更新履歴 [ 全て表示戻す ]
2018.08.03: リンク切れの修整。内容の変更なし。

2016.08.31: Memtestの項目にBTO高知公式Blogさんのリンク追加
2016.01.26: 一部記述の表現方法を変更。電解コンデンサの参考リンク追加
2016.01.08: Windows 10/8.1 向けにDISMコマンドを追記
2010.12.21: 初出


「PCは起動するけど、何か調子が悪い・・・」
「でも故障したって言うのも大袈裟かな・・・」
って時のチェック項目。 普通は以下の順番でチェックすると効率が良いです。

関連ページ
 ・PCが起動しない原因をさぐる方法、「ドコが壊れているのか」の判別方法
  ▲明らかにPCの調子が悪い/起動しなくなった。など深刻な場合
 ・「Windows7マシンがなんとなく不調」な場合の解決方法をリストアップ
  ▲Windows7固有のPC不調はこのページにまとめてあります
 ・KP41病かな?と思った場合のチェックポイント
  ▲スリープ失敗・予期せぬ再起動が起きる場合はこのページを参考にして下さい。

以下の内容は、軽微な不調時に試す項目になります。
ちなみに全部の手順を「慎重に」行うと、10日くらいかかります。一読して問題の目星を付けて、ざっくりとチェックするのがオススメです。

  1. まずPCの寿命を考えてみる
    3年以上使ったPCの場合は、まずはパーツの寿命も考えてみる。良くあるのが電源ユニットとマザーボード内の電池。次いでその人が酷使している部分。
    • 以下、廃熱がきちんと行われているPCの場合。熱のこもりやすい筐体の場合は、以下の8~7割くらいの寿命だと思う。
    • 電源BOXは平均寿命1万時間(1日5時間PCの電源が入っていたら5.5年)
    • マザーボードの電池も3~5年(コンセントを抜いてる場合はもっと早い)
    • その人が酷使しているパーツならば3~5年で寿命。私の場合だとビデオカードが3年程度の寿命。
    • 他のパーツは意外と持つ。
    • (うちの環境の場合)HDDは最初の1年で不具合が出なければ壊れない感じ。
    • CPUはオーバークロックしてかなり無茶な使い方をしているけど、この10年壊れた経験がない。結構頑丈。
  2. PCに接続している外付け機器を出来るだけ外す。
    • これで安定作動するなら、電源・マザボ・USBポートのどれかがおかしい。
    • ドライバ再インストールで治る場合もあり。
    • USB機器が壊れている場合もあり。
    • またUSB2.0の場合は500mAを、USB3.0の場合は900mAを超える供給電力が必要なケースでは、PCの能力以上にUSBへ電源供給している場合がある。その場合はセルフパワー付きUSBハブとか使うと安定する。
  3. PCのケースを開けてをチェック。 内部にホコリが溜まりすぎていないか? 全てのFANが回転しているか?
    • 知人がPC不調を訴えてくる時などは、これが原因の場合がとても多い。
  4. Memtest86+、chkdskなどでHDDとメモリが正常に作動している事を確認。
    • 停電やブルーバック、フリーズ等々で正常終了出来なかった後に不調になった場合は、HDDとメモリが正常である事をチェックするの重要。
    • 上記のような強制リセット以外では、購入直後の相性問題、オーバークロックやり過ぎや排熱不足、パーツの経年劣化、ウイルス感染などがなければここが問題になることは滅多にない。
  5. ベンチマークソフトでPCに極限まで負荷を与えて、安定作動するかチェック。CPUに高負荷をかけるならPrime95やOCCT、システム全体に負荷をかけるなら3DMARKなど。
    • PCへの負荷が非常に大きいので注意。
      ノートPCやスリムPCなど廃熱処理の弱いPCは、これらのベンチマークでPCが壊れる可能性があるので行わない事。
    • 順番どおりに確認を進めてここでエラーが出る場合は電源BOXが弱っている可能性が高い。次に多いのはマザーボード。
    • PCケースを開けコンデンサの膨張や液漏れの確認、基盤のコゲ等を確認。
      • これらが発生している場合、排熱が上手く行われていない。マザーボードの寿命が近くなっている。
      • コンデンサ関連の参考リンク
         PC知識!アルミ電解コンデンサと、固体コンデンサ
        電解コンデンサの故障(リンク切れWebキャッシュ)
        • アルミ電解コンデンサは、劣化してくると膨張します。
        • 最近のマザーボードでは、(CPU周辺の高温になりやすい箇所では) アルミ電解コンデンサが利用されるケースは(ほぼ)なくなりました。多くの場合、耐久性があり長寿命の「固体コンデンサ」が利用されています。
        • 固体コンデンサの場合、膨張や液漏れはありません。
    • 室内に家電製品が増え、コンセントからの電力供給が不安定になっている場合もあるので注意 参照:Memtest86+で10周チェックとか意味あるのか?
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  1. CCleanerなどのシステムユーティリティでゴミファイル除去。システムドライブをデフラグしてみる。
  2. ウィルスチェックをしてみる
    • 普通は一番最初に行う項目だけど、「6.」を行った後の方がスムーズ。
  3. sfc /scannowを実行してみる
    • システムファイルの不整合をチェック
    • 修復されないエラーが出たら、インストールディスクから「ファイルの修復」を実行
    • Windows 10/8.1の場合、
      DISM /Online /Cleanup-image/Restorehealth
      も試してみる。
  4. いつも使っているUSB機器を接続してMemtestや各種ベンチを行う
    • エラーが出る場合は電源が弱っている可能性が高い。
    • USBポートを変える・セルフパワー付きUSBハブを使うと安定するなどの場合は、マザーボードが故障している可能性も。
    • ※注意:
      稀な例だけど、Memtestでメモリのエラーや相性問題を見抜けない場合がある。
      ディスプレイドライバの応答停止と回復 - BTO高知公式Blog
      ディスプレイドライバの応答停止と回復の原因 - BTO高知公式Blog
      • 上ブログさんの内容
      • Memtestを10~20周パスしたメモリでも「ディスプレイドライバの応答停止」が発生する。
      • そんな場合でも「メモリ交換」や「マザーのBIOSアップデート」(メモリ互換性の向上が含まれた更新)で症状が改善するケースがある。
  5. ここまでやっても原因が特定できない
    選択肢は二つ。
    1. 調子が悪いのは気のせいかもしれない(色々とインストールしたソフトによりOSが重くなっているだけ)放っておく
    2. OSクリーンインストールを行う。イチから環境を作り直す

自分のPCチェック結果

約10日前の「落雷・停電・PC大ダメージ」の件。
どこがおかしくなっているか、正常に作動するのはどの辺か、上記項目を毎日ちまちまとチェックを行い、本日ようやく全て終了。

  • 上記テスト、ほぼ異常なし。
  • USB機器を可能な限り接続してのMemtest86完走。
  • USB機器を可能な限り接続しての各種ベンチマークも無事完走。
     → 電源ユニットやマザーボード本体はまだまだ大丈夫な模様。
  • しかし、PCから電源供給を受けるタイプのUSB機器は認識されなかったり、作動が極端に不安定になったりする。
    • でもアダプター付きのUSB機器は全部正常に作動。
    • 停電時に接続していなかったUSB機器でも、PCから電源供給を受けるタイプの物は正常作動しない。

PCフロントパネルUSBポートの電源供給機能が死んでいる模様 orz

その他は特に問題なし。OS自体が不安定になる事も今の所はないみたい。
「USB機器か、USBポートか、どちらかにダメージを負っている」って所までは停電の翌日には突き止めていたんですが、落雷で負ったダメージなだけに、「他の箇所はどうなっているか?」のチェックに長い時間をかけました。

マザーボードは「いつ壊れてもおかしくないレベル」にダメージ負ってる感じですが、買い換えたり修理に出したりするには微妙な所です。来年6月頃にsandybridgeと次のNVIDIAミドルレンジビデオカードを比較しながら次PCの構成を考えようとしていたので、今買い替えは辛いお(´・ω・`)