてみる
・・・・あれっ? Windows95の時代から全く変わらない解決方法だぞ?
「Windows7はデスクトップやウィンドウの描画に用いられるDWMの改善で、沢山のウィンドウを開いてもメモリ消費は一定で、システムに負担をかけない*1」と言われているが、どうやらCPUやメインメモリにかかっていた負担をGPU側に回しているだけっぽい。
例えばWindows標準ファイラーの「エクスプローラー」であっても、20個くらいウインドウを表示させると、HD動画はガクガクになっちゃう。結構GPU側に負荷がかかっちゃっているんですね。。。
(注*1:Vistaの頃はウィンドウを開く分だけメモリを消費して行った。多分Vistaが発売された時期だと、そういう構造にしないとAeroは無理だったんだろう)
色々試して、効果が無かったもの
以下、HD動画を再生する為に色々と頑張ってみて効果が無かったもの
- コーデック・スプリッター類を、正常再生出来ていた頃のバージョンに戻してみる
(通常は一番効果のある行為です) - 再生ソフトを正常再生出来ていた頃のバージョンに戻してみる
- OS(Windows)のレジストリ、ページファイル等々を掃除してみる(CCleaner、Glary Utilities、NTREGOPT等を利用)
- HD動画をHDD間でファイル移動し、フラグメントを解消してみる
- 常駐しているプロセスで、最近導入したものを一旦削除してみる
これらも本当は効果はあるんですが。。。それ以上に開いているウインドウの数で、動画再生のぬるぬる度は全然違う結果になった。
最近の私のPCの使い方
最近PCの扱い方が雑になってきて、デスクトップ上には約90個のショートカットアイコンがあり、60fpsのHD動画を再生する時も各種アプリのウインドウを10~15個立ち上げている事が多くなった。
ショートカットアイコンを50個まで減らし、立ち上げているウインドウの数を3個程度に減らしたら正常に再生出来るようになりました。確かに以前は、HD動画視聴時に別アプリを起動させてる事は無かった気がします。。。
Windows7では、デストップに大量のショートカットを置いたり大量のウィンドウを開いたりしていても、見た目上はシステムに負荷がかかっていないように見えるので、全然気が付きませんでした。
普通のHD動画の再生には、どれくらいのスペックが必要か
GPU支援機能を持ったPCならば、意外に低いスペックで大丈夫。
そこそこ新しい(NVIDIAなら8000番台以降、AMD ATIなら名称にHDが付いている製品)ならば、まず大丈夫。
フリーソフトのVLC Media PlayerなどがGPU支援に対応している。
Windows7ならば、標準のwindowsMediaPlayer12がGPU支援に対応している。
今回の一件で、地デジ素材(1440x1080、Mpeg2 ts)をハードウェアでインタレース解除しながら60fps再生するならば、NVIDIA製GPUならば9600GTあたりが最低限のラインになるんじゃないかと予測。
他のウィンドウを全て閉じ、デスクトップアイコンを極限まで減らしたストイックな使い方ならば、もう少し下のランクのビデオカードでも可能。60fps化せず、通常(24~30fps)のHD動画視聴ならば、9600GTの6割位の性能があれば大丈夫な筈。