Windows Update中に発生する、エラー 80092004 と 80073701 の大まかな原因と、その対処方法を記したページです。
具体的な手順の解説は少なめ。ざっくり解説したページです。

エラー 80073701 が発生している画面
エラー 80073701
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この二つのエラーは解決が難しく、ネットで具体的な情報 (具体的なKB番号など) の収集を行ったり、Windows のログファイルを確認したり、ややこしい手順が必要となるケースが多々あります。

そして、場合によっては Windows の「上書きインストール」を行った方が、手っ取り早く問題を解消できます。

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はじめに

エラー 80092004 や 80073701 は、以下のような一般的な対処方法では解決できないケースがほとんどです。

一般的な対処方法 (多くの場合、以下では解決しない)

エラー 80092004 や 80073701は、エラーを起こしている更新プログラムと「依存関係」のある「過去にインストールした更新プログラム」が壊れているか、もしくは「前提条件」となる更新プログラムがインストールされていない場合に発生するケースがほとんどです。

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エラー 80092004の場合

Windows Update のエラー 80092004 は、その多くが「前提条件」となる更新プログラムがインストールされていない場合に発生します。(「前提条件」となる更新プログラムを探すには、それなりの知識と経験が必要となる)

※ 参考情報

  • 2019年8月以降の Windows 7 の場合
    KB4474419KB4490628 がインストールされていない場合に、このエラーはよく発生します。
    • KB4490628 は、SSU (Servicing stack update) と呼ばれるもので、定期的に新しい KB が配信されます。
    • SSU は、通常は自動配信されます。
      ただし、アップデートの設定を「更新プログラムを確認しない」にしている場合、手動でインストールする必要があります。※これは2019年8月時点の特有の現象かも。
    • 2019年7月以前の更新プログラムをすっ飛ばし、手動でSSUと最新の更新プログラムをインストールすると、PCが起動しなくなる場合があるので注意しましょう (まずは Windows Update に任せ、エラー 80092004 が出た後で対処する方が良い)

「前提条件となる更新プログラム」の探し方

ざっくり箇条書きすると以下

  • https://support.microsoft.com/ja-jp/help/XXXXXX
    ↑ 上記XXXXXの部分に KB番号 を入力し更新プログラムの情報を開くと、前提条件となるKBが記載されている場合がある。
  • 過去に非表示にした更新プログラムがある場合、それらの中に前提条件となりそうな更新プログラムがないか探してみる。
  • Windows Update の「設定の変更」で「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」を選択し、しばらくPCを放置してみる(重要なプログラムの場合、自動インストールされる)
  • ネット上で「同じ時期に同じ症状を解決した」情報を探してみる

「前提条件となる更新プログラム」が何なのか分からない場合、このエラーの解決は非常に難しいものになります。
この場合、次項「エラー 80073701 の場合」または「Windows の上書きインストールでも対処可能」に進みます。

エラー 80073701 の場合

Windows Update のエラー 880073701 は、その多くが「前提条件」または「依存関係」にある更新プログラムが「壊れている・もしくは正しくインストールされていない」場合に発生します。

Windows 8.1 や 10 の場合、管理者権限のコマンドプロンプト (または PowerShell)で、「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」コマンドを入力することでこのエラーを解消できるケースがあります。

Windows 7 の場合もしくは DISM コマンドでエラーが解消できなかった場合、Windows システムのログファイルを開き、エラーを起こしている更新プログラムを特定する必要があります。

ログファイルの場所
windir%\Logs\CBS\CBS.log

以下、この手順で問題を解決した人のブログ

Windows Updateで繰り返しエラーコード80073701が発生する場合の対処法 – code-lab.net

読めばわかる通り、非常に根気のいる作業です。

Windows の上書きインストールでも対処可能

上記のような作業はとても無理だ、と感じた場合、Windows の上書きインストールを行った方が、手っ取り早く問題を解消できます。
ただし、いくつかの注意が必要です。

その他 (古い情報)

以下は古い情報です。
2014年頃まで、Windows 7 のエラー 80073701は「システム更新準備ツール」で解消する可能性もありました (必ず解消するわけではない) が、今回、これは現実的ではないと感じました。

「システム更新準備ツール」KB947821 (リンク先は 64bit 版 Windows 7)

  • 上記 KB947821 の最終リリース日は2014年10月となっており、最近の更新には対応していないかもしれません。
  • 手元の また、エラー 80073701 の発生中の PC で KB947821 を実行してみましたが、2時間待っても「準備中」のまま起動せず、現時点でこれを利用するのは現実的ではないと感じました。(正常なPCでも解析に30分くらいかかる)

また、最新の「システム更新準備ツール」の情報ページ

上記を読むと、「システム更新準備ツール」は エラー 80092004、80073701 には対応していません。
以前 エラー 80073701 が「システム更新準備ツール」で問題解決したのは、 (他のエラーが併発していて、それが解決できたため) 偶然に解決できただけ、だったのかもしれません。

このページの情報は以上です。