GPTインストールした Windows 10 PC の UEFI設定で、「Fast Boot /CSM/セキュアブート」の3つを いろいろと組み合わせを変更して作動検証 していたところ、 Fast Boot と CSM の設定は セキュアブートの設定と同じかそれ以上に注意が必要と感じました・・・・というお話です。

はじめに

読み飛ばしてOKな前置き

このページで検証した設定はココ

※ASUS マザーのUEFI画面※ASUS P9X79 Deluxe
Fast Boot 有効/CSM 有効はダメ
▲クリックで拡大
この画面の赤矢印部分の設定を色々と変更してPCの挙動を観察しました。

今回検証した中では「Fast Boot 有効/CSM 有効」という組み合わせが「一番やっかい」と感じました。
この両方を有効にしてWindows10 を起動すると、色々な問題が出ました。
というか、Windowsが起動できてしまうのがややこしくなる原因と感じました。
両方を有効にして使ってはいけない感じです。

 

以下、手元のPCで確認した問題です。
Fast BootとCSM、両方を有効にした場合のみに発生する問題です。
マザーやデバイスの組み合わせによっては、このような問題は出ないかもしれません。

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Fast BootとCSM、両方を有効にして発生した問題

  • スリープ復帰時、USB機器を5~10秒ほど見失う場合がある、
    USB機器(無線LANやマウス)の作動が不安定になる。
  • スリープ復帰後、キーボードが入力を受け付けなくなる場合がある。
    (毎回失敗するわけではない。またマウスは問題出なかった。)
    • 自分用補足メモ
      このテストを行ったのは2016年9月9日。
      現在も手元で発生しているスリープ復帰失敗問題は 2016年9月21日から。UEFI設定が正しくても発生中。
    • 別問題である事を覚えておく。
      (ただし両方ともキーボードが原因)
  • USB無線LAN子機が不安定になる。回線が切れたり、通信速度が遅くなったりする。
    • 自分用補足メモ
      こちらも 2016年9月21日のWindows Update以降、頻繁に発生するようになった。UEFI設定が正しくても発生中。
  • IEがフリーズしやすくなる。
    こちらの問題と時期が被ったが、別問題のように感じた。
  • Windows7以前のアプリの一部が、起動に時間がかかるようになる。
    ※この障害はオンライン上のファイル保存に対応していたり、アップロード機能がついているタイプに多い。
  • プリンターが正常作動しなくなる場合がある。
  • Windowsの起動に失敗し、Windows RE回復環境が起動した際、マウスやキーボードが認識されない。(復旧操作不能)
     (このページの問題とは別で発生)
  • イベントビューアーに大量のエラーが記録される
    イベントビューアーに大量のエラー
    ▲クリックで拡大
    • 上図はP9X79 Deluxe + GPTインストールのWindows10 を、「Fast Boot 有効」「CSM 有効」で起動した場合のログ。
    • 「Fast Boot 無効/CSM 有効」または「Fast Boot 有効/CSM 無効」で起動した場合、このエラーは3個しか記録されない。
    • USB機器を見失ったり、IEが頻繁にフリーズしたり、という症状も発生しない。
  • この問題でまくりな設定でも、Fast Bootの恩恵でとりあえず起動時間は2~4秒ほど高速化する。古いデバイスを付けていても 見た目上Windowsは正常起動する。
    • なので問題に気が付きにくい。
    • Windowsも (ある程度は) 問題なく作動している(ように見える)。
      なので「なんとなく調子が悪い」程度にしか状況を把握できない。

手元で観察できた問題の紹介はここまで。
以下、(文脈から容易に判断できるけど) この問題を回避する方法。

対処方法

以下 1.または 2. いずれかの設定でWindows を運用する。

  • CSM無効 / Fast Boot 有効 / セキュアブート 有効
  • CSM有効 / Fast Boot 無効 / セキュアブート無効

補足説明

  • 利用しているマザーボード、接続している周辺機器によって、どちらの設定が良いのかは異なる。
    • 全ての周辺機器がUEFI対応している場合は「1.」を、
    • 古い周辺機器がある場合は「2.」を選択する。
  • このいずれかの設定を施した後は、前項で紹介したWindowsの不調は解消された。

対処方法の補足1

手元のPC (ASUS P9X79 Deluxe) の場合、以下の設定でもWindowsは安定した。
※ただし使っている周辺機器により結果は異なると思われる
※マザーによっては以下の設定は出来ない

  • CSM有効/Fast Boot 有効/セキュアブート無効
    • ただし Fast Bootの設定で、
      「USB Support」を「Full initialization」にする。
    • ASUS P9X79 Deluxeの場合、Fast Bootの設定項目はここ
      P9X79 DeluxeのFast Bootの設定
      ▲クリックで拡大
      • AsRockマザーの場合、
        Fast Boot ・・・・USB初期化する
        Ultra Fast Boot ・・・・USB初期化スキップ
        という挙動だと思われる。
    • Fast Boot 有効でも USB機器が初期化されるように設定すれば、Windows は正常に作動した。
    • 手元のPCの場合、どうやら キーボード、無線LAN子機、プリンター に問題があるらしい。(マウスは大丈夫だった)
    • 手元のPCでは確認できなかったが、「SATA Support」を別の設定に切り替えた場合に安定するPCもあるかもしれない。
      • Windows10 から急に SSD のプチフリ問題が発生するケースの中には、ここで直るものもあるんじゃないのか?と思ってしまう。(思っただけで確認できていない)

対処方法の補足2

手元のPCの場合、大きな変化は見られなかったが、以下の設定を調整する事でもWindowsの状態は安定するかもしれない。

  • CSM有効/Fast Boot (上記設定で任意)/セキュアブート無効
    • CSM の設定を微調整する
      CSM の設定
      ▲クリックで拡大
      「Boot Device Control」
      「Boot From Storage Devices」
      「Boot From PCIe Expansion Devices」
      ※ 新しいマザーだと「Booting from PCIE USB 3.0 Expansion Card」などもある模様
      これらの設定を、自分のPC環境や接続デバイスによって適切に指定する。
      • 「Boot From PCIe Expansion Devices」の項目は注意。
        • 古いビデオカードの場合、「Legacy OPROM first」にしなければ画面が真っ黒になったりする。
        • 新しいビデオカードと古いマザーの組み合わせの場合、「Legacy OPROM first」と「UEFI driver first」どちらが安定するかは完全に相性問題だった。
        • というか、Fast Bootを有効にしてビデオカードを交換すると、交換前のカードの情報を拾おうとするためなのか、マザーを完全放電させないとかなりカオスな結果になった。
      • Boot Deviceの優先順位は、普段は気にしなくても良い。
        • ただし、Windowsが起動しなくなった時の復旧用メディアが起動できるか、出来ないか、に大きくかかわってくる。
        • 復旧メディアが意図せず「レガシー互換優先」や「UEFI優先」で起動すると、Windowsを正しく復旧できない。
    • ただし、ASRock Fatal1ty Z87 の CSM設定では・・・・
      P9X79 DeluxeのFast Bootの設定
      ▲クリックで拡大
      UEFIかレガシーか「どちらか一方のみ」という選択肢だった。
      P9X79の「一方を優先する」という設定と異なり、間違った設定をすると一発でアウト。
    • CSMに微調整できる項目が少なく、UEFI設定に不備があるとPCが起動すらしない、というケースもチラホラ。
    • UEFIの設定に不備がある場合、POST通過の段階で止まるのが良いのか、それでもWindowsが起動する方が良いのか、どっちが良いのか迷ってしまう。
    • この違いはメーカーの差なのか、マザーのグレードの差なのか、それとも発売時期 (Win7対応マザー/Win8.1対応マザーの違い) によるものなのか、(最近めっきりPC買い換えなくなったので) よく分かっていない。

かなり尻切れトンボな感じだけれど、このページの情報はここまで。
UEFIの CSM と Fast Boot は、両方を同時に有効にしないようにしましょう、というお話でした。

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