2011年追記:
当時いろいろ悩みましたが、現在はPremiere Pro と PowerDirectorに落ち着いています
Premiere Pro / PowerDirector
追記終わり、以下本文
windows7RC(64bit)の試用を始めて1ヶ月経ちました。愛用中のアプリケーションは市販・フリー含めてほぼ問題なく作動中です。(動画や音声編集(統合)ソフトを除いてですが。。。)
今の所「コイツが動かないのはツライ」ってのはUlead MediaStudioだけ。
まぁこいつはWindows95~98時代から10年前後愛用していたモノだから仕方が無いです。
数年前から乗り換え検討しつつ後回しにしていたけど、OSをWindows7に変更するのは良い機会。
この1週間、Video編集ソフトの乗り換えを検討してました。
今まで試用していたVideo編集ソフトMediaStudio
Ulead社のMediaStudio6VEというツールを、1999年から愛用していました。AC3音源、ドルビーサウンド、HD動画などに対応していないので、ここ数年「今年こそ、今年こそ」と思いながらバージョンアップをためらっていました。
なかなか乗り換えなかったその原因は以下
Ulead MediaStudio8
▲私が使いたい本命「MediaStudio」は2006年以降バージョンアップしていません。
しかもコレ、Vista以降で作動しません。
Adobe PremierePro(10万円前後)と同機能を持ちながら、定価が5万円~2万円のラインナップで、非常に魅力的な動画編集の総合ツールです。
ちなみに今なら1万円で購入可能。でもWindows98SE~XPでなければ使えません。
今後のバージョンアップは未定のまま3年過ぎました。。。もう期待しない方が良さそう('Α`)
乗り換え候補は以下
- UleadVideoStudio12 Plus
愛用していたMediaStudioの廉価版。1万円程度。 - AdobeAdobe Premiere Elements 7
Adobe社の動画編集ソフトの廉価版。こちらも1万円程度。
価格、性能共にUlead VideoStudio12 Plusと競合するソフト。
本当はAdobe PremiereProクラスの性能を持ったソフトが欲しいのだけれど、さすがに10万円の市販ソフトをホイホイと購入出来ないので、仕方なく廉価版に手を出そうという考えです。
廉価版に乗り換えることで、今まで重宝していて諦めざるを得なかった機能
以下、VideoStudio、Premiere Elements、どちらにも付いていなかった機能
・ レイヤーオーバーレイ機能の中で、乗算・減算などの高度な焼き込み機能
・ アルファチャンネルやカラークリップ(マージ)の柔軟な設計
・ 高度なレイヤー変形、移動機能
追記
Premiere Elementsは上記操作、工夫する事で可能でした。
購入後暫く使い込んでから発見。最下段の追記をご覧下さい。
---1個目の追記ここまで---
※上記は普通のビデオ編集には全く関係ない機能です(^_^;
これらプロモビデオみたいなのを作ろうと思うと必須になる機能ですが、
通常はあんまり使いません
しかし私の場合とにかくアルファチャンネルを多用して動画を合成していたので、上記が無いのは痛い。けど、とりあえず代用できる機能はないか、多少手間がかかっても似たようなモノが作れるかどうか、で色々試してみました。
1週間使ってみて、Adobe Adobe Premiere Elements 7に軍配
双方のお試し版を1週間使ってみての感想はAdobeAdobe Premiere Elements 7の方が私の利用方法には合っているかな?というカンジです。
まだソコソコしか使っていないけど、基本的な操作はVideoStudioの方が圧倒的に直感的。 PremiereElementsは動画ファイルの呼出し、タイムライン上での動画ファイルの移動、各レイヤーのアニメーション機能の使用、Aviで保存する方法など、あらゆる所でつまづき、解決に1日費やしている状況だけど、欲しい機能はギリギリ満たしてくれている感じ。
PremiereElementsの方が基本的な操作は手間がかかるっぽいけど、私の「こんなコトがしたい」って要求を満たそうと思うと、VideoStudioの方はツール内でも手間がかかったり、別ツールで二度手間三度手間になるものが多すぎ。
どっちが優れているかは、使う人により全く反対の答えが出そうです。
私はPremiereElementsを選んだけど、実際VideoStudioの方が売れているみたいだし、操作を覚えるのは簡単です。
以下、全くの私見ながら、両ツールの1週間使った感想。というかダメ出し(^_^;
VideoStudioでここがダメだった
- 静止画像にpsdやpngで透明部分やアルファチャンネルが存在するファイルを使用すると、拡大・変形・移動アニメーションが使えない。
- 他の静止画ファイルでも、簡単な拡大・変形・移動アニメーションしか出来ない。
(具体的に書くと人間の頭、胴体、手足を別々の画像で用意してタイムラン上で合成、アニメーションさせるとかは無理。) - プログレッシブ素材をインターレース素材に変換出来ない。
60fps動画を用意しても、30fps動画を2倍速にしても、自動・手動を問わずインターレース化出来ない。 - インタレ素材(Avi化してしまったもの)のフィールド変更も不可。
- インターレース素材を作ろうと思ったとき、何故かMpeg2でボトムフィールドファーストがデフォ。「カスタム書き出し」以外でトップフィールドファーストが選択できない。
もの凄く謎な仕様。市販DVDから簡単にコピー品を作るのを防ぐ為でしょうか?
(私がHuffyuvを中間ファイルにしてるからかもしれないけど)DVDカム素材、DVカム素材、VHSキャプチャ素材を1本に編集する時、すごく不便です。 - タイムライン上でコピー&ペーストが出来ない
Premiere Elementsでここがダメだった
- ファイルを追加する際、デフォの「サポートされている全てのファイル」のままだと、フォルダ移動もままならない。階層2個飛ばしとか平気でおかしな挙動をする。ファイル選択・フォルダ選択が思うように出来ない。(Windows7だけかな?)
(ちなみに「すべてのファイル」に変更してやるとマトモに挙動する)
(何故か正規に購入して、体験版にシリアルNoを通したら多少マシになった) - 動画書き出しメニューが、ツールバーと画面内メニューで違いすぎ。
- 動画や音声を追加する際、勝手に間隔詰めたり、動画をぶった切ったり、「親切設計」のつもりなんだろうけど、慣れるまで鬱陶しい事この上ない。
- 複雑な編集を繰り返していると、Avi動画のタイムライン上への登録が7~14フレーム短い状態でしか出来なくなる(音楽に合わせて厳密にシーンチェンジなどが不可能になる)。今の所新規にプロジェクトを作り直す以外解決策が見つからない。
- 「新規プロジェクト」のプリセットに、何故かDVD形式のMpegの項目が無い。
(出力用プリセットにDVD形式はあるので、フィールドオーダーに気をつけてHDD用 DV NTSCを選択すれば特に問題は無いけど) タイムライン上でコピー&ペーストが出来ない(訂正:購入&シリアルキーを入れたら出来るようになりました)- 旧Adobe製品(私の場合PhotoShop6.0、Illustrator8.0)と同時に起動していると落ちまくり。フォトショでイメージ修正しながら動画作成なんて怖くて出来ない。
Mpeg2出力の画質悪すぎ(訂正:デコーダの設定が間違っていました言及するほど悪くないです)- (Ulead製の動画編集ソフトと比較して)重い
▲体験版を利用して最初の3日間、これに気が付かなかった。
右のメニューしか使っていなかったので、PremiereElements7ではAVIで保存が出来ないと思ってしまった。(逆に左のメニューしか使わなかったら、PremiereElements7ではMpeg2保存出来ないと思い込む所だった)
この仕様は変ですよ(´Д`;)
なんちゅうか、普通に操作する分にはPremiereElements7は致命的な仕様や不具合、独自の操作感が多すぎ。逆にVideoStudioは「やりたい事が出来ない」に私にとって致命的な部分が多すぎでした。
VideoStudioの方が断然使いやすかったけど、PremiereElements7を選択せざるを得ないって感じです(^_^;
双方とも「初心者モード」みたいなのが付いているんで、それを使う分には殆ど差はありません。
独自に編集したいと考えた時に、「とにかくチャチャっと作りたい」人にはUleadVideoStudio、「慣れてきたら色々凝ったものを作ってみたい」と考える人にはPremiere Elements7がオススメ。
ちなみにDVD形式で出力する場合、UleadVideoStudioの方が圧倒的に高画質です。
動きの激しい実写の場合
Premiere Elements7の8Mbps = Ulead VideoStudioの6Mbps
ぐらいの差があります。(Avi動画の場合、PremiereElements7は変換ミスが多発するコーデックあり。AVCHDは比較していません。)
双方体験版が用意されているので、購入を考える人はじっくり試すのが一番です。
Ulead VideoStudioを使ってみる人は「手持ちのインターレース素材がキチンと目的の形式に変換できるか」のチェックをまず行う事。
Adobe PremiereElementsを使う人は「ファイル操作、入出力を直感的かつ正確に行えるか&強制終了せず安定して作動するか」をチェックするのが良いと思います。
Premiere Elements、VideoStudioを安く買うコツ
Adobe PremiereElements7、私はアップグレード版を購入しました。これはいわゆる「乗り換え版」としても作動します。「MediaStudio6.5」から乗り換えるつもりで購入したのですが、HDD内にはVideoStudio12の体験版しか存在しない状態でシリアルが通りました。いいのかな(^_^;
「Windows Movie Makerからの乗り換えも可能」なんて情報もチラホラ見かけますので、動画編集ツールなら何からでも乗り換え可能なのかもしれません。
UleadVideoStudioもPCに最初からバンドルされている動画編集ソフト、DVDドライブに付属していた編集ソフトからの乗換えが可能なようです。パソコン内に一つでもその系統のソフトがあれば、優待版を購入することで1000~2000円ほど安く買える筈です。
おまけ:MediaStudio、いちおうWin7で起動はします。
ちなみに今回で利用を諦めたUleadMediaStudio6~6.5、Windows7でも起動は出来ます。動画編集も出来ます。出来上がった動画の保存も出来ます。
しかし、サウンド機能が死んでいます。音声付きの動画編集が全くダメ。
一つ前のページでWindowsのステレオミックスの話題を書いていますが、MediaStudioでもDirectShowのサウンド関連でエラーが出ますので、この辺Windows Vistaから大きく変更になったサウンド機能が大きく影響していそうです。残念。
Vista/7に対応したMediaStudioが発売されれば間違いなく購入しますので、Uleadさんには早く開発を再開して欲しいものです。
追記
2009.08
購入当初、Premiere Elementsで「出来ない」と書いていた様々な機能、工夫する事で十分可能でした。
・ レイヤーオーバーレイ機能の中
で、乗算・減算などの高度な焼き込み機能
エフェクト>キーイング>トラックマットキー
で複数のトラックを組み合わせ、さらに他のエフェクトと合成することで可能。
・ アルファチャンネルやカラーク
リップ(マージ)の柔軟な設計
エフェクト>キーイング
この中に様々な色差・クリップキーがあり、アルファチャンネルやカラークリップ(マージ)で柔軟なマット処理可能
・ 高度なレイヤー変形、移動機能
これも「キーイング」の中の「ガベージマット」を使用することで可能。
それ以外にも、ビックリする位高機能なエフェクトが満載でした。
上記のどのエフェクトも適用後、トラック上の動画右クリックで詳細な設定と任意のフレームですきなだけキーフレームが設定可能。十分柔
軟に、思い通りの動画が作れました。
どれも工夫次第でUlead MediaStudioより全然複雑な事が出来ます。
上のほうで「ここがダメ」とかコキ下ろしていた操作性の悪さも、慣れて来ると何とも思わなくなりました。慣れって恐ろしい( ̄▽ ̄;)
このジャンル(動画編集ソフト)は10年前の5万円のソフトより、最新の1万円のソフトの方が圧倒的に高性能で出来る事も多いですね (^_^;