またまた前回更新の続き。
舞台撮影にGH4を持ち出した時、どういう設定で撮影するのがベストなのか?
を模索中。
だいぶ設定は煮詰まってきたけれど、フォトスタイルをNaturalにすべきか、CineLikeDにすべきか、が決まらない。

こんな感じで室内でシミュレートしてます。
テスト撮影の切り抜き画像
白トビ発生で一番困る状況を擬似的に再現。
スタージ(カメラフレーム)の端っこでサイドスポットを浴びている状況。白トビ発生しやすい。

何をしたいのか

舞台端っこにピンスポ、サイドスポットが当たる場合

サンプル(人形でシミュレーション)
テスト撮影の切り抜き画像

  • CineLikeD使っても、Natural使っても、「三脚固定、操作無し、全てカメラ任せ」な状態の場合は、必ず白トビする。
  • 解決策: カメラの露出補正を-2.0EV以下にする。
    -2.66~-3.0EVあたりに設定しとけば、殆どの撮影でギリギリ白トビしない。
  • と言いつつも、稀に白トビが発生する。
    今回のテストも、白トビが発生してしまった。

過度のローライト演出がある場合

サンプル(近所の街灯でシミュレーション)
CineD -5/-5/-5/0/0 (SS30、他はデフォルト)

  • CineLikeD使っても、Natural使っても、似たような画になる。
    CineLikeDを使った方が、やや暗部を持ち上げ易い。
  • フォトスタイルでコントラスト-5の指定や、
    ハイライトシャドウ-2/+2、
    マスターペデスタル+15 などの設定で出来るだけコントラストを低く、暗部も持ち上げておくと、ポストで補正が楽。
  • 上記の設定に加えて、iDレンジ補正を有効にすると、暗部が持ち上がり過ぎてノイズがひどい事になる。iDレンジはOFFで。どうしても使いたい場合場合でも「弱」で利用する。

ライブ中の通常の状態

前に撮影したデータ
ライブ写真
こういう時は大抵は結構上手く取れる。
全体的に暗く、中央が明るい時は、-1EV~-2EVでOK。

ライブデータその2
ライブ写真

  • 正直、こういうシーンのみならば、クリエイティブ動画とか使わず全部オートで撮った方がキレイになる。
  • こういうシーンまで露出補正-2.0EV以下で撮影すると、全体的にかなり暗くなり、後で補正を掛けても暗部のノイズが酷かったり、顔部分の諧調がなくなっていたり、発色が悪くなったり・・・でガッカリ映像になってしまう。

似たようなシーンを想定して、ポスプロ練習してみる

埒が明かなくなって来たので、久々に擬似ステージを作って撮影テストしてみました。

撮影サンプル
擬似ステージを作って撮影テスト
黒い布を敷いた上にお人形や金属、ゴムの質感の小物を並べ、舞台撮影時と同程度に光量を調整し、テストしてみます。

撮影時の基本設定(今回は変更しない)
ハイライトシャドウ -2/+2
マスターペデスタル+15
iDレンジ補正無し
SS60、F2.8

テストで変化させる項目
露出補正 0~-3.0EV
照明の光量(ISO 1600/6400)
(SS優先モードで撮影、露出補正を変化させている。ISOはオートで変化しているので推定値。絞りが変わっている可能性もあり。最初に静止画MモードでSS/F/ISOを確認しているので、少なくとも露出±0EVの時のISOは間違っていない)
フォトスタイル
 NATRAL -5/-5/-5/彩度0/0
 CineLikeD -5/-5/-5/彩度0/0

CineD ISO1600スタート時の結果(撮って出し)
CineD ISO1600スタート
▲クリックで拡大

NAT ISO1600スタート時の結果(撮って出し)
NAT ISO1600スタート時の結果
▲クリックで拡大

以下、照明の光量を落とした。

CineD ISO6400スタート時の結果(撮って出し)
CineD ISO6400スタート時の結果
▲クリックで拡大

NAT ISO6400スタート時の結果(撮って出し)
NAT ISO6400スタート
▲クリックで拡大

 

  • 予想通り、今回の仮セットの適正露出は-2EV前後になる模様。
    • ±0EVで撮った画は黒が浮きすぎてしまい、なんかスゲエ事になった。想像以上に全体が白い。
    • ±0EVで撮っても白トビはギリギリ発生していないのはスゲエ。
    • -3EVで撮ってもほぼ黒潰れが発生していないのは嬉しい。
      (光量落としたISO6400のテストでは一部黒潰れ発生)
    • -3EVでも思ったより暗くならない。彩度が高い。
      彩度-2くらいが適正になりそう。
    • これはマスターペデスタル+15とハイライトシャドウのお陰なのか?
  • 黒潰れ耐性、白トビ耐性共にCineLikeDの方が優れていて、元の状態に戻しやすく、暗部の状態と顔の明るさの部分の諧調を再現しやすいかなあ・・・という感触。
  • しかし、適正露出内で撮れているうちはNaturalの方が圧倒的にキレイだ。

 

まとめ

今回作ったセットの場合、
やはり いちばん画に余裕がありそうに感じたのはCineLikeD、露出-3EV設定
補正するとこんな感じ
CineLikeD、露出-3EV設定
▲クリックで拡大
※ステージ系は(たとえ飽和しても)彩度は高めが好み。

撮って出しが一番キレイだったのはNatral、露出-3EV設定
補正するとこんな感じ
Natral、露出-3EV設定
▲クリックで拡大

いちばん画に余裕が無かったのはNatral、露出-0EV設定
Natral、露出-0EV設定
▲クリックで拡大
それでも白トビしてる部分は少なく、ここまで補正できた。

うーん。やっぱCineLikeDの方がデータに余裕があるけれど、適正露出の範囲内で撮れている間はNaturalの方がキレイ。
今回のテストの感触だと、GH4なら白トビ黒つぶれはかなり回避出来そう。
Naturalで撮っちゃおうかなあ。迷うなあ・・・。

とりあえず、実践投入は6月。そして、おそらく-2.0EV程度の露出補正で撮るので、そんなに苦労しないはず。
同じステージを2回撮れるので、CineLikeDとNaturalで撮り比べてみる予定。

  • ハイライトシャドウについて
    • 通常の屋外・屋内撮影のテストの結果を元に「-2/+2」あたりが最適だろうと踏んでいた。
    • しかし、舞台撮影 (白トビさせたくない・影が多い場合・暗い所が多い場合) は -3/+3~-4/+4あたりの極端な設定でも良いかもしれない。

 

あとがき

GH4の動画撮影Tipsについては、既にネット上に結構情報が溢れていますが、「Logっぽい収録ができる設定」や「CineD関連の設定」などは、まず自分で試してみたくてなるべく情報を読まないようにしていました。

ここまでで、自分でアレコレ弄って楽しむ行為を十分堪能できたので、そろそろネット上のお手本を色々読み漁る作業に入ろうかと思います。

おまけ

Premiere Pro CCに付いているルック調整良いですね。
Lume
▲Lumetri Looks
プリセット「映画2」を使うと、NAT -5-5-5/0/0&ハイライトシャドウ-2/+2、で撮ったかなり眠い画でも、「HDR風の処理」みたいに軽くディティールにコントラストが付き、かつ不自然に高彩度だった部分の彩度が落ち、かなり見やすい画になりました。