更新日付が新しくなっていますが、誤字脱字やカテゴリー修正によるものです。
このページは2010年当時の記録です。
最新のブラウザには当てはまらない情報なので注意して下さい。
XP高速化関連のメモ。
一般的なTipsではなく、2004~2006年頃に発売されたPC(XP機)を快適に使う為のTips。
一般的に良く語られる「どのブラウザが速いのか?」ではなく、「どのブラウザが軽いのか?」「低スペックPCで快適に作動するか」が焦点になってます。
対象ブラウザ
IE8、Firefox、Opera、Google Chrome
上記4点を同一PCで使用し、体感的な軽さを比較
対象PC
OS :Windows XP SP3
メモリ:512MB前後
CPU :
Intel:Pentium 4、Pentium M、(当時の)Celeron、core solo ・・・
AMD:Athlon(非X2)、Sempron ・・・
等々、シングルコアで周波数1.3Ghz~2.5Ghzクラスのもの
最近のネットブックでも上記に該当するかも。
以下、当方のPentium M(1.7Ghz)機の「体感レベル」でのお話。実際の数値はありません。
数値で比較したい方は他所のサイトで探して見て下さい。
先に結論
「手持ちのXP機を高速化・軽量化して少しでも延命させましょう」って趣旨のページですが、同時に「IE6、IE7を使っている人は早く他のブラウザを使いましょう。セキュリティ的に限界が来てます」ってページでもあります。IE6・IE7の人はブラウザ乗り換えを検討しましょう。
オススメ解決方法
- どうしてもIEが使いたいならIE8を使う。一部機能をOFFにすれば軽くなる。
- メモリ512MB以下ならOperaかGoogle Chromeを使ってみるのオススメ。
- メモリに余裕がある(XPで1GB以上)ならIE8かFirefoxが良いよ!
タブ一杯開くならIE8かFirefox。
あんまり開かないならOperaかGoogle Chromeが良い。
各ブラウザ入手先URL
詳細は次項より解説します。
最適なブラウザはドレか?
Pentium M 1.7Ghz、メモリ512MBの2004年製ノートPCに各ブラウザをインストールし、体感レベルでのWebブラウジングでの操作性を比較。
比較に用いたブラウザ:
IE8 / Firefox3.6.8 / Opera10.61 / Google Chrome5.0.375.127
タブ一つ開いた場合
起動時間、作動の軽快さ、メモリ使用量等々から、OperaとChromeが素晴らしい
一番重く感じたのはIE8。
複数タブを開いた場合
搭載メモリ上限までタブを開いていくと、評価は逆転。IE8が一番軽快になる。次点でFirefox。
Javascript
「どれも速くなったねー」ってのが正直な感想。
やっぱOperaが一番速かった。
けど、今や(普通のWebページでは)優劣はあまり気にならないレベル。
特殊なHTML
サイト全体をTableタグの多重入れ子で囲っているとか、fontタグ多用したページとか。。。
これはIE8最悪。Firefox、Opera、Chrome、どれも全然重くならない。
個人ブログサイトを良く読みに行く人は、IEより別ブラウザを選択したほうが幸せになれます。
セキュリティ的な面
これは当方で計測していない、一般的な話。IE8が一番優秀という話を良く聞く。
ブラウザのセキュリティはIE 8に軍配、NSS Labsが検証 - ITmediaエンタープライズ
▲1年前の記事だけど一応リンク貼っておく。こういう問題は日々変化するので、ドレが一番かってのは「昨日の常識は今日通用するとは限らない」と覚えておく。
※Firefoxについて注意
ネット上にはFirefoxは「重い」「軽い」両方の評価があります。これ、どっちも正解。
Firefox単体での作動は軽いです。色々便利にするために「アドオン」を追加していくと、結果IEより重くなる場合が多々あります。アドオンを全く使わない場合は、Operaの方が軽く、機能的にも同程度だったりします(大雑把な解説)
※Chromeについて注意
最速・最軽量ってな意味合いでは、Google Chromeに軍配が上がります。
しかしその分機能も少な目。
もちろん「Webページを閲覧するだけ」って部分では充分な機能。
今回比較用に久々に導入なので使いこなせていない面もあり。
IEのバージョン比較
どーしてもIE(インターネットエクスプローラー)じゃないとダメって人は、IE8を使う事。「IEの話題はイラネ」って人はページ下段の「結論」まで読み飛ばしてOK。
IE6は既にサポートも終了し、対応を打ち切ったサイトも多いので、使わない事。
(しかしこの古いPCでは既にIE8では荷が重く、IE以外のブラウザを使った方が
幸せになれる事が多い。このページ後半で解説)
- メモリさえ足りていれば、IE6、IE7よりもIE8の方が軽快に動く
- Yahooトップページを開くだけでも、IE8は30MBくらいのメモリを消費する。
- IE8はIE7より明らかに軽く感じる。
- ブラウザの安定度でもIE8が格段に上
- Pentium M機ではIE6よりも軽く感じたが、Celeron機ではIE6の方が軽く感じた
- 1ページ開くだけでは、IE7、IE6とメモリ消費量に違いは感じない。
- 複数タブ(IE6では複数ページ)を開いた場合、IE8はメモリ使用量が1.5倍位多い
- セキュリティ的な面で考えると、IE6、IE7は非常に危ない。
他PCからの攻撃や、ウィルスを貰ってゾンビPC化する危険性大。
- 当サイトにも時々ゾンビPCによる攻撃が襲来します。
そのうち9割がXP+IE6。残り1割はXP+IE7の組み合わせのもの。
他ブラウザを利用したゾンビPCには今の所遭遇していません。
- 当サイトにも時々ゾンビPCによる攻撃が襲来します。
- IE6~8、それぞれに得意なサイトがあるっぽい。
Javascriptの処理速度ばかりが取り沙汰されているけれど、それ以外のHTMLタグでも結構軽さに違いが出たりする。
- 古いブログにありがちな、Tableタグの入れ子で全体を整形したサイト
これはIE6が一番遅くて重い。他のブラウザならサクサク。 - 最近ありがちなDIVタグの入れ子がてんこもりサイト
一定限度を超えると重くなるようだが、、、違いは発見できず。
- 2chコピペ系サイトなど、fontタグで文字装飾たっぷりなサイト
IE8はなんか重い。IE7が意外と健闘してる。軽い。IE6もかなり重い。(ちゅうかFirefoxやOpera等、他のブラウザに軍配。) - 通常サイト・良く設計されたサイトならば、IE6が一番軽く感じるが、凝ったサイトでは結構重くなる事が多かった。
- 古いブログにありがちな、Tableタグの入れ子で全体を整形したサイト
- IE8クソ重いじゃん。何言ってんの?
IE8リリース直後、多くのセキュリティツールの一部機能とバッティングが生じ、IE8は操作不能なほど重かったのは事実。
- 既にリリースから1年半。今なら各ベンダーが対応している筈。
- アンチスパイウェアの老舗ソフト「Spybot - Search & Destroy」「SpywareBlaster」などは、IE8との相性が最悪だった。
メモリさえ足りていれば、IE6、IE7よりもIE8の方が軽快に動く。重く感じるのは、アレコレと最新の機能が動いているから。その部分だけOFFにすれば十分軽快に動く。
複数のタブ・窓を開く場合、IE8はIE7、IE6と比較してかなりメモリを食うが、(メモリ512MBのXP機で)「HDDスワップが発生して速度が急激に落ちるタイミング」という観点からみると、大差は無かった。
体感で「操作の軽い順に並べろ」と言われたら IE8≫IE6≫IE7 でIE8が軽かったが、これはCPUやビデオカードによっても差が出そう。
インターネットエクスプローラーの設定見直し
この項目は別ページ
IE8を高速化・軽量化させる4つの小技
をご覧下さい。
IE8は確かにメモリ食いだけど、設定見直しすればIE6と同等以上のパフォーマンスが手に入るはず。
結論
結構古めのXP搭載PCを使っている人は・・・・
- IE7、IE6はもう使っちゃダメ。セキュリティ的にも古い。安定性も低い。
- IE8はオススメしない。比較した中では一番モッサリしている。
- IE8はセキュリティ的には堅固なので、お買い物用やIEじゃないと見れないサイト専用にしとくのも一つの手。
- 一度に複数のタブを開く数が少ない(5~6個が目安)場合はOperaかChromeがオススメ。
- とにかく軽さを求めるならChrome
- 軽さと機能のバランスを求めたいならOpera
- ガンガンとタブを開きたい人は、IE8かFirefoxがオススメ。ただしメモリ1GBは必要。
- 個人ブログを良く読みに行く人はFirefoxの方がストレスが少なくて済む。
- フォント装飾が過度なページでは、IE8が一番重くなります。
- メモリ上限まで、HDDスワップも関係なしにタブを開きたい人は意外や意外、IE8が一番ストレスが少ないです。
やや時代遅れなPC使っていると、万能なブラウザは無いっぽいです。どれも一長一短。
自分の環境に最適なブラウザを選択してください。
補足
あくまで現時点(2010年9月初旬)でのお話。
各ブラウザともに新しいバージョンがリリースされる度、上記性質は少しずつ変化して行くと思います。