表題通り・・・・というとちょっと大げさになりますが、
2016年10月11日以降、Windows7 SP1 の IE11 では、古いバージョンの Flash Player は大幅に利用が制限されます。
参考URL
Blocking out-of-date Flash ActiveX controls on IE11(英語)
リンク先はMicrosoftのEdge開発チームが投稿したブログです。
ざっくり意訳
2016年10月11日以降、我々は「古い Adobe Flash Player」を含む「旧式のActiveX」のブロックを拡大します。
この変更により、古い ActiveX コントローラーがロードされた時、IE11は警告を出すようになります。
対象バージョン
- Adobe Flash Player version 21.0.0.198
- Adobe Flash Player Extended Support Release version 18.0.0.241
※ Windows Server 2012 R2、Windows 8.1、Windows 10は (Flash Player が Windows Updateで自動的に更新されるため) この変更の影響は受けません。
意訳ここまで。
という感じで、古いFlash Player が完全に使えなくなるワケではないようですが、古いFlash Player や ActiveXが呼び出されるたびに 警告ダイアログが表示され、IE11の使い勝手が非常に悪くなるようです。
終了するFlashは他にもある
ちなみに、2016年9月29日には 一部の管理者バージョンが、10月11日はFlash Player 18系の拡張サポート版も終了するようです。
Adobe Flash Playerの配布 | Adobe
Flash Playerの拡張サポート版、2016年10月11日をもって廃止に スラド IT
IE11の古いFlashのサポート終了は、これらAdobeの終了アナウンスに伴い実行されるもの、と考えるのが妥当でしょうか。ともかく、何か特別な理由がない限り、Flash Playeは最新の状態にアップデートしておきましょう。
注意喚起: 古いFash Playerは脆弱性だらけ
2016年 現在、「ドライブ・バイ・ダウンロード」で実行される超悪質なウイルスにPCが感染する原因の9割以上が Flash Playerの脆弱性を突いたものです。
参考リンク
- 2016年度の他サイトの情報
Flash Playerがウイルス感染経路に!? 最新バージョン更新確認や無効化方法 - 2014年当時にこのサイトで取り上げた情報
インターネット経由の攻撃は、そのほとんどが「JAVA・Adobe製品・IE」の3つを標的にしている
参考:ドライブ・バイ・ダウンロードについて
- ドライブ・バイ・ダウンロードとは?
- Web ブラウザなどを介して、利用者に気づかれないように不正プログラムをダウンロード、実行させる攻撃手法は「ドライブバイダウンロード」と呼ばれる。
- 過去私がPCにくらったヤツ
PCがウイルスに感染しました1・・・こんな感じになりました('Α`)
マジでいつ感染したかわからなかった。
PCやファイルを人質にとるタイプ。 - 私がサーバーに食らったウイルスを解析してみた話
ウイルスの仕組みを理解してみる(やや雑文)
偽ツール系のウイルスはアフィリエイトだった・・・('Α`)
- 闇マーケットではウイルスの売買がされており、PCやサーバーに脆弱性がある場合は PC素人でも簡単にウイルスをバラ撒く事が可能です。恐ろしい。
- 1年前に話題になったヤツ
拡張子が全てvvvとなり暗号化されるウイルス「vvvウイルス」について
これもPCやファイルを人質にとるタイプ。さらに悪質。 - 感染経路の話
PCは いつどんな風にウイルスに感染するのか? - 2015年版
どういう脆弱性を狙って侵入してくるのか
以前からFlash Playerの脆弱性はウイルスの標的になりやすかったのですが、この2年間でその傾向はさらに強くなったようです。
Windows 7 で IE11 を利用している場合、ユーザーが手動で定期的にFlash Playerをアップデートする必要があります。最低でも月1回、Windows Updateを行った後くらいのタイミングで、Flash Playerの更新を行うようにしましょう。
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