2015.07.20: 文末に無償アップグレード時のライセンスについてを追記
2015.07.19: 参考リンク2件追加。7/29以降にInsider Programをオプトアウトする場合の扱いを追加
2015.07.18: 7/14以降にインストールしたIP版に「TH1 Professional 10240」が落ちてきたので追記
2015.07.17: 窓の杜「Windows 10対応ソフト一覧」のリンクを追記
2015.07.17: 初出
2015年7月17日時点の、Windows 10 Insider Preview版および最新 build の情報をまとたページです。
リリース後の情報は「Windows10リリース直後に集めた便利リンク集」にまとめています。
はじめに:個人的に気になっている部分
Windows 10の最新ビルドでは、TP版やIP版で作動していた一部ツールで互換性がなくなり、作動しなくなった模様です。
作動しないツールの特徴を見てみると、IEの機能を利用したり、IEと連携を行うツールばかりです。
Windows10では「ブラウザを刷新したために完全に作動対象外となるツール」が一定数でてきそうな気配です。
Windows 10 の最新ビルドについて
- 現時点の最新ビルドは 7月15日に公開された10240
- 最新版は、これまでの「Build XXXXXX」と異なり、Preview版の文字が外れ、「TH1 Professional 10240」となっている。
- 10240は 、Windows 10 Insider Preview版のUpdateの設定を「Slow」にしているユーザーにも適用される。
- 現在、Windows 10 Insider Preview版の新規ライセンス発行は停止している。(7月14日から停止している)
- 今からWindows 10 Insider Preview版をインストールしても、最新のビルドにアップデートは出来ない可能性が大きい。※アップグデート出来る場合もありますが、ライセンス認証は通らないようです (詳細は次項に追記)
- そしてISOダウンロードのページにもアクセスできなくなっている。
2015.07.18/22時 追記
7/14以降にVMware上にインストールしたWindows10 IP (Build 10162) マシンに「TH1 Professional 10240」が落ちてきました。
▲クリックで拡大
以下、このPCのメモ
- この仮想PCにOSをインストールしたのは 7/16。
- 7/18の18時頃にチェックした時点では10240は落ちてこなかった。
- ライセンス認証はやはり弾かれます。通っていません。
- 空き容量の無駄になるので捨てようと思っていたが、もう少し様子見してみます。
→10240へのアップグレードは出来ましたが、やはりライセンスは認証されないようです。
今後のライセンス認証について
MicrsoftゼネラルマネージャーGabriel Aul氏のツイートを発見しました。
@TimWesterhoff98 We've removed ISOs and keys. At this point there isn't a supported clean install path. Just upgrades from here until 7/29.
— Gabriel Aul (@GabeAul) 2015, 7月 15
▲やはり ISOとIP版のプロダクトキーは7/14に削除したようです。
以降はアップグレード対応のみ。そして、
IP版をアップグレードできるのは7/29まで、という事らしいです。
プレビュー版はいつまで利用できるのか?
Windows 10 Forums に投稿されたアクティベーション関連の記事によると、Windows10 Insider Preview 版の試用期間は、2015年10月1日まで、との事です。(9月17日あたりから期限切れが近付いた旨の警告が出る模様です)
Microsoftが用意していると噂されるビッグサプライズが、(妄想ですが) Insiderプラグラム参加者のライセンス期間延長、もしくはOffice製品のライセンス発行あたりだと、個人的に嬉しいですw
追記分ここまで。
Insider Preview版の今後について
- Microsoftからのアナウンスが非常に微妙であり、はっきりと断定できないのですが、7月13日までにライセンス認証を済ませたInsider Preview版は、今後もアップデートが可能であり、(当面の間は)製品版と同様に利用できる可能性が大きいです。
- ただしこれらIP版は、一部のデータがMicrosoftに強制送信されています。
これはBuild10240でも同様です。
▲クリックで拡大
Insider Preview版からアップグレードしたWindows10は、ひょっとすると 今後もこの項目が変更できないかもしれません。 - また、7月29日以降にInsiderプログラムからオプトアウトする事で、製品版Windows10に移行できる、とされています。
ネットで拾った情報
- Windows 10のプレビューアップデート「Build 10240」リリース - ITmedia ニュース
- 今回からアップデートはWindows Update経由のみで行い、ISOでの提供はしない。
- アップデートするにはMicrosoftアカウントでのログインも必要。
- 少なくともあと1回、Windows10 Insiders向けの楽しいサプライズがある
- 山市良のえぬなんとかわーるど: Windows 10 build 10240 のクリーン インストールはライセンス認証されない
- 10240 の新規インストールは、ライセンス認証されないそうです。
- ライセンス認証が成功するのは、ライセンス認証済みの Windows からアップグレードした場合だけ。
- Windows 10 Enterprise Insider Preview はライセンス認証済みでも、Build 10240 にアップグレードすると認証失敗するようになるかも。
- Windows 10 Enterprise Build 10240 には 2YT43 で終わるプロダクトキーが設定されていると思いますが、これは公開されているKMS クライアント セットアップ キーですので、Windows 10 対応の KMS ホストの環境が無いと認証は成功しないはず。
- 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10“完全無料”騒動とは何だったのか?――やはりWindows XP/Vistaは対象外 (1/3) - ITmedia PC USER
- 「Windows10完全無料騒動」についての情報は、上記が一番まとまっており、読みやすいと思います。
- Insider Program参加者にあてて発言した内容が、(言葉たらずだった事もあり)、全ての Windowsユーザーが対象であると誤解されてしまった・・・というのが真相のようです。
- 「ISO経由でクリーンインストールが可能か」の問いについて
- 「Microsoftアカウント(MSA)に結びつけられたWindows 10 Insider Previewを動かしている限り、(当該のシステムは)最終ビルドのWindows 10を入手可能で、“アクティベート(Activated)”されたままの状態となる。インストールに成功してアクティベートが完了すれば、以後は(最終版のISOから)クリーンインストールが可能になる」
- 上記赤字部分「当該のシステムは」という一言がなかったため、誤解が生じたようです。
- その他
- 変なサーバーからISOをダウンロードしないようにしましょう。
- Microsoft以外のサーバーから Build 10240 のISOをダウンロードした場合、「日付けと時刻」が中国時間になってしまうなどの異常が報告されています。
- 正規のBuild 10240はクリーンインストールするとライセンス認証されない筈です。ライセンス認証される場合は、何らかの情報が偽装されています。
Windows 10 Enterprise IP版について
私の手元のWindows 10 Enterprise IP版の環境でもBuild 10240が落ちてこなくて不思議に思っていたのですが・・・なるほど。今回はそういう仕様なのですね。
- Enterprise版をクリーンインストールして Bulid 10074まで戻したら、認証は通ったものの、10166にすらアップデートできなくなり、完全に詰みました。
- メインPCのテストはEnterprise版のWindows to Go環境で行おうと思っていたのですが、、、こちらも目論見が外れましたorz
- Enterprise版は、今回も90日試用版の登場を期待する事にしよう('Α`)
ツールの互換性について
- 手元のツールをいくつか評価していますが、今の所 Windows7で作動するツールは全て作動しています。
- ただし システムを変更するようなツールは、CCleaner以外まだ未評価です。
- IEと連携するツールは作動しない感じ
- Windows 10 Build 10240 で古い家計簿ソフトが使えなくなる。 : 楽しい生活研究室
Win10 TP版/IP版では作動しても、製品版のWindows10では作動しなくなるツールが出てきそうです。 - IEの機能を利用したり、IEと連携を行うツールが対象となりそうです。
- Windows 10 Build 10240 で古い家計簿ソフトが使えなくなる。 : 楽しい生活研究室
- 窓の杜でWindows 10対応ソフト一覧を作成しているようです
- Windows 10対応ソフト一覧 - Windows 10対応ソフト一覧 - 窓の杜
- システムユーティリティ系のツールも、問題なく作動する&意外と早く対応して来そうです。
- 「作動しなかったソフト」のリストもあると、傾向が掴みやすくて良いのになあ・・・と思います(^_^;
- ゲームやその他のツールについて
- Windows 10 IP版動作報告 | 鉄PCブログ
- 上記個人サイトさんが独自に調査されています。
- 大抵のツールは作動していますが、ゲーム関連で動かないツールがかなりありそうですね。
- DirectX、サウンド出力、ネット通信などで問題が出る感じなのでしょうか・・・?
追記 2015/07.20:無償アップグレード時のライセンスについて
無償アップグレード時のライセンスについて、情報が出たみたいです。
鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「Windows 10」は“非推奨”ながら手動アップグレードも可能へ (2/2) - ITmedia PC USER
- Windows 7/8/8.1から無償アップグレードしたマシンでも、ライセンスの再認証は行えるようです。
- 大方の予想通り、「ストレージの入れ替えや周辺機器の構成変更」程度では再認証はかからない感じです。
- 「マザーボードの変更」など大規模な変更の場合は再認証がかかります。
※マザーボードを変更し、電話再認証で変更したPC構成を正直に申告すると恐らくライセンス失効するので注意です。
※無償アップグレード版の場合、再認証となった時点でライセンス失効の可能性があるので注意です。
あとがき
月例Windows Updateと Insider Preview版の評価のため、私は 7月13日から20日まで、1週間ほど仕事が暇になるよう調整していたのですが、、、準備開始が1日遅かったようです。
7月13日中にセットアップできたWindows 10 Insider Preview版はVMware内の1台だけ。
実機側は7月13日にBuild10166インストール中にエラーが発生してしまい、作業を翌日に持ち越し。そしてEnterprise版も欲を出してクリーンインストールしてしまい、14日のライセンスサーバー停止に巻き込まれてしまい立ち往生です。
結局 私のPC環境では、Windows10の最新版を入手できる状態に持って行けたPCは、VMware内の仮想PC1台だけとなってしまいました。。。残念です。