ASUS P9X79 Deluxe + 3930K な環境で、マザーのBIOSを0906から1103に更新したら、OC耐性が少しだけ上がったのでご報告。BIOS更新してからまだ3日ほどですが、x264エンコ4~5時間x2回 / アイドル時 / スリープ復帰、全て安定しています(´∀`)ノ

ちなみに私の場合、大雑把にOCセッティングを書くと
 ・CPU Core i7 3930K(C0)
 ・M/B ASUS P9X79 Deluxe
 ・BCLK 100x43
 ・Vcore 1.320
 ・C1E、C3ステート オン
 ・CPUとメモリfrqの固定、メモリ電圧微盛りなどの微調整
  (↑微調整の詳細はKP41病対策ページの下段)
な感じ。
省電力機能を有効にしつつ、KP41病が発生しないギリギリの所で常用しています。

注意:全ての環境でOC耐性が上がるワケじゃないと思います。
新BIOS 1103 は、このような省電力機能を有効にした際の[OC可能な範囲]が少し広がっている感触です。(つまり全ての環境でOC耐性が上がる・OCの上限が上がる訳では無いと思います。私はその辺りまで確認していません。あしからず。)

まずは新BIOSの更新内容

まずは新BIOSの更新内容
BIOS 1103
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1103、1009共に、システムの安定度およびUSBデバイスの互換性が上がっています。
1009ではメモリの互換性や HD 7970の相性問題なども改善されています。

ちなみにBIOS更新日は2012/04/18。
更新後、2週間経っても悪い噂は聞かない&次のバージョンも出ていないので、ちょっぴり期待しながらのアップデートでした。
・・・しかし、アップデート直後は全くOC出来ず、ドツボにはまりました(^_^;

新BIOSを適用する際に、以下2点は注意。

BIOS 1103にアップデートした際の注意点1

Long/Short Duration Power LimitをAUTO以外にすると、ターボブーストが効かなくなるっぽいので注意!!!
Long/Short Duration Power LimitをAUTO以外にすると、ターボブーストが効かなくなる
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BIOS 1103にアップデートした直後、従来のOC設定をそのまま流用したら高負荷時のクロックが3.2GHzで頭打ちとなり、途方にくれてしまった(^_^;

P9X79のBIOS設定(ここ注意!)
P9X79のBIOS設定
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新BIOSでは、Long/Short Duration Power Limitの項目はAUTOのままにしておく。
Long/Short共に最大値(255/319)を入力しても、TDPの壁に引っかかり、ターボブーストが発動しない。1103のバグかな?

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BIOS 1103にアップデートした際の注意点2

2012/05/13 修正
この項目は、マウスを新調したら解消しました。BIOS関係なかったみたいです。

(あくまでも、C1E/C3/C6などの省電力設定を有効にしつつオーバークロックした場合のお話ですが)システム全体の安定性が増した変わりに、USB周りのレスポンスが少し悪くなった気がします。

気づいた点 
  • マウスの反応が少し悪くなった。
    (時々だけど、クリックしても反応がない・・・ってな感じ)
  • 外付けHDDを接続した際、エクスプローラーやゴミ箱が開くまでに5~10秒かかる事がある (電源オプション[USBのセレクティブサスペンド]は無効にしてある)

マウスの[左クリックのみが反応が悪い]事に気が付いたので、新しいマウスを買って見たら見事に解消した。BIOS更新とマウス故障がほぼ同じタイミングで発生したみたい。
マウスの不調とエクスプローラーやごみ箱のレスポンス悪化にどういう関係があるのかな・・・?謎です。。。

OC耐性のテスト

 ・どこまで高クロックで回るか?
 ・どこまで電圧下げられるか?
のテストはしていません。常用OC設定の安定度のみをサクッと検証したのみ。

テストにはPrime95 v26.6を利用(最新Ver 27.6は負荷が高く、以前行ったデータとの比較が出来ない)
Prime95 の設定は以下
Prime95のCustom設定2
▲FFT サイズを2048以上、メモリ2~4GBに設定して、短時間の超高負荷テストのみを実行。 (サイト内参考:Prime95 の設定・使い方・何時間もテストしなくて済む方法 )
 リンク先でも書いていますが、FFTs2048で60~90秒ほど負荷を与える行為は、
 通常のBlend Test で10時間以上走らせるのと同等の価値があると考えています。

OCテスト表
クロックHTTVcore(CPU-Z)Cステートの有無BIOS 0906BIOS 1103
100x43無効1.320 ()C1E/C3 有効90秒 BSoD180秒 (手動で停止)
100x43無効1.304C1E/C3 有効2秒 BSoD90秒 (手動で停止)
100x42無効1.288C1E/C3 有効90秒 BSOD240秒 (手動で停止)
100x42無効1.272C1E/C3 有効8秒 BSOD90秒 (手動で停止)
100x46無効1.392全て無効未計測90秒 (手動で停止)

今までと同じOC設定を施した場合、明らかに安定度が増しました。
(FFTs 2048でのPrime95は見ていて心臓に悪い為、適当な所で切り上げています(^_^; )

以上、ASUS P9X79 Deluxe 新BIOS1103のレポートでした。
低電圧耐性や高クロック耐性がどうなっているかは全く分かりませんが、Cステート有効時の安定度は明らかに上がっている感じです(´∀`)ノ

おまけ

そう言えばブログでは報告していませんでしたが、最近HTT切っています。(愛用しているアプリは、Premiere Pro 以外はHTT OFFの方が処理能力が高いと分かったため)

あと・・・どうでも良い話ですが、先週末あたりから気温が上がりだし、BCLK 100x43 では高負荷時のCPU温度が70度を超えるようになってきました。
うちの冷却環境(CWCH80をSWiF2-120Pでサンドイッチ、排気方向でエアフロー確保)だと、夏場は 100x42 / Vcore 1.280 あたりが常用ラインになりそうです。