2018.01.28: KB4078130公開、BIOS更新により問題が発生したPCへの救済策
2018.01.25: Windows7にKB4074906。KB4055532の文字化け解消パッチ
2018.01.23:「はじめに: OS/マイクロコードの更新も控えておきましょう」に追記
2018.01.20: KB4055532のページに変更があったので修正
2018.01.19:
17時: Windows10バージョン1709にKB4073291公開
15時: Windows7にKB4055532再配信など
2018.01.18:
19時: BIOS更新でPCが再起動を繰り返すケースに続報
14時: 本日更新分に少し補足を追記
04時: Windows10に累積更新プログラムあり
(一部のAMD製CPUで起動しなくなる問題の修正含む)
2018.01.15: 一部のAMD製CPUに向けた修正プログラムが公開される
2018.01.14: Office の数式エディタが消えた/エラーが出る追記
2018.01.13: ページ構成変更
2018.01.13: 一時停止されていたAMD製CPU環境への配信が一部再開か
2018.01.12: BIOS/ファームウェアの更新は見合わせを推奨
2018.01.11: KB4055532でも問題発生か?
2018.01.10: DiXiM製ツールの不具合続報追記
2018.01.09: 一部のAMD製CPU環境への更新プログラム配信は一時停止中
2018.01.08: Windows7 + DiXiM Digital TV Plus で問題が発生する模様
2018.01.06:
ASUS AI Suite の問題、対応版が公開される
AMD Athlon 64 X2マシンが更新に失敗する追記
更新プログラム適用でPCが不調になった場合の対処法を追記
2018.01.05 12時半: Windows10+ASUS AI Suite で不具合、Windows 7にKB4056894配信
2018.01.05 01時: 初出
2018年1月のWindows Update で発生した問題点や不具合、注意事項をまとめたページです。※最新の追記情報のみを読みたい場合 → 多くの場合 だいたいこの辺から追記 しています
はじめに
今月分の更新プログラムを適用すると「Windowsが起動不能になり再起動ループを繰り返す」「一部のアプリが正常に動作しなくなる」等の問題が発生する場合があります。更新する前に十分に下調べを行いましょう。
- 問題が発生する危険性が高いPCは、更新プログラムが自動配信されないようになっています。
- 自動配信されない場合、無理して手動更新しないようにしましょう。
- PCが起動しなくなった場合の対処方法はページ後半(この項目)。
- 今月分の更新プログラムと相性の悪いアプリも存在します。
- 自動配信されたPCでも、何かしらの問題が発生する場合があります。十分に注意しましょう。
- BIOS/マイクロコードの更新も控えておきましょう
- 1月公開の脆弱性対策BIOSファームウェアを適用すると、予期しない再起動や他の予期しないシステム動作を引き起こす場合があります。
※この項目の詳細はMeltdownおよびSpectre 関連メモに移動しました
- 1月公開の脆弱性対策BIOSファームウェアを適用すると、予期しない再起動や他の予期しないシステム動作を引き起こす場合があります。
- 今回の脆弱性について
こちらもサイト内別ページに移動→ MeltdownおよびSpectre 関連メモ - Windows10バージョン1709で更新プログラムのインストールが99%で停止し、CPUまたはディスクの使用率が上昇する問題 → こちら(ページ最下部)
本文に入る前に
※今月配信分のKB情報はこちら
※Windows10のメジャーアップデート関連の情報は以下
- Windows 10 Fall Creators Update (RS3) の不具合・トラブル・注意事項
※ページ中段にメジャーアップデートに失敗する主な理由の記載あり
※1月12日より Windows Update 経由のバージョン1709へのアップデート対象が大幅に増えています - Windows 10 をメジャーアップデートする際の注意点
- メジャーアップデートしたWindows10を元のバージョンに戻す方法と注意事項
今月分として記載されていないトラブルが発生した場合はまず以下を試してみる
- Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
- Windows update後に起動しない、再起動ループする時の対処方法(Windows 10/8.1で深刻な場合)
- Windows10/8.1の調子が悪い時に行う本格的なPCメンテナンス
ページ内リスト
- 1月15~25日追記
KB4078130: BIOS更新により問題が発生したPCへの救済策
Windows7にKB4074906
Intel CPUファームウェアの件、続報
Windows10 バージョン1709 に KB4073291
Windows7にKB4055532再配信
BIOS更新でPCが再起動を繰り返す問題、続報
Windows10に更新あり(一部のAMD製CPUに向け修正プログラム含む)
7/8.1 に一部のAMD製CPUに向け修正プログラムが公開 - 1月13~14日追記
一時停止されていたAMD製CPU環境への更新プログラム配信が一部再開
Office の数式エディタが消えた/エラーが出る - 1月12日追記
BIOSファームウェアの更新は見合わせを推奨
緩和策の [有効/無効] 切り替え方法、および保護が有効かどうかの確認方法 - 1月10日~11日追記
KB4055532でも問題発生?
DiXiM製ツールの不具合続報 - 1月9日追記
AMD製CPU環境への更新プログラム配信が一時停止される - 1月6日追記
古いAthlonで更新プログラムのインストールが失敗する - 2018年1月配信分: 全OS共通
累積更新プログラム / 品質ロールアップ が配信されない
1月配信分の更新プログラムを適用するとPCが不調になる - 1月4日配信分: Windows 10 共通
- Windows 10 バージョン1709
KB4054517のインストールで0x80070643が出て失敗する
更新プログラムのインストールが99%で停止し、CPUまたはディスクの使用率が上昇する
まえおきおわり。
以下、今月分の不具合情報や注意事項です。
1月28日
BIOS更新により問題が発生したPCへの救済策
Spectre対策の BIOSファームウェア (Intel CPUファームウェア) を適用し、予期せぬ再起動が発生するようになったPC環境に対し、救済用のパッチが公開されました。
- KB4078130 概要/ダウンロード
Spectre、バリエーション 2 に対して対策を無効にする更新プログラム
24KB
- 入手方法
Microsoft アップデートカタログより入手・手動でインストールする。Windows Updateでは降って来ない - 対象OS
Windows 10/8.1/7、Windows Server など、全てのOS共通 - 対象環境
Sandy Bridge ~ Coffee Lake世代、Spectre対策の BIOSファームウェアを適用した事により、予期せぬ再起動やシステムが不安定になる問題が発生するPC環境 - 注意事項
Spectreバリエーション 2 (CVE 2017-5715) の脆弱性が放置される事になる(2018年1月25日現在、この脆弱性を悪用した攻撃はまだ確認されていない) - 上級者向けのオプション
レジストリ操作によって Spectre Variant 2(CVE 2017-5715)対策を手動で無効にする方法が以下で紹介されています
- Windows クライアント向け
投機的実行のサイドチャネルの脆弱性から保護する - Windows Server 向け
投機的実行のサイドチャネルの脆弱性から保護するためのガイダンス - 参考: 別サイト解説
Microsoft Releases KB4078130 Update to Disable Spectre Variant 2 Patch
Microsoftが提示しているものと「値のデータ」が微妙に異なる?
- Windows クライアント向け
- 入手方法
1月25日
Windows 7
KB4074906 概要/ダウンロードUpdate for Microsoft .NET Framework 4.7.1 on Windows 7 SP1 and Windows Server 2008 R2 SP1
410 KB
- 古い KB4055532 で発生する.NET Framework アプリの文字化け問題を修正するプログラム。
- 自動配信されるPC、配信されないPCがある模様。
- 手元のPCには降って来ない。(新しい KB4055532 を手動で適用済み)
- 新しい KB4055532 が配信され適用済みの環境、またはそれに相当する対策を手動で行った環境には配信されない思われる。
- ニッチなPCゲーマーの環境構築 さんの今月分の注意事項と各KBメモページによると、今回配信の KB4074906 と新しい KB4055532 内の KB4074880 は同じものとみて間違いなさそう、との事。
1月23日
Intel CPUファームウェアの件、続報
CPUに対する脆弱性対策が施された新しいファームウェアを適用すると、予期しない再起動や他の予期しないシステム動作を引き起こす恐れがある問題について、Intel から注意喚起がありました。
Root Cause of Reboot Issue Identified; Updated Guidance for Customers and Partners
- ざっくり意訳
今回の脆弱性対策が施された新しいファームウェアを適用すると、予期しない再起動や他の予期しないシステム動作を引き起こす可能性がある。パッチの導入を中止する事を勧める。 - 主な対象:このリンクの先リストにあるCPUを搭載したPC
例えば Intel Core 第2世代~第8世代 (Sandy Bridge ~Coffee Lake ) など
- BroadwellとHaswellプラットフォームについては根本的な原因を特定し、それに対処するソリューションの開発を進めています。
1月18日~19日
Windows10 バージョン1709 に KB4073291 (32bit版のみ)
Windows10 バージョン1709 (32bit版のみ) を対象に KB4073291 が公開されています。
概要/ダウンロード
- 現時点では、このプログラムは Windows Updateでは配信されていません。Microsoft Update Catalogから入手します。
- 1月4日配布の KB4056892 をインストールした後の、メルトダウンとスペクターのバグに対する追加の軽減策。
- KB4056892 に引き続き、以下の問題が発生します
- 更新プログラムのインストールがエラー0x80070643で失敗する。
- CoInitializeSecurityを呼び出すと、特定の条件下でRPC_C_IMP_LEVEL_NONEを渡すと呼び出しが失敗する。
- 一部のウイルス対策ソフトウェアとの互換性の問題により、STOPエラーや予期せぬ再起動が発生します。
Windows7にKB4055532再配信
1月19日、Windows7 に KB4055532 が再配信されています。
1月20日、KB4055532の情報ページに変更があったので修正
旧 KB4055532 で発生していた問題が修正されています。
リンク先をざっくり紹介
- 2018年1月18日、更新プログラム4055532が再リリースされました。
KB4055002 → KB4074880 と置き換えられ、以下の問題を回避します。
- 4074906 2018年1月9日の.NETセキュリティと品質ロールアップ(KB4055002)をインストールした後にフォールバックフォントを要求するWPFアプリケーションで "TypeInitializationException"または "FileFormatException"エラーが発生する問題
- 文字化け問題が解消しない場合
古いKB4055532(KB4055002)を削除し、新しいKB4055532をインストールする。
- 互換性のないウイルス対策ソフトウェアを実行している場合、この更新プログラムは配信されない。
BIOS更新でPCが再起動を繰り返す問題、続報
1月12日に Broadwell と Haswelで問題が発生する旨が報告されていましたが、Ivy Bridge、Sandy Bridge、Skylake、Kaby Lake でも同様の問題が起きるケースがあることが新たに公開されました。
- Firmware Updates and Initial Performance Data for Data Center Systems
- 一部を機械翻訳・抜粋
- (Broadwell、Haswelでは) ファームウェアをアップデートしたシステムでは頻繁にシステムが再起動する旨が報告されています。
- Ivy Bridge、Sandy Bridge、Skylake、Kaby Lake ベースのプラットフォームを含むいくつかの構成で、同様の動作が発生することが判明しました。私たちはこれらの問題を社内で再現し、根本原因の特定に向けて進歩しています。
- 並行して、私たちは来週までに検証のためにベンダーにベータ・マイクロコードを提供する予定です。
Windows10に累積更新プログラムが公開
Windows 10 に新しい更新プログラムが公開されています。
一部 AMD CPU で発生した 今月の更新プログラムを適用した後にWindows が起動できなくなる問題を修正した更新プログラムが含まれています。
Windows 10
バージョン1709・・・・KB4073290 概要/ダウンロード
バージョン1703・・・・KB4057144 概要/ダウンロード
バージョン1607・・・・KB4057142 概要/ダウンロード
上記KBの補足
- バージョン1709の場合
- 一部AMD CPUの問題のみの修正です。通常はインストール不要です
- このプログラムは、Windows Updateでは配信されません。Microsoft Update Catalogから入手します。
- バージョン1703、1607の場合
- その他の不具合の修正も含まれています。
- 今月前半に配信された更新プログラム同様、セキュリティソフトがレジストリを変更し、許可を与えた場合のみ配信されます。 (ページ下部「2018年1月配信分」参照)
- 「古いAMD CPU以外の環境」かつ「今月前半の更新 (KB4056891、KB4056890) で問題が発生し更新を保留しているユーザー」は、この更新も入れない(様子見する)ようにしましょう。
- Windows Update経由の配信がされないPC環境が多い。配信されるのは一部のPCのみか?
Windows 8.1 にオプション配信あり
オプション配信なので、無理して入れる必要はありません。
- 今月前半に配信された更新プログラム同様、セキュリティソフトがレジストリを変更し、許可を与えた場合のみ配信されます。
(今回も 下調べせずに手動で適用すると、PCに問題が発生する危険性があります)
1月15日
一部のAMD製CPUに向け修正プログラムが公開
Windows 7 / 8.1 に新しい更新プログラムが公開されています。
一部 AMD CPU で発生した 今月の更新プログラムを適用した後にWindows が起動できなくなる問題を修正した更新プログラム、との事です。
Windows 7 ・・・・KB4073578 概要/ダウンロード
Windows 8.1・・・KB4073576 概要/ダウンロード
上記KBの補足
-
Microsoftのページに情報が少なく、予想となってしまいますが、
- AMD製CPUで KB4056894、KB4056895などを適用するとWindows が起動できなくなる環境が対象です。
- 恐らくAMD Opteron、Athlon、AMD Turion X2 Ultraファミリなど古いCPUが対象です。
- 今月分の更新プログラムで発生する問題を修正しただけ、のものだと思われます
- 脆弱性の修正 (緩和策) は KB4056894、KB4056895などの適用が必要
- 手元に該当するPCもなく、まだネット上の情報も乏しいため、完全に予想です
- 脆弱性の修正 (緩和策) は KB4056894、KB4056895などの適用が必要
- 現時点ではWindows Updateでは配信されていません。
該当するユーザーはMicrosoftアップデートカタログから手動でパッチをダウンロード、インストールします。
1月13~14日追記
一時停止されていたAMD製CPU環境への更新プログラム配信が一部再開
Microsoftから公式なアナウンスはありませんが、AMD 製 CPU 環境に対し一時停止されていた KB4056894や KB4056892 などが、大半のCPUで配信再開されたとの事です。
Microsoft Re-Issues KB4056894, KB4056892 (Meltdown & Spectre) for Some AMD Chips
- Microsoftでは、MeltdownとSpectre のセキュリティアップデートを一部のAMDチップで再び利用可能にしている。
- この点についての公式発表は提供されていない。
- Microsoftは1月11日に元のアドバイザリを更新した。現在、いくつかのAMDチップが今月のWindowsセキュリティアップデートを手に入れている。
- 同社がサポートされているチップセットにどのようなチップセットを追加したかについては詳細は示されていない。
- Microsoftでは、これらチップセットの脆弱性から保護するために、WindowsオペレーティングシステムのセキュリティアップデートをAMDデバイスの大半で更新再開しました。
- ただし、一部のAMDプロセッサ(AMD Opteron、Athlon、AMD Turion X2 Ultraファミリ)はブロックされたままです。
AMDによると、Microsoftはこの問題がまもなく修正されると予想しており、来週までにこれらの古いプロセッサのアップデートを再開するだろう述べています。
Office の数式エディタが消えた/エラーが出る
- Error when editing an equation in Office
- 実装上のセキュリティ上の問題により、数式 3.0は削除された。
数式エディタ 3.0は、Office 2007より古いバージョンのOfficeで作成した数式を編集するのに必要。 - 解決策: サードパーティ製の数式作成プログラム「MathType Lite」、「MathType」 (いずれも有償 / Lite は試用期間あり) などを使うしかない模様
1月12日追記
BIOSファームウェアの更新は見合わせを推奨
- インテル、自社修正ソフトのバグ警告 CPU脆弱性問題で - WSJ
- 米半導体大手インテルは、同社のほぼ全てのCPUに影響を及ぼす安全上の欠陥に対応するパッチ(修正ソフト)の配布を開始したが、パッチ自体にバグが見つかったことを理由にインストールを見合わせるよう一部顧客に忠告している。
- Intel Security Issue Update: Addressing Reboot Issues
- ※意訳
当社は、ファームウェアのアップデートを適用した後に、多くのシステムが再起動するという報告を何件か受け取りました。
これらのシステムは、クライアントとデータセンターの両方、Intel BroadwellとHaswell CPUを実行しています。
- ※意訳
という事で、1月12日14時追記分 (BIOS アップデート情報) は一旦コメントアウト
緩和策の [有効/無効] 切り替え方法、および保護が有効かどうかの確認方法
- Windows Server を投機的実行のサイドチャネルの脆弱性から保護するためのガイダンス
上リンクはWindows Server用。
リンク先後半の「PowerShell の検証」は通常のWindows10でも動作する事を確認。 - チェックツールの結果の確認方法は以下(ページ後半)で解説されている
「CPUの脆弱性」に手元のゲームPCは対策できているのか。Windows環境で簡単にチェックできるツールを作ってみた - 4Gamer.net
※上記ページではこれをbat化して配布・解説している
1月10日~11日追記
KB4055532でも問題発生?
KB4055532 (2018-01 Security and Quality Rollup) の適用後、一部の.NETアプリで問題が発生するようです。
主な症状
- 「無効なフォント名またはパス」「無効なフォントのタイム ・ スタンプ」などのエラーが発生する、文字化け (豆腐問題) が発生する、アプリがクラッシュするなど。
DiXiM製ツールの不具合続報
対象OS / 対象KB
- Windows 7 (KB4056894)
Windows 8.1 (KB4056895)
上記をインストールすると、以下のソフトが原因で「Windowsが正常起動せず再起動ループする」などの問題が発生します。
問題が発生するソフト
- DiXiM Digital TV Plus Ver.2.2.5.2 以前
DiXiM BD Burner
DiXiM Media Server3
公式サイトからの情報
- Windows 7、8.1へWindowsアップデート(KB4056894)を導入後、Windowsが再起動を繰り返す – ASK Customer Support Center
- 問題が発生するのは DiXiM Digital TV Plus Ver.2.2.5.2 以前。
Ver.2.3.0.8 以降であれば問題は発生しない、今後 旧バージョンに対するアップデータ提供の予定はない、との事です。
※最新バージョンは Intel HD Graphics 未搭載のPCでは作動しません。この場合、DiXiM製ツールはアンインストールする事になります。
1月9日追記
AMD製CPU環境への更新プログラム配信が一時停止される
2018.01.13追記
一部のプロセッサ(AMD Opteron、Athlon、AMD Turion X2 Ultraファミリなど)を除き、更新プログラムの配信が再開された模様です。
Microsoftの告知ページ
Windows operating system security update block for some AMD based devices
- 一部のAMDデバイス環境では今回の更新プログラム適用後にOSが起動できなくなる、という報告が寄せられた。
- これらのチップセットは、以前Microsoftに提供されたドキュメントに準拠していないことが判明した。(Spectre and Meltdownと呼ばれる脆弱性から保護するために、Windowsオペレーティングシステムの緩和策を開発するために必要)
- 例えば こちらのサイトによると、Athlon 64 X2 環境に更新プログラムを適用すると、問題が発生する事が報告されている。
- 問題がおきるとされる、主なプロセッサ
AMD Opteron、Athlon、AMD Turion X2 Ultraファミリ
- マイクロソフトは、現時点で影響を受けるAMDプロセッサを搭載したデバイスには、以下のアップデートを一時的に配信停止としています。
- 配信が一時停止となる更新プログラム
- KB4056894 (Windows 7)
KB4056897 (Windows 7 セキュリティのみ) - KB4056895 (Windows 8.1)
KB4056898 (Windows 8.1 セキュリティのみ) - Windows10
KB4056892 (バージョン1709)
KB4056891 (バージョン1703)
KB4056890 (バージョン1607)
KB4056888 (バージョン1511)
KB4056893 (バージョン1507)
- KB4056894 (Windows 7)
1月6日追記
古いAthlonで更新プログラムのインストールが失敗する
AMD Athlon 64 X2 を搭載したPCでは、Windows 10 バージョン1709 の KB4056892 がエラー0x800f0845 でインストールに失敗してしまうとの事。
※ 最悪の場合、Windows が起動しなくなるケースもある模様です。
※ Windows 7/8.1 のKB4056894、KB4056895 でも同様の問題が発生するものと思われます。
2018年1月配信分: 全OS共通
累積更新プログラム / 品質ロールアップ が配信されない
対象
Windows 7 ・・・・ KB4056894
Windows 8.1 ・・・・ KB4056895 (1/9~1/10 頃に配信開始)
Windows 10 バージョン1607 ・・・・ KB4056890
Windows 10 バージョン1703 ・・・・ KB4056891
Windows 10 バージョン1709 ・・・・ KB4056892
上記の更新プログラムでは、CPUの深刻な脆弱性への対策 (緩和策) が行われています。これらは一部のアンチウイルスソフトと競合が発生し、Windowsの動作に問題が生じる場合があります (最悪の場合、Windowsが起動しなくなります)
という事で、今回の自動配信は少し特殊な形で行われています。
- Windows 10/8.1/7 共通
- 他社製セキィリティソフトを利用している場合は、自動的に更新されないようにレジストリが設定されています。
- アンチウイルスソフトが 以下のレジストリを更新したPCのみ自動更新されます。
- 自分でレジストリを書き換える場合
※以下を実行する前に、利用しているセキュリティソフトのホームページへ行き、対応しているかどうかの確認が必要です。Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\QualityCompat]
"cadca5fe-87d3-4b96-b7fb-a231484277cc"=dword:00000000- 上のレジストリをテキストエディタにコピペして、拡張子を「reg」にして保存する
- regファイルを右クリックで「結合」を選ぶ。レジストリに結合する。
- 念のためPCを再起動する
1月配信分の更新プログラムを適用するとPCが不調になる
対象
1月4日以降に配布された多数の更新プログラム
※以下は代表的なもの
Windows 7 ・・・・ KB4056894
Windows 8.1 ・・・・ KB4056895
Windows 10 バージョン1607 ・・・・ KB4056890
Windows 10 バージョン1703 ・・・・ KB4056891
Windows 10 バージョン1709 ・・・・ KB4056892
その他、多数
セキュリティソフトなどが未対応の環境に 今回の更新プログラムを適用すると、「ブルースクリーンエラーが発生する」「PCが正常起動せず、再起動を繰り返す」などの問題が発生する場合があります。
対処方法
以下1.~4.の いずれか1つ で解消するはずです。
- システムの復元を行う
スタートアップ修復から実行可能、更新プログラム適用前の日付に戻す - 1月4日以降にインストールされた更新プログラムを削除する
スタートアップ修復からセーフモードでPC起動し実行 - セキュリティソフトをアンインストールする
スタートアップ修復からセーフモードでPC起動し実行 - 補足
セーフモード起動を行うと、適用失敗した更新プログラムが自動的にロールバックされる場合もある。
Windows が正常に起動出来なくなった場合、通常は「スタートアップ修復 (画像) 」が起動します。そこから「詳細オプション」を選び、以下のような手順で「システムの復元」や「セーフモード」を選択し、PCを復旧させます。
手順リンク
- Windows 10 が起動しない時にセーフモードを起動する手順
PCが起動したら、更新プログラムの削除、またはセキュリティソフトを削除を行う。
- セキュリティソフトを削除した場合、Windows Defender を有効にするなど 別のセキュリティ対策を行います。
- Windows10/8.1が起動しない・セーフモードでも起動できない時の対処方法
リンク先の手順で「システムの復元」を選んでみる。 - セーフモードが起動しない、PCがOSを見失っている場合
- UEFI/GPTインストールしたWindowsの「ブート領域」の復旧方法
- MBRでインストールしたWindowsの「ブート領域」の復旧方法
- 注意: 自身のPCがGPTかMBRか確認して上記作業を行う。
(GPTの場合、100~200MBのFAT32パーティションが存在する)
- UEFI/GPTインストールしたWindowsの「ブート領域」の復旧方法
全OS共通の注意事項ここまで。
1月4日配信分: Windows 10 共通
Windows 10 バージョン 1607/1703/1709 共通 (と思われる)
ネット上で散見されるおもな不具合
ASUS AI Suite が起動しなくなる
- 「サーバーによって例外が返されました」というエラーが出る、ASUS AI Suite が起動しなくなる。
※対応版出ました
Windows10共通の注意事項ここまで。
以下、Windows 10 バージョン1709 で発生する問題。
1月4日配信分: Windows 10 バージョン1709
以下、Microsoftが公開している KB4054517 の情報ページに記載されている既知の不具合( 昨年12月13日配信の KB4054517 で発生した問題が引き続き発生しています )
※個人的メモ: 手元のPCでは、Windows10 バージョン1703 にて似たような問題が発生。経過観察中。
KB4054517のインストールで0x80070643が出て失敗する
- 更新プログラムが正常にインストールされたにもかかわらず、Windows Updateは更新プログラムのインストールに失敗したと誤って報告している。
- 手動で「更新プログラムのチェック」を行い、「お使いのデバイスは最新の状態です」と表示されていれば問題ない、との事。
- 「ファイル名を指定して実行」から「winver」と入力し以下を確認
- KB4056892インストール後・・・・16299.192
- KB4054517インストール後・・・・16299.125
- とりあえず、OS ビルド 16299.125 以上になっていればOKか?
- Microsoftはこの問題を認識しており、今後のリリースで修正予定。
- 補足追記
エラー0x80070643「以外」で更新プログラムのインストール失敗する場合であれば、以下の手順でインストール可能になることが多いようです
→ 調子が悪くなった Windows Update を コマンドプロンプト で修正する方法
更新プログラムのインストールが99%で停止し、CPUまたはディスクの使用率が上昇する
Windows10バージョン1709にて KB4054022 (2017年12月4日配信分) をインストールした後に、「この PC を初期状態に戻す」を使用してデバイスをリセットした場合、更新プログラムのインストールが99%で停止し、CPUまたはディスクの使用率が上昇することがあります。
補足情報
※このブログに報告頂いた数件の情報から推測すると、以下のような現象もあると考えられます。
※あくまでも個人的な推測です。
- KB4054517など、12月5日以降に配信された更新プログラムのインストールに失敗する
→ PC再起動中に更新が元に戻される
→ 失敗した更新プログラムを再びインストールする
→ PC再起動中に更新プログラムのインストールが99%で停止
対処方法
- アップデートカタログから KB4054022 をダウンロード、(例えば) C:\Temp に保存
- コマンドプロンプトで以下を入力、ダウンロードファイルを展開する
mkdir c:\temp
expand -f:* windows10.0-kb4054022-x64.msu c:\temp - 起動中のTrusted Installerプロセスを終了させる
次に Deployment Image Servicing and Management tool (DISM) を使用してKB4054022をインストールする。
taskkill /f /im tiworker.exe※上記ファイル名は64bit版のものです。自分がダウンロードしたファイル名に置き換える必要があります。
taskkill /f /im trustedinstaller.exe
dism /online /add-package /packagepath:c:\temp\Windows10.0-KB4054022-x64.cab - 以下操作は任意で行う
del /f %windir%\logs\cbs\*.logWindows LogsディレクトリからCBSログを削除する。
今回の脆弱性 (Meltdown & Spectre) について
※この項目の詳細はサイト内別ページMeltdownおよびSpectre 関連メモに移動しました。
現時点の情報は以上です。