2015.09.15: MS15-084に関する情報を追記
2015.08.30: KB3078601を手動でインストールしたユーザーは注意
2015.08.28: 8/24追記分を取り下げました(昨年8月の情報でした...orz)
2015.08.14~21 後から判明した不具合を色々追記
2015.08.12~13 色々修正
2015.08.12 17:00: 初出。
2015年8月のWindows Updateに関するトラブル情報に関するメモを残したページです。
大きめの問題のみを取り扱っています。当初はトラブルの少ない月例更新と思われましたが、
一部のWindows10では再起動ループの問題、
メモリの少ないWindows7では大量のスワップが発生する問題、
多くのWindows7マシンではWindows Updateに非常に時間がかかる問題、
一部のPCではブルースクリーンや再起動不能なかなり深刻な問題等々、、、かなり不具合が発生した月例アップデートでした。
参考: 他の月のトラブル情報
過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ
2014年8月以降の記事をリスト化しています。
このサイト内の「過去の月例別トラブル情報」を確認したい場合、上記リンク先を利用してください。
2015.09.15追記
一部環境でOSやアプリケーションで、フリーズが発生する。
今さら追記です(^_^;
MS15-084 のインストールで、一部環境でOSやアプリケーションのフリーズが発生していた模様です。(Microsoftにより修正済み)
- 原因は8月更新分「KB3076895」の修正パッチ。
参考リンク
2015年 9 月は、Windows を修正する更新プログラムまたはセキュリティ更新プログラム 3076895 をインストールした後、アプリケーションがフリーズします。
- 影響を受けるソフト
- Attachmate Secure IT File Transfer
IBM Tivoli Storage Manager
Microsoft Forefront Endpoint Protection (FEP)
Symantec Endpoint Protection Small Business Edition (Hosted only, On-Premises is not affected)
- ※業務用のデータ保護、セキュリティ多層保護アプリが影響を受けている感じ。
- Attachmate Secure IT File Transfer
- 回避策
- KB3092627 (8/27頃リリース?)
KB3090303 (9/1頃リリース?)
をインストールする
- ※KB3090303をインストールすればKB3092627不要。
- KB3092627 (8/27頃リリース?)
2015.08.24追加分
KB3078601を手動でインストールしたユーザーは注意
- MS、「MS15-080」の修正パッチを更新、ダウンロードセンターから手動でインストールした場合には再インストールを
- 8月18日より前に、Microsoftダウンロードセンターから修正パッチをインストールしたユーザーについては、修正パッチを再インストールすることを推奨している。Windows Updateから修正パッチをインストールしている場合には影響はない。
- マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-080 - 緊急
2015.08.20追加更新分
8月19日に追加の更新プログラムがありました。
- 8月12日の更新プログラム(MS15-079)を先にインストールし
- 8月19日の更新プログラム(MS15-093)(KB3087985)は後からインストールする必要があります
- 既に悪用が確認されているため、早めに更新しましょう。
参考リンク
Microsoft、IEの緊急パッチを公開 既に悪用も - ITmedia エンタープライズ
リンク先 一部抜粋
サポートされている全バージョンが脆弱性の影響を受け、深刻度はWindows 10までのクライアント版で「緊急」、Windows Serverでは「警告」と評価されている。
同社によれば、Windows 7/8.1/RT 8.1およびWindows Server 2008 R2/2012 R2でIE 7~11を利用しているユーザーは、MS15-093を適用するより先に、8月12日に公開された月例セキュリティ更新プログラム(MS15-079)を適用する必要がある。インストールの順番に従わない場合は、機能の低下を引き起こす可能性があると注意している
2015.08.18追加更新分
8月18日に追加の更新プログラムがあった旨を記載していましたが、当方のミスでした
今月は検証用のPCを多く用意し過ぎてしまい、管理しきれなくなっていたのが原因です。失礼しましたm(_ _)m
Windows7の場合、8月分の更新は一度にアップデートすると失敗します。
・少なくとも .NET Frameworkの更新は別に行いましょう。
4~5回以上 更新の失敗が続く場合は、
・Windows Updateの失敗・トラブル・エラー「回避」方法まとめ
・Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
・OSが起動しないなど 深刻な場合 (Windows7/Vista)
・OSが起動しないなど 深刻な場合 (Windows8/8.1)
・Windows updateのコンポーネントリセットツールを試す
これらの対処ページを参考にPCをメンテナンスする必要があります。
2015.08.18~08.20追記分は以上
以下、Windows10の情報 (20015.08.21修正分含む)
Windows10での不具合およびトラブル
- 復元ポイントが作成されない
- 8月12日公開のKB3081436がインストールされる前に「復元ポイント」が作成されない現象が発生しています
※軽微な更新だったらしく「他の復元ポイントを選択する」にチェックを入れないと復元ポイントが表示されない状態になっているだけでした。 - 8月15日現時点の最新 累積パッチ「KB3081438」で修正されています。対策は不要。
- 8月12日公開のKB3081436がインストールされる前に「復元ポイント」が作成されない現象が発生しています
- 再起動ループが発生する
- この問題はKB3081440で修正されました。
→ サイト内詳細解説ページ - 不要なアカウントが存在している一部のPCで発生します。
- 原因および解決方法→ Windows10の累積アップデート「KB3081424」で再起動ループが発生した時の対処方法
- KB3081424、KB3081436で発生する問題です。(KB3081436以降は当方未調査)
- KB3081436で対策されたと思われますが、まだ発生する可能性もあります。 発生します。
- 補足: KB3081436について
Cumulative update for Windows 10: August 11, 2015
Windows 10 updates are cumulative. Therefore, this package contains all previously released fixes. (See KB 3081424.) If you have previous updates installed, only the new fixes that are contained in this package will be downloaded and installed to your computer.意訳:Windows10の更新プログラムは、基本的に累積プログラムです。以前の更新が含まれています。以前のアップデートを適用したユーザーの環境には、新規の差分ファイルのみ提供されます。
- 補足: KB3081436について
- この問題はKB3081440で修正されました。
2015.08.18~08.21追記・修正分は以上
以下、20015.08.12更新分の情報です
Windows 7/8/8.1 のトラブル
- 今の所、大きな問題は観測していません。
8月12日には、大きなトラブルは観測されませんでした。
しかし8月13日深夜3時半以降の自動更新が入ったPCで、盛大にトラブルが発生しているようです。
- PCが起動しなくなる、朝起きたらブルースクリーンが発生していた等の報告あり。
- 次項目「Windows Updateに非常に時間がかかる」に該当するPCでよく発生する模様。
PCのメンテナンス不足や、Windows Updateを途中で強制停止した過去がある、等が原因と思われる。
- これらの現象は、以下項目「Windows Updateに非常に時間がかかる」と同じ原因で発生しているものと思われます。
Windows Updateに非常に時間がかかる
※2015.08.15/16時追記:
当サイトではこの問題はMicrosoft側で対策が終了したと判断しました。
(時間がかかっても、失敗しても)一度Windows Updateを実行し、再起動すれば、この問題は解消すると思われます。
この現象が多くのPCで発生しています。
メモリ搭載量の少ない Windows7 での発生が多い模様。
(手元のWindows8.1マシンでは発生せず。)
(Windows Vista/8マシンは手元になく、未検証)
トラブルの原因および解決方法が、かなり面倒な問題なため、詳細は別ページに移しました。
→ (2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題
その他
Windows Update後は、PC内で色々なチェックプログラムが走ります。
暫くはPCが重い状態になりますので、非力なPCの場合、1~2時間程度PCを放置しておきましょう。
以下、過去のWindows Updateの問題です。
数か月分まとめて更新する人は引き続き注意すべき項目です
ライセンス認証が切れてしまう(7月更新分)
- 2015年7月のWindowsUpdateで発生した問題です
- 通常のPCならば、ライセンス認証切れた場合でも、再起動とWindows Updateを数回繰り返すと再び認証状態に戻ります。
- 過去の更新パッチを非表示設定にして、正しい順序で更新パッチを当てていないPCで発生します。
- Windows8マシン(KB2871389を適用しない)などは、KB3067505でライセンス認証が切れた状態になる場合があります。
CPU別の問題(6月更新分)
- 問題の更新パッチ
(KB3064209)Windows 用インテル CPU のマイクロコードのアップデートを 2015年 6 月
- 症状
一部のPCではこのパッチにでPC起動不能に陥る模様です。 - 問題が発生するCPU
Pentium G3258 - KB3064209が適用されるOS
Windows 7 Service Pack 1 (SP1)、Windows 8 / 8.1、2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2 SP1
- 症状
- その他 (KB3064209とは無関係と思われる)
- 現在、古いインテル製 CPUに脆弱性が発見されています。
- 参考リンク
1997年から2010年までのインテル製CPUに脆弱性、ルートキット埋め込み可能で対策はほとんどなし - Engadget Japanese - リンク先の内容
1997年~2010年に生産されたインテル製 CPU (Nehalemコアまで)には、対策が非常に難しい脆弱性が含まれている。
現時点では、このページの情報は以上です。
参考: 他の月のトラブル情報
過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ
以下、古い情報
2015年8月15日14時までの間で更新していた「古い情報」です。
8月15日追記: Microsoftでも認識している問題(別件)
Windows Updateの「更新プログラムを確認しています」が進まない件や ダウンロードが失敗する件と非常によく似たトラブルが発生していた事を、コメント欄にて教えて頂きました。
Blogs - Japan System Center Support Team Blog - Site Home - TechNet Blogsリンク先一部 抜粋
System Center 2012 R2 Configuration Manager (以下、Configuration Manager)で、Windows 7 32bit 端末のConfiguration Manager クライアントがスキャンを行った際に、サーバー側に誤ったスキャン結果が返されるという事象について、お問い合わせをいただくことがあります。
本事象が発生すると、Configuration Manager コンソールのレポートから事象発生端末のスキャン結果が正しく把握できないという問題が発生します。
---中略---
また、Windows 8 32 bit 端末においても、少数ではありますが、本事象の発生によって System Center Endpoint Protection の定義ファイルの更新に影響を与えたとの報告がございます。
- ※「System Center 2012 R2 Configuration Manager」というのは、Microsoftの「クラウドプラットフォーム」で、現在問題になっているWindows Updateとは違うものです。しかし、発生している症状は何やら似たものになっています。
- KB3050265という修正パッチがある模様
(通常のWindowsに適用するパッチではないと思われるので、適用は自己責任)
(先日このページで紹介したパッチと同じものだった(^_^;) - 「サーバー側に誤ったスキャン結果が返される」という問題がWindows Updateでも発生していると仮定すると、ユーザー側がどんなに頑張っても回避不能な不具合、という事になります。。。
- 検証などはこれから。
(ちょっと多忙期間に入ったため、検証&更新は遅れ気味)
2015.08.15/現時点での (Windows Updateに時間がかかる現象の) 検証
- Windows7 SP1のみ発生する。
- Windows7 SP1 クリーンインストール直後でも発生する。
色々メンテナンスするが、今の所、正常にWindows Updateしない。 - 手元のWindows 7(無印)、8.1、10マシンではこの現象は一切発生せず。
※手元のPCでの確認結果です。Windows7 SP1以外のOSでも発生するかもしれません - しかし手元には普通にUpdateできたWindows7 SP1マシンもある。何が問題になっているのか全く分からん。
2015.08.15追記分おわり (以下、追記前の情報)
Windows 7/8/8.1 のトラブル
- 今の所、大きな問題は観測していません。
8月12日には、大きなトラブルは観測されませんでした。
しかし8月13日深夜3時半以降の自動更新が入ったPCで、盛大にトラブルが発生しているようです。
- PCが起動しなくなる、朝起きたらブルースクリーンが発生していた等の報告あり。
- 次項目「Windows Updateに非常に時間がかかる」に該当するPCでよく発生する模様。
PCのメンテナンス不足や、Windows Updateを途中で強制停止した過去がある、等が原因と思われる。 - 自動再起動に問題が出ているのかもしれません。
今月は手動更新、手動再起動した方が良いのかもしれません。 - 「更新の確認」が異様に時間がかかる等の理由で、強制的にWindows Updateを終了させたPCに問題が発生している可能性もあり。
- Windows Updateを「手動更新」に設定していたPCが「自動更新」に切り替わっている場合があるようです
- Twitterなどで情報収集する感じでは、自動更新に設定(もしくは初期設定のまま利用)している人の中には、「外出時刻になってもWindows Update終わらないから強制シャットダウン」的な使い方をしている人がそれなりにいる模様。
(これはWindowsが壊れても仕方がありません・・・)
- 数か月分の更新をため込んでいる場合、一度にすべてのWindows Updateは適用されません。
何度か繰り返しUpdateする必要があります。
Windows Updateに非常に時間がかかる(すでに古い情報)
この現象が多くのPCで発生しています。
大きなトラブルというワケでもないので、気長に待ちましょう。
この問題はPCメンテナンスを行わなければ解決しないPCが多い模様です。
→ Windows Updateのエラー・失敗・トラブルの回避方法まとめ
全部実行しよう、とは言いませんが、できる限りのメンテナンスを行いましょう。。。
- 更新プログラムの確認に非常に時間がかかる、ダウンロードに非常に時間がかかる不具合が報告されています。
- 以下リンク先の手順を実行してみましょう
- Windows Updateが始まらない時の(民間療法的な)対処方法
リンク先要約: svchostが止まっている。UACが反応するような手順を何か一つ行う事で、Windows Updateが再開される - 「インストール中」に止まっている場合に効果が高いです。
「更新プログラムを確認しています」で止まっている場合は、効果はないかもしれません。 - これは先月も発生した問題。
私のPC環境では、2015年7月、8月、共に、荒っぽい使い方をしつつロクにメンテナンスしていないWindows7マシンでのみ発生。
- Windows Updateが始まらない時の(民間療法的な)対処方法
- Windows10の予約アップグレードなども含め、大量のPCが一斉にアップデートファイルをダウンロードしている事が原因かもしれません。
当方では、回線混雑が原因ではないと判断しました。
PCに異常が発生し、Windows Updateに繋がりにくくなっている状態です。PCメンテナンスしましょう。 - Windows7の場合、先にKB3050265を手動でインストールしてみましょう。
- Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)
メモリリークの問題でWindows Updateに時間がかかる場合は、このパッチが効果があります。
(更新プログラムの確認に非常に時間がかかる問題は解消されません) - KB3050265の詳しい解説は以下サイトが分かりやすいです
svchost.exe (netsvcs) メモリリーク対応 KB3050265 -東海フィールドサービス ブログ - 東海フィールドサービス
- Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)
- 以下リンク先の手順を実行してみましょう
- Windows Update後にPCを再起動すると「累積的なセキュリティ更新プログラム」が、PCの状態をチェックします。
- PCによっては、再起動中のチェックに非常に時間がかかります。
再起動に1時間~1時間半かかる場合があります。
(この問題が発生するPCは、先のメモリリークの問題に引っかかっている可能性があります。) - これは、最近のWindows Updateでは毎回発生しています。
- PCによっては、再起動中のチェックに非常に時間がかかります。