2015.07.09追記: 2015年6月16日のAdobe CCメジャーアップデートで、以下の症状はなくなった模様です。
まえおき
私はRAW現像する際、LightroomやSilkyPixを使わず、PhotoShopやRawTherapeeを使っちゃう人です。
このページの内容
2015年4月のPhotoShop CCのアップデート以降(正確にはAdobe Camera Raw 9.0)、RAW現像の挙動というか、一部のパラメータの挙動が変なことになってしまい、困ってしまった・・・。という内容のページです。
本文
以下の手順で操作すると、変な挙動をする。
PhotoShop CC (正確にはAdobe Camera Raw 9.0) でRAWを読み込む。
まず「基本補正」タブで現像する。
▲クリックで拡大
私は、まずハイライトやシャドウ、明るさの調整を行います。
次に、シャープネスとノイズ除去の設定を行うのですが、、、
▲クリックで拡大
私の場合シャープネスとノイズ除去は、レンズ別や状況別で、好みの状態に仕上がるプリセットを複数作成して、プレビューを見ながら複数の設定を比較しつつ適用するようにしていました。
しかし このプリセットを適用すると・・・
▲クリックで拡大
「基本補正」タブ内にあるハイライト、シャドウ、明るさなどの設定がリセットされてしまい、設定できるパラメータの種類や性質が、ガラっと変わってしまう。
なんだろうこれ?メチャメチャめんどうくさい。
元のパラメータに戻す方法
▲クリックで拡大
画像中の矢印表記の場所にあるボタンを押すことで、元のパラメータを表示させる事は可能。ただし、先に設定した数値は初期化されている。やり直しになる。
「んじゃあ、最初から新しいパラメータで現像すれば良いじゃん」と思うのだが、Adobe Camera Raw起動直後は古いパラメータしか表示されず、新しいパラメータを表示するには「シャープネスとノイズ除去のみのプリセット」を適用する必要があるのだ。
んで、新しい「基本補正」は、明るさやコントラストだけでなく、シャープネスやノイズのかかり具合もかなり違うのだ。
新しい「基本補正」のパラメータや画質について
新しいパラメータの良い所
- がっつりシャープネスをかけても、ノイズが発生しにくい。
- というか、2~3倍キツイシャープネスをかけて丁度よい感じになる。
- 古い「基本補正」を利用した場合
適用量50、半径0.6くらいが好み - 新しい「基本補正」を利用した場合
適用量150、半径0.6~1.0くらいでようやくカリッとしてくる。
(ここまでシャープネスをかけてもノイズが目立たない)
- 古い「基本補正」を利用した場合
新しいパラメータの悪い所
- Adobe Camera Raw 9.0起動時は、古い「基本補正」のパラメータ画面が表示される。
- 新しい「基本補正」のパラメータ画面を出すには、一度「ノイズ除去のみ」のプリセットを適用する必要がある。
- まだコツを掴めていないだけだろうけど、古い設定と比較して、暗部を持ち上げつつ高いコントラストを維持するのが難しい。