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2017.08.15: 文末にNVIDIAとRadeonの発色の違いについて追記

2014.03.29: 文末に紹介リンクを1本追記。リンク先で比較画像を見ることが出来ます。
2014.03.06: 初出


手元のPCのビデオカードを、NVIDIAからRadeonに換装した際(先月中旬)のメモと、NVIDIAとRadeonの発色の違いについてのメモ。

今まで知らなかったんだけど、Windows7 が登場した頃から、1台のマシンにNVIDIAとRadeonのビデオカードを共存させる事って可能だったんですね。

引用: Wikipedia - Windows Display Driver Model - 
WDDM 1.1

Windows 7では、新しくWDDM 1.1が登場する。なお、Windows 7でもWindows Vista用のWDDM 1.0ドライバの使用は可能である。

  • BitBltやClearTypeフォント描画などGDI描画への支援の追加。
  • ビデオオーバーレイへの対応
  • 異なるベンダのGPUを混在して利用可能になった

なお、Windows Vistaにおいては、2009年10月のWindows Updateで「Windows Vista 用のプラットフォーム更新プログラム(KB971644)」の配布が始まり、これを導入することでWDDM1.1対応になるとの誤解があるが、DirectX11やDirect2Dなど、Windows7に標準として取り込まれた機能の一部がバックポートされるだけであり、ドライバモデルそのものがWDDM1.1になるわけではない。従って、バックポートされた機能を使わないアプリケーションの動作は特に変化はないので注意が必要。

今回R9 280Xを購入するまで、この手の情報は全然勉強していませんでした。
WDDM 1.1以降は、ディスプレイドライバの共存に神経を尖らせる必要はなかったんですね。。。

とは言うものの、以下の様な事例も。
 ・GeforceとRadeonの共存 | しゃおらん
 ・GeForceとRadeonの色の違いとドライバの共存 | Digitalyze [PC]
共存させたまますべての機能がサクっと動くわけでは無さそうです(^_^;

手元の環境の場合

とりあえず、私の場合は共存しようと言う考えは無かったのでDriver Fusion(無料版)を利用してNVIDIAのドライバを完全削除したのですが、今のPCではそこまで慎重になる必要は無いのかもしれません。

今の所、ビデオカードを換装したマシンはすこぶる好調に作動しています。
10年前にNVIDIAからRadeonに乗せ替えた時は凄く酷い目に会ったのですが、今回はそれが嘘のようです(^_^;

GeforceとRadeonの「発色の違い」について

アチコチで散々語られているネタだけど、自分の目でじっくり確認するのはこれが初めてでした(^_^;
比較対象品
 ・GTX 570
 ・R9 280X

あくまでも私の目と手持ちモニタの場合だけど、
市販されているDVDタイトルなどでは、主に爆発シーンや発光シーンの光加減にすげー違いを感じる。R9 280Xで再生した方が光の表現が派手。GTX570 は、明部が飽和して終わり。
暗部やシャープネスは、ぱっと見た感じじゃ解らない。ネットで見る写真、PCの壁紙などは、全く違いを感じない。
ただし、資料用に撮影したスチルや動画(後で補正を掛けやすくする為、わざとシャープネスとコントラストを低めにして撮っていたモノ)では、かなり大きな差が出た。
 ・R9 280Xの方が眠い。ボンヤリした絵になってる。
 ・R9 280Xの方が諧調を確認しやすい(暗部・明部共に)。

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うーむ。写真や動画のチェックと補正を行う分には、Radeonの方が良いんだねえ。
写真や動画やってる人がRadeon好む理由は理解できた。

よく「Radeonの方が発色が良い」って表現を耳にしてたけど
 O「コントラストが低めになって諧調性が豊かになる」
 O「Radeonの方が飽和しにくい」
 X「コントラストが高めになってギラギラした発色になる」
なんですね(^_^;
逆のイメージ持っていました。

あと、上記の違いは(一部のデータを除けば)ほんの僅かです。「過去にじっくりと補正した事のあるお気に入り画像」じゃないと、違いは分かりませんでした。

追記:実際に画像比較(リンク紹介)

【レビュー】Kaveriにおける動画再生の画質改善効果を検証する~GPUによって画質が異なるのか - PC Watch

リンク先では、以下の様に同じ素材を異なるGPUで表示し、差分のチェックを行っています。
画質改善効果の検証
▲「結構違うのね・・・」と言えるのか、「変わらないじゃん」と言えるのか、非常に微妙なセンですが、エッジ処理やコントラストの処理は確かにGPUのより異なった補正を行っているようです。
画像は無劣化のpng形式でダウンロード出来るようになっているので、実際に比較してみたい場合はとても有効なページかと思います。

追記(2017.08.15)

NVIDIAとRadeonの発色について追記です。
上の方で書いた「NVIDIA = ギラギラ」、「Radeon = 諧調性豊か」というステレオタイプな分類は、もう時代遅れなのかもしれません。

2年ほど前に GeForce GTX 1070 を購入した際、PCへのインストールに苦労し、DVI、HDMI、DPポートと各種ケーブルでPCとモニタを接続した際、この「NVIDIA = ギラギラ」「Radeon = 諧調性豊か」という現象が逆転するケースがある事を確認しました。
(HDMI接続だとNVIDIAの方が諧調性豊かになり、Radeonの方がギラギラになった。DPポートだと両者の違いは殆どなかった。)

なんちゅうか、同一のビデオカードでも、モニタとの接続方法 (DVI、HDMI、DPポート接続など) でコントラストや諧調性はかなり異なって来ます。コントロールパネル内の「色の管理」や「ディスプレイの調整」を利用し、自身のモニタに合ったコントラストや明るさに調整する事が大切なのだと感じました。

ちなみにこの時、NVIDIAとRadeon両方のドライバがインストールされた状態で、どちらのビデオカードも正常に作動しました。(2枚刺し検証は行わなかった)

このページの情報は以上です。