久々に今年1月に購入した NFD50mm F1.4 (オールドレンズ) + スピードブースターの話題です。
やっぱオールドレンズって、最近のレンズと比べると少し解像力が足りないなあ・・・特に無限遠のピンが少しだけ甘いのは、スピードブースターの個体差なのかなあ・・・なんて思っていたのですが、大きな間違いでした(^_^;
ピントが甘かった原因
はじめにこのページの要約をしておくと、所有するNFD50mm F1.4 + スピードブースターで微妙にピントが甘かったのは
- 外出時は常に可変NDフィルタを付けていた
- 微妙に手ブレしていた
- カメラの設定(フォトスタイル)がピント重視じゃなかった。
そしてオールドレンズ向けではなかった。
この3点が原因でした、まあ、要は私の腕が悪かった、というお話です(^_^;
事のはじまり: お散歩中に撮った写真に驚愕
涼しくなってきたので、カメラを持ってお散歩する機会が増えたのがキッカケです。 NFD50mm F1.4 +スピードブースターで何気なく写した1枚が、驚異的にピントが合っていたのが今回の件の始まりでした。
問題の写真(縮小・全体)
▲クリックで拡大
何も考えず、本当にテキトーに撮った写真です。
中央部分をピクセル等倍に拡大して表示
うおう。
40~50m先の小枝や雑草に、見事にピントが合っています。
今までこういう写真を撮ると、大抵は雑草の質感は潰れていました。
このレンズを外に持ち出すことはあんまり無かったのだけど、無限遠でこれほどピントが合う事は無かったのでビックリです。
NFD50mm F1.4に「原寸拡大した時までクッキリシャッキリ」な解像力を欲しいと思ってたワケじゃないけれど、え?何?このレンズは元々こういう実力持ってたの・・・?と、かなり困惑してしまいました(´・ω・`)
今までと何が違うのか(推測)
今まで何が悪かったのか?今回は、何が違っていたのか?まずは推測です。
- 夕方だったので、可変NDフィルタを外していた。
普段外に持ち出す時は、常に可変NDフィルタを付けていた。 - 撮影時のフォトスタイルを「風景 1/1/1/1」 にしていた
普段は ナチュラル -3/-3/-2/-3 など、シャープネスやノイズリダクションを極端に下げていた(後で補正を楽しむため、こういう設定にしてた) - 手ブレの事は意識せず、適当に構えて撮っていた
普段NFD50mmを使う時は、ピント合わせばかり気にしてて、窮屈な構えでカメラを持っていました。すっげー手ブレしやすい構えでした。
さて、検証と反省会がはじまります。
検証1:可変NDフィルタの有無
・三脚を使い手ブレ防止
・雑誌をナナメに置いて、どこかにピンが合うように
・フォトスタイルは「スタンダード0/0/0/0」に戻して
この状態で撮影テストしてみました。
テスト画像の一例(画像全体)
雑誌をナナメから撮れば「どこかにピントが合うだろう」という考えです(^_^;
色々テストしたけれど、活字より写真の網掛けを利用した解像チェックが判断しやすかったです。
可変NDフィルタなし(原寸) 絞りF8.0
撮影距離50~60cmで、写真の網掛けを解像すると思っていませんでした。
うん、すげえです。
可変NDフィルタあり(ND2)(原寸) 絞りF8.0
写真全体を眺める分には全く違いは無いのだけれど、原寸拡大すると少々ボンヤリしています。(ISO1600で撮影したので偽色の発生は仕方が無いかも)
シャッタースピードが落ちたためのブレか、ISO感度が上がったための画質低下か・・・と色々条件を変えて何枚も撮影してみたけれど、これ以上の解像する事は無かったので、可変NDフィルタ付けてると、このくらい画質劣化する感じです。
可変NDフィルタなし(原寸) 絞りF2.0
NFD50mm F1.4は、F2.8あたりからカリっとしてくるが、F1.4~2.0あたりは少しフワっとしてしまう。
可変NDフィルタあり(ND2)(原寸) 絞りF2.0
シャッタースピードは十分にあるし、手ブレしないよう撮っているのだけど、
網掛けが完全に見えない状態になってしまった。
うん。無限遠含め、屋外で撮影すると微妙に画質が甘いな~と感じていたのは、可変NDフィルタのせいだったらしい(^_^;
検証2: フォトスタイルの違いについて
可変NDフィルタを外し、絞りをF2.0に固定して、フォトスタイルの違いを検証。
スタンダード 0/0/0/0
先の「可変NDフィルタなし(原寸) 絞りF2.0」と同じ画像
F2.0だとまあこんなもん。
風景 3/3/3/3
網掛けが、かなりハッキリ映るようになった。
そして何より、マニュアルフォーカス中のピントの合わせやすさが格段に上がった事にビックリした。
そういやオールドレンズってコントラスト低めに写るんだよねえ。
カメラの設定は、コントラスト強めにしないとダメだよねえ。
ナチュラル -3/-3/-3/-3
私が良く使う設定と似た感じのフォトスタイル。網掛けがボンヤリしています。
そしてマニュアルフォーカスがスゲエしんどい('Α`)
そうそう、「良く撮れた」と思っても、いつもこのレベルでした(笑)
検証3: 手ブレについて
今まで感じていた違和感の正体が手ブレだと仮定して、それが感じる写真が撮れるまで、とにかくガンガンに手持ち撮影してみました。
(被写界深度は非常に浅い状態だけど、雑誌をナナメから撮影しているので手ブレしていなければドコかで網掛けが確認できる筈!)
※このテストは上で使った写真の網掛けより、カラーマンガの網掛けの方が判りやすい結果が出たので、ミスターサタンに登場してもらう事にしました。
手ブレが発生しなかった場合 (F2.0)
全体的にボンヤリして見えるが、網掛けが認識できるのでピントも合っているし、手ブレも無いのだろう。
網掛けのパターンが先ほどの雑誌より細かいのか、F2.0ではとりあえずこの辺が限界。
微妙な手ブレが発生した場合 (F2.0)
輪郭線をみるとブレていない様に感じるが、ミスターサタンの顔に網掛けが確認できない。さらに後ろの紫の物体は、網掛けにナナメのモアレが発生しています。
なるほど、網掛け1~2ドット分の手ブレが発生すると、こういう症状が発生するのだろう。
この時のシャッタースピードは1/80~1/125。
何枚か撮影してみたけれど、手ブレに気をつけて撮影しても、40~50%の確率でこのレベルのブレは発生していました。
明らかな手ブレ写真ならすぐに気が付くけど、このレベルの手ブレは注意しなければ気が付かないですねえ。
そうか、手ブレ補正のないレンズだと、このレベルの手ブレが微妙な画質に影響するのか。。。
ここまでのまとめ
・屋外では、常に可変NDフィルタを付けていた
・ピントの掴みにくいフォトスタイルを利用していた
・手ブレ補正の無いレンズを甘く見ていた。
この3つが合わさった状態だったのです。。。
ピントは合っている筈なのだけど、妙にのっぺりした絵になるなあ・・・」と感じた正体は、どうやらが複合された結果だったようだ。
そして、手ブレに関する (個人的な) 驚愕の事実が発覚
私の場合、手ブレするのは、シャッタースピードよりも別の問題がデカイみたいです。
同じ被写体をF4.0で10枚ほど撮影してみた。
先のF2.0画像と比較するとシャッタースピードは1/50~1/40と半分程度に落ちたのですが、全ての画像で網掛けが確認でき、手ブレ写真は1枚もありませんでした。
ピントが合わせやすくなると、リラックスしてシャッターを落とせる。結果、多少シャッタースピードが落ちても手ブレしにくくなるっぽい。
とはいえ、これは「手ブレに気をつけて撮影した場合」のお話。
今まで撮った写真は、小さな手ブレを大量に発生させていたのでしょう( ̄▽ ̄;)
う~~~~ん!実力以上に無理にして撮影するより、撮影しやすいセッティングで「リラックスしながら撮る」というのは、思った以上に効果がありそうです!
思いもよらない所に落とし穴がありました!反省です!
今後の計画
今後、NFD50mm F1.4を楽しむ時は以下に注意する。
・オールドレンズに合わせたフォトスタイル(コントラスト高め)に変更して
・絞りはF4.0以上にして
・NDフィルタは装着しないで
・MFに気を取られ過ぎず、リラックスした状態で撮影(というか練習)する!
べつに「等倍表示した時もクッキリしていなきゃヤダ!」というタイプでは無いのですが、NFD50mm F1.4の写りを甘く見ていた事が分かったので、しばらくコレで色々と撮影して、新たな楽しみを見つけてみようと思います。