手元のWindows10 (バージョン1703)にて、2017年5月26日配信のKB4020102を適用した直後から IE11が頻繁にスクリプトエラーを吐く状態になったのでメモを残すことにしました。
- スクリプトエラー
このページのスクリプトでエラーが発生しました / エラー20 - オブジェクトの呼び出しが無効です
- コード 0
- 上記「このページのスクリプトでエラーが発生しました」以外のメッセージも頻繁に表示されるが、全て「スクリプトエラー」
上記のようなエラーが、大半のWebページで表示される状態です。
このページのざっくりした内容
IE11のキャッシュクリアでなおりました。
そして、どうやら KB4020102 は関係なかったようです。
多くのサイトでこのエラーが出る場合、やはりキャッシュクリアが定番のようです。
(手順の解説はページ後半にあります。)
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エラー発生時の詳細
IE11で頻繁にスクリプトエラーが起きていた時のPC (およびIE11) の状態は以下です。
- Webサイト、PCともにウイルスチェックには無反応。
ウィルス感染している気配はない。 - 2017年5月26日配信のKB4020102をインストールし、再起動した直後から発生
- KB4020102のインストールは特に失敗した痕跡もなく、更新自体もスムーズに行われていた。
- IE11で開いたWebページは正常にスクリプトが実行されているように見える
- ダイアログ「このページのスクリプトを実行し続けますか」を「はい/いいえ」どちらを選んでも差異はない。
- エラーが出たWebサイトで一部機能が止まっている、表示が乱れている等の問題も見受けられない。
- Javascript (非同期コード) を利用したWebページの大半で発生する
- Adsenseを含んだサイト全般
- Adsenseを含まないサイトでも、非同期コードのJavascriptを利用したサイト全般
- 非同期で後から読み込まれる一部関数が「未定義」と扱われている。
- Googe Chrome や Firefoxでは問題は発生しない。
- Chromeの「検証」やFirefoxの「要素を調査」でコンソールを開いても、致命的な問題は見つからない。
- その他: 補足情報
- 私のPCでは、2~3日前からまとめサイトや芸能サイトなど、過剰にゴチャついたサイトではIE11が応答不能になりやすい現象が発生していた。
- エラー発生前日~当日は Adobe AfterEffectでかなり重い処理を行っており、何度か AfterEffectをクラッシュさせていた。GPGPUが複数のアプリで同時に使われているような状況、OS自体もやや不安定な状態だった。
対処方法(手順解説)
「特定サイト・特定コード」ではなく「大半のWebサイト」で問題が発生する場合、まずはブラウザのキャッシュクリアを試してみます。
今回の場合もキャッシュを削除するだけでスクリプトエラーは発生しなくなりました。
IE11のキャッシュ削除方法
- 手順解説ページ
IE11のキャッシュ(履歴)をクリアする方法 - ざっくり手順解説
▲クリックで拡大
- IE11の右上「歯車」マークをクリック
- 「インターネットオプション」を選択
- インターネットオプションが開く。
「全般」タブを選択。 - 「閲覧の履歴」の「削除」ボタンを押す
- 「閲覧の履歴の削除」が開く。
「お気に入り Web サイト データを保持する」
「インターネット一時ファイルおよび Web サイトのファイル」
「クッキーと Web サイト データ」
「履歴」
上記にチェックが入っていることを確認する - 「削除」ボタンを押す
- その他
CCleaner など、サードパーティ製メンテナンスツールでブラウザキャッシュを削除してもOK。
ブラウザキャッシュを削除してから数時間ほどIE11でブラウジングしてみましたが、問題は一切発生しなくなりました。今回の場合、ブラウザキャッシュの異常で問題が発生していたようです。
まだ問題が解消しない場合
- ウイルス定義を最新の状態にしてウイルスチェックしてみる (本当は最初にやるべき)
- 「sfc /scannow」または「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を実行してみる
- システムの復元で調子のよかった頃にPCの状態を戻してみる
- 「chkdsk c: /f」を実行してみる
あとがき:
KB4020102が原因ではなく、私のPCの固有の問題かも。
手元のPCの場合、KB4020102をインストールした直後から問題が発生するようになりましたが、ネット上で似たような情報を探してみても同系の報告は今のところ皆無です。
KB4020102で発生する問題ではなく、このタイミングで私のPCにたまたま問題が発生しただけかもしれません。
※サイト内関連: 2017年5月のWindows Updateメモ