GoPro HERO3 BlackEditionは、ソニー製の裏面照射CMOSセンサーを使っているらしい。
あと、画像処理チップにはAmbarella製A7が使われていますねえ。
GoProのカメラセンサー
GoPro3分解写真: GoPro Hero3 Teardown - iFixit

以下、hightimes247さんのツイートおよびブログで発見。
 ・ ツイート その1 その2
 ・ 翌日のブログ GoPro meets SONY: マダマダGSX-R1000

なるほど、色んなサンプル映像見てて異様に暗部に強いのは、こーゆー高機能CMOSセンサーを使っているからなんだなあ。と感心しちゃってます。

裏面照射CMOSセンサー(Exmor / IMX117CQT) について

 Exmor - Wikipedia
 IMX117CQT(日本語:Sony Japan | ソニーの半導体)
 Sony Global - CX-NEWS Vol.70(英語)
 IMX117CQT(英語:pdf)

上記資料(リンク)内の一部
IMX117CQT
▲クリックで拡大
既に4Kで35~48fps撮影可能な所まで来ちゃってる。そんなセンサーが4万円弱のカメラに搭載できる所まで来ちゃっている。すごいねえ。

資料を読んでいて「HERO3 の2.7K/24fpsと4K/12fpsモード (取説に書いてある「映画画質の24 fps」) は、ひょっとして12bitデータで記録されているんじゃないの?」って考えるようになった。実機が手元にない状態なので、完全に妄想の世界だけど。
追記注意(2013/03/07)
通常撮影もProtune撮影も、8bit h.264で保存されていました。

GoPro Cineform Studio の有料版は10bit、12bit対応

GoPro Cineform Studio の有料版、Premium版Professional版の機能紹介ページを読むと、以下の様な記述が。
Chroma Format
▲10bit、12bitのYVフォーマットに対応しています。
12bit対応しているっちゅうことは、やっぱCinemaモードで撮影したデータは12bitフォーマットで記録されてるんだろうか。撮影データは8bitです。

ちなみに12bitのYVフォーマットってのはあまり馴染みが無いですが、ソニーのハイビジョンハンディカムに搭載されている「x.v.Color」などが12bitですねえ。あとプロ用機材にも12bit可能なモノがあるようです(こちらも(TV向けなどの)最終出力は8bitになっちゃうけど)

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10bit、12bitで具体的に何が違うの?

具体的に何が違うの?っていうと、明るさや色の階調の分解性能が違う。
 8bit ・・・・ 256階調
10bit ・・・・ 1024階調
12bit ・・・・ 4096階調
例えば「抜けるような青空」「夕焼け空の美しいグラデーション」「曇りの日の白い壁に映ったぼんやりした影」などの表現が格段に違ってくる。

通常利用している「8bitフォーマットの動画」で記録&編集すると、どうしてもバンディングノイズ(グラデーションが段々になってしまう)が発生しちゃう。それが10~12bitフォーマットだと、人間の目では感知出来ない位にバンディングノイズが低減される。

どんなソフトで編集できるの?

PowerDirector11
PowerDirector11
▲クリックで拡大
PowerDirector11は、出力時に「x.v.Color」にチェックを入れる事で、4096階調のフォーマットで記録する事が可能です。
試してみたけど8bit出力になってしまった。。。用意する素材も10~12bitが必要なんだろうか?

Adobe Premiere Pro (手持ちはCS5)
Premiere
Adobe Premiere Pro は、編集中の色補正で「Cineonコンバーター」を利用する事で、Log収録された素材をリニアに変換する事が可能。また、CS6からは「カラーグレーディング機能」も搭載している。
内部処理的には何やら10bit以上の処理に対応している感じだけれど、これも10bit出力する方法がチョットわかんない(^_^;

Adobe Premiere Proの出力時設定
Adobe Premiere Pro出力
▲出力時に「最大深度でレンダリング」をクリックすると、たぶん10bitフォーマットで出力される。
これもチェックを入れただけじゃ10bit出力出来なかった。何か別の条件も必要な模様。。。

Adobeのカラースペース云々のお話
 ・Adobeビデオ制作ツールによるテープレス制作ワークフロー
  ▲編集中、最終の色処理段まで12bitデータを保持するらしい。
 ・エフェクトの YUV 表示について(Premiere Pro)
  ▲後半に色情報を処理する際のシナリオについての解説。

あとがき

なんだかんだと書きましたが、すげーですねえ。
記録メディアの転送速度さえクリアできれば、4K録画は十分可能な所まで進歩しちゃっているんですねえ。すげー所まで来ています。

俺のGoPro HERO3、早く届け。
(ちなみに購入前の計画では、今日が撮影予定日だった(^_^;)

今まで「8bit YV12 でイイじゃん」てな考えで動画を作ったり編集したりしてたので、ちょっと眩暈が(^_^;